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エイナル・エングルンドのクラリネット協奏曲を聴く

2013-08-11 08:35:51 | 古典~現代音楽フィンランド編
とにかく猛暑が続いています。運動どころではないですね。
今回取り上げるのは1916年生まれのフィンランドの作曲家、
エングルンドが1991年に作曲したクラリネット協奏曲である。
今回聴いたCDはクレルヴォ・コヨのクラリネット、
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮、フィンランド放送交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モデラートは、弦楽器による厳かな旋律に続き、
クラリネットがおどけたような感じで軽快に始まる。
金管楽器と打楽器が加わり、荒々しい感じになり、
それが終わったあとクラリネット中心に旋律が奏でられ、
各楽器との掛け合いが続いていき、カデンツァを経て、
弦楽器が加わり北欧的な雰囲気を漂わせ、
打楽器・木管楽器が絡んだあとクラリネットと掛け合いながら、
最後は弦楽器のみが残り、静かに終わる。
第二楽章セレナータ(モデラート)は、低弦が繰り返す音に、
弦楽器・チェレスタが加わり、クラリネットが入り旋律を奏でていく。
クラリネットが甘美な旋律を奏でていき、ハープがそれに絡み、
中間部で金管楽器や打楽器が加わり、おだやかな感じはいったん消える。
ホルンとハープの上でクラリネットが旋律を奏でていき盛り上ったあと、
再びおだやかな感じになり、フルートなどとクラリネットの掛け合いが続き、
最後は弦楽器とクラリネット中心に甘美な音楽が奏でられて終わる。
第三楽章フィナーレ(アレグロ・コン・ブリオ)は、
クラリネットが軽快な旋律を奏でて始まる。
弦楽器や打楽器・金管楽器も絡みながら激しさを増し、
カデンツァが入り、演奏者の高度な演奏技巧を発揮したあと、
木琴が入り、軽快な感じが復活し、金管楽器などで盛り上ったあと、
ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」を思わせる旋律が繰り返され、
金管楽器中心に盛り上り、最後力強く終わる。

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