夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

屏風

2018-06-23 00:01:00 | 日本画
郷里に帰る際は新青森から奥羽本線にて電車の旅。



岩木山、リンゴ園を眺めながらですが、この景色は仕事で赴任していた頃には見慣れていた風景です。しばらく在京していると新鮮に見えるものです。



到着した駅ではいつも通りレンタカーを借りてドライブとなります。田植えが終わった田にいる鷺を眺めながらの旅です。郷里では身近に鷲や雉も珍しくありません。



到着した男の隠れ家では座敷の片づけをしました。縁側に放置されていた屏風類もしばらくぶりに片づけました。

まずは狩野秀水の六曲一双の屏風です。



竹林の七賢人を描いた作品です。



狩野秀水・・、ご存知の方はかなり少ないと思います。



もう一つは伝寺崎廣業の楼閣図です。



これらはだいぶ痛んでいたので修復しています。残念ながらこれは現在は程度の低い贋作と判断しています。



落款も弱く、印章も未確認です。



家に代々伝わる作品なので、たとえ贋作でも大事にしています。



屏風類は収納箱に仕舞いこみます。屏風は飾るにしても、収納するにしても場所をとりますので、現在は人気がない代表的な作品群です。



上記の写真の収納箱には実は橋本雅邦の真筆の作品が収納されていました。その作品が掲載されている画集が当方には存在します。



友人が売却した際にに思文閣で収納箱は要らないと置いていった箱を戴いたものです。思文閣の方でも収納箱は要らないらしいです。置く場所がなくて不要だという購入者が多いとのこと。たとえ共箱でも置いていくそうです。



この作品は最初の査定額が40万円。小生が交渉の結果その10倍で買い取ることになりました。決め手は上記の画集の掲載写真です。素人はいかに買い叩かれるという典型的な例です。



大名家にあったという碁盤もありますが、ともかく重い。



いろんな経緯、思い出のある作品を半日かけて片づけました。



縁側も久方ぶりにきれいになりました。







義妹が窓ガラスを磨いてきれいになりました。周囲の風景を取り込んだ庭もきれいに見えます。









座敷もすっきりしました。刀剣柴田で研ぎなおしたいただいた脇差類も家内の母が作った袋に収めてここに戻してあります。



この襖も修復しています。



近江八景?



この襖の絵は逗留された方が描いた?



このような座敷に寝転がって庭を眺めて、蝉や蛙の交響曲を聞くという至福の時を過ごしてみたいと思いませんか?

ただ今回は義母の亡くなったことによる安置のための片づけです。複雑な心境です。











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