昨日は西谷から二俣川まで歩きました。
今回とりあげるのは1899年生まれのカルロス・チャベスの作品。
彼はメキシコシティ近郊のポプトラに生まれ、
1910年からマニュエル・ポンセに師事し、
1915年からはペドロ・ルイス・オガソンにピアノを学んだ。
この時期のメキシコはメキシコ革命の渦中にあり、
革命政権はインディオ文化など土着の文化を大衆に広げようとしていた。
彼自身も少年時代からインディオの民族音楽に強い影響を受けていたようだ。
1922年にはヨーロッパに渡ったが、長くはそこに滞在せず、
メキシコに戻ってから1928年メキシコ交響楽団を設立し、音楽監督に就任し、
メキシコ国立音楽院長に任命され、教育活動にも従事した。
アンティゴナ交響曲(交響曲第1番)は1932年に作曲された。
聴いたCDは、エンリケ・バティス指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
ソフォクレスの「アンティゴネー」のスペイン語上演の際の
付属音楽として依頼され、作曲されたこの作品は、1933年に初演された。
古代ギリシアを感じさせるような簡素な旋律が、弦楽器により奏され、
それは悲劇性を帯びたアンティゴネーを象徴しているようでもある。
古代ギリシア音楽の拍節や和声、旋律法をチャベスはここで用いたようである。
太鼓の音はインディアンの音楽をも思わせるものではあるが、
ここでは古代ギリシアの世界を表現しているもので、
ハープも入ることでその雰囲気は伝わってくる。
7分過ぎたところで音楽はドラマティックに盛り上がりをみせ、
いったん静まり木管楽器による簡素な音楽が登場する。
一楽章制によるこの交響曲は、後半にかけ盛り上がりと静寂を繰り返し、
最後はアンティゴネーの死を象徴しするかのように寂しげに、
トランペットが、神秘的な雰囲気を漂わせながら静かに終わる。
インディオ交響曲(交響曲第2番)は、1935年から36年にかけて作曲された。
36年作曲者本人の指揮によって初演されたこの曲は、彼の作品の中の代表作である。
聴いたCDは、エンリケ・バティス指揮、メキシコ州立交響楽団の演奏によるもの。
一楽章制をとっており、軽快に始まりトランペットによって奏される第一主題は、
ウイチョル(ウィチョレス)族の踊りの歌から採られた旋律に基づいている。
もう一つ管楽器から弦楽器に受け継がれ繰り返し奏される旋律は、
ヤキ族の民謡のようであり、その後ゆったりとした音楽が続いていくが、
徐々に打楽器のリズミカルなところが面白い。
ヤキ族の民謡は後半になって再び登場し、前の旋律も登場する。
コーダにかけてはトランペットが奏でる印象的な旋律が現れる。
この旋律が繰り返されていく中、最後は打楽器のみの強打で終わる。
指揮者バティスによるこの盤は録音もいいし、ダイナミックな演奏でいい。
もちろん、インディオ交響曲は、チャベス自身による自作自演盤がある。
比較して聴くといいが、こちらが主題となる旋律が、説得力あっていい。
録音は古いのだが聴くのには問題ないし、トランペットなど金管奏者が巧い。
コーダにかけてのスウィングするような浮遊感はなかなかのものである。
今回とりあげるのは1899年生まれのカルロス・チャベスの作品。
彼はメキシコシティ近郊のポプトラに生まれ、
1910年からマニュエル・ポンセに師事し、
1915年からはペドロ・ルイス・オガソンにピアノを学んだ。
この時期のメキシコはメキシコ革命の渦中にあり、
革命政権はインディオ文化など土着の文化を大衆に広げようとしていた。
彼自身も少年時代からインディオの民族音楽に強い影響を受けていたようだ。
1922年にはヨーロッパに渡ったが、長くはそこに滞在せず、
メキシコに戻ってから1928年メキシコ交響楽団を設立し、音楽監督に就任し、
メキシコ国立音楽院長に任命され、教育活動にも従事した。
アンティゴナ交響曲(交響曲第1番)は1932年に作曲された。
聴いたCDは、エンリケ・バティス指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
ソフォクレスの「アンティゴネー」のスペイン語上演の際の
付属音楽として依頼され、作曲されたこの作品は、1933年に初演された。
古代ギリシアを感じさせるような簡素な旋律が、弦楽器により奏され、
それは悲劇性を帯びたアンティゴネーを象徴しているようでもある。
古代ギリシア音楽の拍節や和声、旋律法をチャベスはここで用いたようである。
太鼓の音はインディアンの音楽をも思わせるものではあるが、
ここでは古代ギリシアの世界を表現しているもので、
ハープも入ることでその雰囲気は伝わってくる。
7分過ぎたところで音楽はドラマティックに盛り上がりをみせ、
いったん静まり木管楽器による簡素な音楽が登場する。
一楽章制によるこの交響曲は、後半にかけ盛り上がりと静寂を繰り返し、
最後はアンティゴネーの死を象徴しするかのように寂しげに、
トランペットが、神秘的な雰囲気を漂わせながら静かに終わる。
インディオ交響曲(交響曲第2番)は、1935年から36年にかけて作曲された。
36年作曲者本人の指揮によって初演されたこの曲は、彼の作品の中の代表作である。
聴いたCDは、エンリケ・バティス指揮、メキシコ州立交響楽団の演奏によるもの。
一楽章制をとっており、軽快に始まりトランペットによって奏される第一主題は、
ウイチョル(ウィチョレス)族の踊りの歌から採られた旋律に基づいている。
もう一つ管楽器から弦楽器に受け継がれ繰り返し奏される旋律は、
ヤキ族の民謡のようであり、その後ゆったりとした音楽が続いていくが、
徐々に打楽器のリズミカルなところが面白い。
ヤキ族の民謡は後半になって再び登場し、前の旋律も登場する。
コーダにかけてはトランペットが奏でる印象的な旋律が現れる。
この旋律が繰り返されていく中、最後は打楽器のみの強打で終わる。
指揮者バティスによるこの盤は録音もいいし、ダイナミックな演奏でいい。
もちろん、インディオ交響曲は、チャベス自身による自作自演盤がある。
比較して聴くといいが、こちらが主題となる旋律が、説得力あっていい。
録音は古いのだが聴くのには問題ないし、トランペットなど金管奏者が巧い。
コーダにかけてのスウィングするような浮遊感はなかなかのものである。
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