ひさかたぶりに友人であった故平野庫太郎氏の作品の紹介です。
*上記写真の色紙の作品は福田豊四郎の作品です。
油滴耳付花入 その2 平野庫太郎作
合箱
口径61*高さ243*高台径60
端正な器を作る秋田県立美術館館長を務められていた秋田市の保戸野窯の故平野庫太郎氏の作品です。
当方は30代に秋田市に赴任していた頃に保戸野窯の陶芸教室に週末は入り浸り、陶芸の真似事に夢中でした。平野先生とは同郷で大学は同窓、さらに先生の母上様の実家が当方の郷里に近いこともあり、互いの家を知っていることもあり、陶芸だけではないお付き合いをさせていただきました。転勤しても帰省のたびに窯元を訪れ、思い起こせば30年以上の付き合いになりました。
先生の従弟が当方の同級生であったり、互いの実家に親戚がいたり、藤田嗣治の後援者であった平野政吉氏など共通の話題がたくさんあり、陶芸後の談義に時間を忘れてしまうほどでした。
コロナ禍でしばらく自宅を訪れることもできなかったのですが、水害もあり、8月には訪問が叶い、線香を供えることができました。
先生の作品は数多く所蔵していますが、亡くなる直前にも是非持っていてほしいと作品を預かっています。
同じような作品を所蔵していますが、出品されているとついつい購入してしまいます。
亡くなった家内は小生よりも先に陶芸教室に通っており、現在の家内と子供も窯元を訪れています。友人らも何度か一緒に訪れています。
花を活けて作品の愉しんでいますが、今は本人がもういないのがなんとも寂しい・・・。
2019年には下記のポスターのような回顧展が催されています。
さて、これから平野庫太郎氏の作品や氏にちなんだ作品を誰に伝えようか・・・。