<奈良・桜井、長谷寺(1)>
参拝メインで観光は少なめと決めたこの日、大神神社の次の目的地は長谷寺であった。
三輪からJR万葉まほろば線に乗り、次の桜井駅で近鉄線に乗換えて長谷寺駅まで行くつもりが、三輪駅での長い待ち時間を利用して調べたら、桜井駅から長谷寺参道口というところまで桜井市のコミュニティーバスが出ていることを知った。コミュニティーバスなどまだ一度も乗ったことがないのでぜひとも体験してみたい。
桜井駅に着き速足でバス乗り場を探し、運よく、一時間に一本あるかないかの少ない本数のバスに飛び乗って、参道口のバス停まで行けたのであった。
スマホの道案内どおりの道順を辿り、急坂を大汗かいて登り、下っていくと左側に長谷寺があった。
「ん!?」
よせばいいのに振り返って、参道商店街をみつけて愕然とする。
しまったァーッ! なんと、わたしが登り降りした急坂の丘を巻くようにして、歩きやすい平坦な参道があったのだった。
(これだから、ナビとかスマホの近道優先の道案内は信用ならんのだ!)
まあいい、よくあることだ。気をとりなおして、長谷寺の参拝に向かうとしよう。
長谷寺がある「初瀬(はせ)」という場所は<長い渓谷>に囲まれていて、このことから「長谷」を「はせ」と呼ぶようになったという説があるそうだ。
拝観料を支払い、真ん前上にある、重厚な造りで圧倒されそうな「仁王門」を身体をそらせるようにして見あげる。
(なんとも見事で立派な門だ・・・)
この門は1894年に再建されたもので、重要文化財に指定されている。正面上の「長谷寺」の扁額で用いられている字は、後陽成天皇によるものとされている。
仁王門を抜けると、すぐに「登廊(とろう)」が始まる。
一定間隔で灯籠と、涼を呼ぶ風鈴が吊るされ、風情がある廊となっている。
(うわぁ、まいった! これは長い階段だぞ・・・)
せめて、背負っているザックだけでもどこかへ預けてくればよかったなあ・・・。
でもまあ、四国のこんぴらさんで登った階段に比べれば軽い。なんとかなるだろうと思いなおし、気合いを入れて階段を昇り始める。
東大寺の二月堂と同じく、長谷寺の仁王門から本堂までの通路はすべて屋根が付いているので、雨の中でも傘をさす必要がない。
大勢が登ってくる下駄の音がして、振り返ると五、六名の若い修行僧たちが速足で駆けあがり、わたしを追い抜いていった。
登廊は重要文化財に指定されていて、全長約 200メートル 、399段の階段が続く。
直線的で、見た目どこまでも続くようだが、直角に 2回折れ曲がっていてそれぞれ「上廊」、「中廊」、「下廊」と呼ばれている。
― 続く ―
→「奈良・三輪、大神神社(1)」の記事はこちら
→「奈良・三輪、大神神社(2)」の記事はこちら
→「奈良・三輪、大神神社(3)」の記事はこちら
参拝メインで観光は少なめと決めたこの日、大神神社の次の目的地は長谷寺であった。
三輪からJR万葉まほろば線に乗り、次の桜井駅で近鉄線に乗換えて長谷寺駅まで行くつもりが、三輪駅での長い待ち時間を利用して調べたら、桜井駅から長谷寺参道口というところまで桜井市のコミュニティーバスが出ていることを知った。コミュニティーバスなどまだ一度も乗ったことがないのでぜひとも体験してみたい。
桜井駅に着き速足でバス乗り場を探し、運よく、一時間に一本あるかないかの少ない本数のバスに飛び乗って、参道口のバス停まで行けたのであった。
スマホの道案内どおりの道順を辿り、急坂を大汗かいて登り、下っていくと左側に長谷寺があった。
「ん!?」
よせばいいのに振り返って、参道商店街をみつけて愕然とする。
しまったァーッ! なんと、わたしが登り降りした急坂の丘を巻くようにして、歩きやすい平坦な参道があったのだった。
(これだから、ナビとかスマホの近道優先の道案内は信用ならんのだ!)
まあいい、よくあることだ。気をとりなおして、長谷寺の参拝に向かうとしよう。
長谷寺がある「初瀬(はせ)」という場所は<長い渓谷>に囲まれていて、このことから「長谷」を「はせ」と呼ぶようになったという説があるそうだ。
拝観料を支払い、真ん前上にある、重厚な造りで圧倒されそうな「仁王門」を身体をそらせるようにして見あげる。
(なんとも見事で立派な門だ・・・)
この門は1894年に再建されたもので、重要文化財に指定されている。正面上の「長谷寺」の扁額で用いられている字は、後陽成天皇によるものとされている。
仁王門を抜けると、すぐに「登廊(とろう)」が始まる。
一定間隔で灯籠と、涼を呼ぶ風鈴が吊るされ、風情がある廊となっている。
(うわぁ、まいった! これは長い階段だぞ・・・)
せめて、背負っているザックだけでもどこかへ預けてくればよかったなあ・・・。
でもまあ、四国のこんぴらさんで登った階段に比べれば軽い。なんとかなるだろうと思いなおし、気合いを入れて階段を昇り始める。
東大寺の二月堂と同じく、長谷寺の仁王門から本堂までの通路はすべて屋根が付いているので、雨の中でも傘をさす必要がない。
大勢が登ってくる下駄の音がして、振り返ると五、六名の若い修行僧たちが速足で駆けあがり、わたしを追い抜いていった。
登廊は重要文化財に指定されていて、全長約 200メートル 、399段の階段が続く。
直線的で、見た目どこまでも続くようだが、直角に 2回折れ曲がっていてそれぞれ「上廊」、「中廊」、「下廊」と呼ばれている。
― 続く ―
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→「奈良・三輪、大神神社(2)」の記事はこちら
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