男の隠れ家などで必ず付きまとうのが所蔵スペースに使う屋根裏部屋・・・??? 作品を持って昇降するので梯子というわけにもいかず、簡単な階段を設置することになりますが、狭いスペースにはその程度の階段を設置できるかが問題となります。
参考となるのが離れに設けた階段です。昇りきったところには手摺も必要となります。足腰が衰えて階段を作品を持って昇降できなくなったら、作品蒐集は終わりとなりますね。
さて本日は気に入った作品があるとときおり入手している古染付と思われる作品の紹介です。
展示室に最近入手した古染付の小皿を2点展示しています。色紙の水彩画は木下孝則と思われる作品です。
古染付だったらなんでもよいというわけにはいかず、図柄の洒脱なものを選ぶようにしています。
古染付 山水図五寸皿
誂箱
口径150*高台径*高さ32
今回は松下高士図といった図柄の作品です。
適度な虫喰、砂付高台というのが古染付には必須ですね。
あとは淡い色調の呉須の色・・。
そしてなんといっても洒脱な構図の絵。見ていて愉しくなる図柄が佳作の条件のようです。
高台内には鉋跡があるのが、またいい。
高台内に銘にあるものがいいのですが、ないものもあります。
砂付高台の少ない作品は得てして上作のもののありますが、ほとんどが時代の下がった作品やさらには模倣品に多いので注意が必要なようです。
明治期以降の伊万里でも古染付風の絵柄でよくできた作品がありますね。古染付は南京赤絵や天啓赤絵と並んで、今ではあまり評価が高くない作品ですが、作品としては非常に味わい深い作品群です。
お値段はそれほど高くなくなったとはいえ、古染付、南京赤絵、そして天啓赤絵はインタネットオークションで後世の模倣作品などで溢れかえっていますので、入手には要注意の作品群です。