Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

イーゴリ・ストラヴィンスキーの「変奏曲~オルダス・ハクスリーの追憶のために」を聴く

2012-07-23 06:07:35 | ストラヴィンスキーの作品
昨日もウォーキングを休みました。
今回とりあげるストラヴィンスキーの作品は、
1963年から64年に作曲された変奏曲である。
副題にはオルダス・ハクスリーの追憶のためにとある。
オルダス・ハクスリーはイギリスに生まれアメリカで活躍した文学者で、
小説やエッセイ、旅行記、詩などを発表し、有名になったが、
ケネディ暗殺事件の日に亡くなっている。
今回聴いたCDはロバート・クラフト指揮、コロンビア交響楽団による演奏。
金管楽器の響きで始まるこの曲はいかにも現代音楽ぽい。
最初に提示された主題をもとに弦楽器や木管楽器、ピアノ・金管楽器が絡み合い、
変奏が展開されていくが、それは狂気を感じさせる感じでもある。
聴いた感じではこれがストラヴィンスキー?と感じさせる。
しかし、この曲はオルダス・ハクスリーの追悼の音楽である。
彼の神秘主義への傾倒や晩年とその死を考えれば、
この音楽は納得でき、さすがストラヴィンスキーだなと思うのである。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの組曲「プリチネルラ(プルチネッラ)」を聴く

2012-07-21 19:41:17 | ストラヴィンスキーの作品
今日もウォーキングを休みました。
今回とりあげるストラヴィンスキーの作品は、
1922年に作曲された組曲「プリチネルラ(プルチネッラ)」である。
1919年から1920年にかけ作曲されたバレエ音楽「プリチネルラ(プルチネッラ)」から、
その一部を選んで組曲用に編曲したものである。
今回聴いたCDはエルネスト・アンセルメ指揮、
スイス・ロマンド管弦楽団による演奏。
高校生の頃によく輸入盤のレコードを買って聴いたものである。
この演奏会用の組曲は軽快なシンフォニア(序曲)で始まる。
ペルゴレージの旋律をもとにしたこの曲はいつ聴いてもいい。
弦楽器と管楽器との掛け合いが心地よい。
セレナータは、オーボエが歌うように奏でる旋律が美しい。
全曲版ではここでテノールの歌が入るのだが、
歌なしでも十分楽しめる弦楽器とオーボエによる楽曲である。

スケルツィーノは、明るく軽快な音楽でイタリア的である。
弦楽器と管楽器でやりとりされるこの部分の編曲はさすがである。
そのあと音楽は速まりアレグロの部分になり、アンサンブルの良さが発揮され、
次のゆったりとしたアンダンティーノの部分になり、幸せそうな気分になる。
タランティラは速い舞曲風の音楽で、タランティラらしく狂気風である。
しかし、ここでのアンセルメ指揮によるアンサンブルも生き生きして素晴らしい。
そして金管楽器から始まる軽快なトッカータを経て、
優雅なカヴォットとかわいらしい感じの2つの変奏曲となり、
さらに二重奏はおどけた感じで旋律が金管楽器と低弦により奏される。
そしてメヌエットは弦楽器と金管楽器により堂々とした感じで奏され、
盛り上がりをみせたあとフィナーレに入り、
2つの主題をもとに軽快に奏でられ、華やかな感じで最後終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの「ディラン・トーマスの思い出に」を聴く

2012-07-20 23:20:16 | ストラヴィンスキーの作品
今日もウォーキングを休みました。
今回とりあげるストラヴィンスキーの作品は、
1954年に作曲された「ディラン・トーマスの思い出に」である。
テキストは1914年ウェールズのスウォンジー生まれの詩人で、
1953年アメリカ旅行中に亡くなった詩人ディラン・トーマスによるもの。
今回聴いたCDはロバート・ティアーのテノール、
ピエール・ブーレーズ指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポランによる演奏。
曲はファンファーレ風に金管楽器が奏でたあと、
弦楽器と交互に絡み合う追悼歌とカノンから始まる。
やがてテノールがディラン・トーマスの有名な詩の一節、
「Do not go gentle into that good night」という歌を歌い、
弦楽器がその歌に絡んで曲は進行する。
テノールの歌の部分が終わると、冒頭の部分が繰り返される。
金管楽器によるファンファーレ風の音楽と弦楽器による追悼歌とカノンが、
繰り返されて、最後は金管楽器の響きの中、静かに終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの弦楽四重奏のための二重カノンを聴く

2012-07-19 22:57:27 | ストラヴィンスキーの作品
今日もウォーキングを休みました。
今回とりあげるストラヴィンスキーの作品は、
1959年に作曲された弦楽四重奏のための二重カノンである。
ラウール・デュフィの追悼のためにという副題がついている。
今回聴いたCDはイスラエル・ベーカーのソロ・ヴァイオリン、
オーティス・イグレマンのヴァイオリン、
サンフォード・ショーンバックのヴィオラ、
ジョージ・ナイクルグのチェロによる演奏。
ヴァイオリンから主題を奏でて始まるカノンは、
弦楽四重奏により深みを増していく。
短い曲ではあるが、深い悲しみに満ちた感情が伝わってくる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの「3つの小さな歌」を聴く

2012-07-18 21:42:24 | ストラヴィンスキーの作品
今日もウォーキングを休みました。
今回とりあげるストラヴィンスキーの作品は、
1906年に作曲され1913年改訂された「3つの小さな歌」である。
「わが幼き頃の思い出」という副題がついている。
今回聴いたCDはフィリス・ブリン=ジュルソンのソプラノ、
ブーレーズ指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポランによる演奏。
第1曲「小さなかささぎ」は、短い前奏のあと、
ソプラノがおどけたような歌を歌っていく。
木管楽器とソプラノの掛け合いがいい。
第2曲「からす」は、木管楽器中心の前奏に続き、
ソプラノが滑稽な感じで歌い、木管楽器がそれに絡む。
第3曲「チェーチェル・ヤーチェル」は、
弦楽器と木管楽器のやりとりによる前奏に続き、
ソプラノが民謡風の旋律を歌い、最後はユニゾンで終わる。
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