Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

クリストフ・エルンスト・フリードリヒ・ヴァイゼの交響曲第3番ニ長調DF119を聴く

2017-08-18 10:52:25 | 古典~現代音楽スウェーデン編
今回とりあげるのは1774年生まれのヴァイゼが、
1795年に作曲され、1800年改訂された作品の、
交響曲第3番ニ長調DF119である。
今回聴いたCDは、フミカエル・シェンヴァント指揮、
王立デンマーク管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、
力強く堂々とした第一主題で始まる。
流れるような第二主題も示され、提示部が終わる。
短い展開部を経て、再現部に入り、
最後は金管楽器も加わり華やかな感じで終わる。
第二楽章アンダンテ・マエストーソは、
悲劇的な感じの力強く重々しい旋律で始まる。
その主題が繰り返される一方で中間部では、
牧歌的で穏やかな旋律が木管楽器中心に奏でられる。
再び悲劇的な旋律が現れ、最後は穏やかに終わる。
第三楽章メヌエットは、優雅で舞踏風な旋律が、
弦楽器によって奏でられ始まり、金管楽器も加わり華やかさを加える。
そのメヌエット主題を何度か繰り返し、
中間部は対照的にやや悲しげな抒情的旋律が繰り返される。
そして再び冒頭のメヌエット主題が繰り返され、最後穏やかに終わる。
第四楽章アレグレットは、明るく生き生きとした旋律を
木管楽器が奏で、それを弦楽器が引き継ぎながら始まる。
フルートやオーボエなど木管楽器も活躍していく。
トランペットなど金管楽器も加わり、最後は華やかに終わる。
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フィン・ヘフディングのアンデルセンによる交響的幻想曲「間違いなし」作品37を聴く

2017-08-16 18:08:02 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回とりあげるのは1899年生まれのヘフディングが、
1943年に作曲したアンデルセンの妖精物語に基づく
交響的幻想曲「間違いなし」作品37である。
今回聴いたCDは、フランク・クラーマー指揮、
イェナ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
不安さを感じさせる揺れ動くような音型を奏でる弦楽器と、
おどけたようなファゴットの奏でる旋律で始まる。
その旋律を他の楽器が受け継いでいく。
やがて別の旋律も現れて、フーガ風の展開も見せる。
金管楽器や打楽器も加わり、荒々しさも加えていく。
小太鼓が鳴り響き緊迫した部分もみせ、
盛り上がったあとでいったん静かになり、
冒頭のファゴットの旋律が現れる。
そして金管楽器中心に再び盛り上がり、
最後は明るい響きで終わる。
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クヌーズオーエ・リスエアのデンマークの絵画第1番「エラスムス・モンタヌス」作品1を聴く

2017-08-15 06:42:34 | 古典~現代音楽デンマーク編
フィンランドの作曲家を取り上げてきましたが、
ここからはデンマークの作品を取り上げていきます。
今回とりあげるのは1897年生まれのリスエアが、
1920年までに作曲したデンマークの絵画第1番、
「エラスムス・モンタヌス」作品1である。
今回聴いたCDは、ボー・ホルテン指揮、
オーフス交響楽団の演奏による。
木管楽器の感傷的な旋律で始まり、
弦楽器が明るさを加えていくアンダンテの部分に続き、
軽快で生き生きとした力強いアレグロ・ヴィヴァーチェが現れる。
金管楽器や打楽器で盛り上がりをみせたあと、
テンポ・デ・メヌエット・グラツィオーソに入る。
穏やかな部分を経て、再びアレグロ・ヴィヴァーチェとなり、
躍動感あふれていき、金管楽器も加わり華やかになり、
最後は盛り上がって、力強く終わる。
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エリク・ベルイマンのドリームズを聴く

2017-08-14 20:59:56 | 古典~現代音楽フィンランド編
今回とりあげるのは1911年生まれのベルイマンが、
1977年に作曲したドリームズである。
今回聴いたCDは、カタリナ・ブローのソプラノ、
エリク=オロフ・ショーデルストレム指揮、
フィンランド室内合唱団の演奏による。
第1曲こだまは、タイトル通りに声がこだまのように、
互いの声が呼応しながら、進行していく。
歌詞はないのだが、声が創り出す不思議な音体験である。
第2曲孤独は、ソプラノの独唱で始まる。
もちろん歌詞はないので、合唱が加わって、
その重なりが神秘的な感じを醸し出していく。
第3曲不安は、それぞれの声の絡み合いが、
不安な心情を表しているし、各声部が歌う部分が、
独特な音の世界を創り出している。
なかなか興味深い音楽を生み出している。
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カレヴィ・アホの室内交響曲第2番を聴く

2017-08-13 15:13:44 | 古典~現代音楽フィンランド編
今回とりあげるのは1949年生まれのアホが、
1991年から1992年にかけて作曲した室内交響曲第2番である。
今回聴いたCDは、ステファン・アスバリー指揮、
タピオラ・シンフォニエッタの演奏による。
第一楽章は、弦楽器の吊り上がるような音で始まる。
荒々しい緊張した部分と静寂な部分が交互に現れ、
最後は重々しい音の中で、次の楽章にそのまま続く。
第二楽章は、穏やかな感じの旋律が奏でられ、
それが繰り返されたあと、低弦が荒々しい音を立て、
リズミックな動きをみせ、徐々に荒々しさをみせていく。
そのまま第三楽章フィリオーソ(熱狂的に)に入り、
堂々とした感じの旋律を奏でていき、やがて絡み合い、
盛り上がったあと、いったん静かになり、
ゆったりとしたテンポで弦楽器が旋律を奏で、
最後は静かに消え入るようにして終わる。
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