夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

三島唐津象嵌大鉢 その2

2018-10-18 00:01:00 | 陶磁器
日本のサッカーについてワールドカップ予選前に今後の日本サッカーについて
1.コミュニケーション不足のため日本人の監督を起用すること。
2.フィジカルで劣るのだから組織力で守備・攻撃ともに対抗すること。そのためには早いパス廻しが有効であること
3.組織練習とスピードが必要なので、走れないベテランの海外組は必要なく、活躍している若手を起用すること。
概略として以上の対策を掲げましたが、ワールドカップは中途半端な結果に終わって、現在はほぼ上記のような戦い方になっているのは皮肉な結果であろうと思います。なんとも一年遅かった、日本が伸びる貴重な場を無駄にした気がします。
*上記の課題は会社経営にも同じことが言えますね。

さて当方の蒐集している陶磁器については源内焼、近代民芸(浜田庄司を中心に琉球焼、河井寛次郎、バーナードリーチら)、が中心ですが、最近多くなっているのが九州の武雄で生産された生活雑記の器です。本日もそのひとつである武雄で生産された三島唐津の象嵌の大鉢の作品を紹介します。

三島唐津象嵌大鉢 その2
誂箱
口径474*高台径 *高さ167



これほど大きな三島唐津の作品は珍しい。大きく割れて補修跡があり、絵付けがないので評価はそれほどでもないでしょうが、もともとこの手の作品は発掘品か破片が多いので希少な作品には違いないでしょう。文様が美しいのも魅力であろう。



ともかくでかくて重い! ただこれくらいのスケールがないと面白くない



陶磁器のファンは茶陶や著名作家、李朝や信楽に最初から手を出し方がいますが、それではちょっとつまらないというのが小生の陶磁器蒐集の趣向です。



茶陶や著名作家、李朝や信楽らはともかく値段が高いし、贋作が多く、猜疑心が先走る・・。見極め方に固執しおおらかさがないのがちょっとね・・。その点源内焼、浜田庄司を初めとした民芸作品においては真贋は至って簡単。実に解りやすい蒐集対象です。



この三島手の象嵌、作ってみると解るのですが、多くの象嵌によって非常に歪みやすい。よって作品全体を厚くするのが手っ取り早いのです。



ただそのせいで陶土や薪を大量に使うので、武雄を中心に材料不足に泣くことになったと推察しています。このような推察は製作してみた人でないとできない?



先日紹介した「三島唐津象嵌大鉢 その1」は下記の作品です。



このような大皿類や壷は掛け軸と飾るのが常道・・?



意外に掛け軸と兼ね合わせた展覧会は少ないと思います。陶磁器は陶磁器の展覧会、掛け軸は掛け軸の展覧会というのが常ですが、床の間芸術としての展覧会も面白いと思いますが・・・。



どちらかに偏った趣向の方が多いからのでしょう。

床の間が茶事で小さくなったのもそのひとつの遠因かもしません。ど~んとした床の間がなくなってきています。人間も小さくなった・・・ 大幅を飾る床の間のひとつはないと骨董蒐集は始まりません。

陶芸家で人間国宝の故中島宏氏の武雄焼のコレクションは有名ですが、その図録を手配しました。当方の蒐集は図録などの知識より先にものそのものが先なのが欠点? 

図録から考察すると本作品は17世紀中頃~後半の作らしい。真贋についてとやかく言う方がいますのでとこれは真作・・・、。



ともかく一度は作品を入手し、できれば贋作と真作を並べてくるくらいでないと小生のような呑み込みの悪い人間は見識は高まらないようです。なにごとも経験がものを言う、サッカーのようなスポーツも骨董蒐集も・・。


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