自然豊かな郷里。
虫が飛び交う中を男の隠れ家も散策?
「これからの季節はこういう膳はいかがかな?」、「うん、いいね。」と男同士の会話。
板目を描いています。通常は生地の板目を出して薄く漆を塗ったものが多いですが、それは本当の高級品ではありません。
出来のよいものは描いています。絵も修練を積んだ作品で、現代の蒔絵師のようにへたくそな絵ではない。
包装してある一枚一枚の包装紙を捨ててはいけません。こちらの変形盆も板目を描いています。
20人揃いは少ないほう、40人揃い、50人揃いとあったもの。
生地の木、塗も厚い。
こちらの京蒔絵は20人揃いで絵が全部違います。本膳、汁膳、汁碗と揃い。
銀は変色しやすい。
こちらは銀吹という今は無い?技法。祖父の特注品。
前にも紹介した作品。
銀が取れてきているが、現在は補修が可能なのだろうか?
下手な絵の蒔絵の多い高級らしき漆器。これらの作品のほうが品格があっていいし、実用的です。
本日は小松均の水墨画です。表具をしていない状態ですが、このように表具をしていないから模写とか、贋作とかきめつけないほうがいいでしょう。
庭 小松均筆
紙本水墨 まくり
画サイズ:縦495*横505
本作品を遠目に見たときは印刷かな?と思いましたが、肉筆に相違ありませんでした。
小松均の水墨画はたしかに一種独特ですが、このような作品を観たのは小生は初めてです。
真贋を別として、どうやって墨一色で描いたのであろうか?
いろんな筆致があります。
大原三千院の庭? 苔寺? 京都・大原の仙人といわれた画家・小松均。天才と言われた土田麦遷に師事し、横山大観の応援もあって、スケールの大きな生命感あふれる絵を描き、画壇で確固たる地位を築きましたが、60歳を超えたころから、これまでの画風を一切捨て、京都大原に庵を結び、水墨画の世界にのめりこみました。そこからは、まるでマグマが噴出するように、名作・傑作を生み出します。
ちょっとやそっとでは描けそうにない水墨画です。小松均は川端画学校卒業し、土田麦僊に師事しています。福田豊四郎と共通していますが、画風はまったく違います。
小松均の水墨画は、あくまで写実主義に立脚し、実景を把握しようと努め、現場に小さな小屋を建て、そのなかで何十日も風雪に耐えながら写生に励んだそうです。
小松均の描き方には特徴がああり、首はまったく動かさず、紙と実景を同時にみつめ、目玉だけを動かしながら筆を運ぶそうです。猟師が照準を合わせて引き金を引くような緊張がそこにあったとか。
最近紹介した「なまづ」の印章(右写真)との比較です。
多種多様の作品を生み出した小松均ですが、その中でも水墨画は「水墨画の近代」を観させてくれる画家の一人でしょう。
虫が飛び交う中を男の隠れ家も散策?
「これからの季節はこういう膳はいかがかな?」、「うん、いいね。」と男同士の会話。
板目を描いています。通常は生地の板目を出して薄く漆を塗ったものが多いですが、それは本当の高級品ではありません。
出来のよいものは描いています。絵も修練を積んだ作品で、現代の蒔絵師のようにへたくそな絵ではない。
包装してある一枚一枚の包装紙を捨ててはいけません。こちらの変形盆も板目を描いています。
20人揃いは少ないほう、40人揃い、50人揃いとあったもの。
生地の木、塗も厚い。
こちらの京蒔絵は20人揃いで絵が全部違います。本膳、汁膳、汁碗と揃い。
銀は変色しやすい。
こちらは銀吹という今は無い?技法。祖父の特注品。
前にも紹介した作品。
銀が取れてきているが、現在は補修が可能なのだろうか?
下手な絵の蒔絵の多い高級らしき漆器。これらの作品のほうが品格があっていいし、実用的です。
本日は小松均の水墨画です。表具をしていない状態ですが、このように表具をしていないから模写とか、贋作とかきめつけないほうがいいでしょう。
庭 小松均筆
紙本水墨 まくり
画サイズ:縦495*横505
本作品を遠目に見たときは印刷かな?と思いましたが、肉筆に相違ありませんでした。
小松均の水墨画はたしかに一種独特ですが、このような作品を観たのは小生は初めてです。
真贋を別として、どうやって墨一色で描いたのであろうか?
いろんな筆致があります。
大原三千院の庭? 苔寺? 京都・大原の仙人といわれた画家・小松均。天才と言われた土田麦遷に師事し、横山大観の応援もあって、スケールの大きな生命感あふれる絵を描き、画壇で確固たる地位を築きましたが、60歳を超えたころから、これまでの画風を一切捨て、京都大原に庵を結び、水墨画の世界にのめりこみました。そこからは、まるでマグマが噴出するように、名作・傑作を生み出します。
ちょっとやそっとでは描けそうにない水墨画です。小松均は川端画学校卒業し、土田麦僊に師事しています。福田豊四郎と共通していますが、画風はまったく違います。
小松均の水墨画は、あくまで写実主義に立脚し、実景を把握しようと努め、現場に小さな小屋を建て、そのなかで何十日も風雪に耐えながら写生に励んだそうです。
小松均の描き方には特徴がああり、首はまったく動かさず、紙と実景を同時にみつめ、目玉だけを動かしながら筆を運ぶそうです。猟師が照準を合わせて引き金を引くような緊張がそこにあったとか。
最近紹介した「なまづ」の印章(右写真)との比較です。
多種多様の作品を生み出した小松均ですが、その中でも水墨画は「水墨画の近代」を観させてくれる画家の一人でしょう。