夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

天青色釉瓶

2012-04-13 05:59:38 | 陶磁器
先週末は資料整理に部屋に閉じこもってもおられず、膝の半月版損傷をおして、自転車で郊外まで花見見物。





大宮は自転車で10分程度ですぐに田園地帯となります。花見をするところにはたくさんあるようです。



今年は道路に張り出す桜は枝を切られて、いまひとつ・・。



本日は桜を見て思い出した単色は花入れです。



天青色釉瓶
化粧箱入 口径45*胴径約100*高さ190
「大清乾隆年製」の銘の入った天青色釉の良く映えた美しい小振りな瓶です。

照明によって撮影すると色が変わります。一枚目の写真の色が作品に近いです。



清時代には単色釉の優れた製品がつくられました。「天青色釉」という呼び名があるかどうかはわかりませんが、一般的には「藍釉」というようです。花瓶にも杓立にも使えそうです。


清国の乾隆帝の時代(1736~1795)に作られたというものでしょう。なお、二重四角線内に≪乾隆年製≫と入っている作品は、乾隆帝が、祖父康煕帝在位60年を敬して、自らは在位59年で退位して没するまでの4年間(嘉慶元年~4年)に作られたものです。乾隆帝在位中の功績を記念して制作されたもののみに、赤彩料で≪乾隆年製≫とか≪大清乾隆年製≫などの年款銘を入れたと言われる。本作品の銘はは青であり。その年款銘にはあたりません。



本作品の銘は下記の写真の通りです。



文献の銘は下記の写真の通りです。



先日投稿した作品を比べてみるとおもしろいでしょう。

まだ日本にもすぐれた単色で発色のいい作品があります。


大清乾隆年製:乾隆帝の時代(1736~1795)に作られたということを示しています。日本は8代将軍吉宗の時代です。乾隆帝は,清朝の歴代皇帝の中でも,大変な芸術・骨董好きでした。中国の歴史の中で最も華やいだ時代と呼ばれ,乾隆帝の命によって各種文化や芸術が究極まで高められました。この時代の中国では,青磁や茶葉末を初めとし, 白磁,青花磁,五彩磁,粉彩磁,豆彩磁など,あらゆる焼き物が最高の技術をもって焼かれた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。