ぶらり旅の投稿は原稿を週末に纏めることとして、先週書き溜めた原稿から投稿します。
すでに幾つかの作品を紹介しました釧雲泉の作品です。絹に描かれて、双幅となっている作品はたいへん珍しいかと思います。
題名には「夏雲」と「冬泉」という紹介がありますが、夏は確かにそうですが。もう一幅は「秋」のような気がします。(左幅は後日紹介します)
右幅と左幅はどうしてわかるかと言うと、その落款の位置によります。作品の左側に落款があると左幅です。よく反対に飾る方がおられますが、間違いです。では3幅一対は・・・、4幅は・・、美術館で確かめてみ下さい
浅絳山水画双幅 その1 右幅「夏雲」 釧雲泉筆
水墨淡彩絹本軸装 軸先陶器 鑑定箱入
全体サイズ:縦2045*横638 画サイズ:縦1365*横505
巻き止めには「吹笛泳詩黄大痴 董北苑後真畫師 維吾東方受衣鉢 雲泉子外復為誰」(竹田翁之詩)とあります。「居民に雲仙あるを説けども、邑に雲泉あるを知らず」と雲泉を敬慕した田能村竹田はその著『屠赤瑣瑣録』で嘆いている資料がありますが、この巻き止めに記されている漢詩との関係は不明です。
右幅には「法況迂 釧就」と著され印章は「釧就之印」の朱方印と「仲孚」の白方印が押印されていますが、「法況迂」については不明です。
本作品は落款から推察すると、越後に赴く前の江戸在住時(1802~1806頃)前後と思われる作品です。なかなかの力作であり、よく描けています。
構図のとりかたも良く、実にみずみずしい夏の雰囲気が出た佳作です。
浦上玉堂や池大雅などのようにもっと評価されていい画家です。
すでに幾つかの作品を紹介しました釧雲泉の作品です。絹に描かれて、双幅となっている作品はたいへん珍しいかと思います。
題名には「夏雲」と「冬泉」という紹介がありますが、夏は確かにそうですが。もう一幅は「秋」のような気がします。(左幅は後日紹介します)
右幅と左幅はどうしてわかるかと言うと、その落款の位置によります。作品の左側に落款があると左幅です。よく反対に飾る方がおられますが、間違いです。では3幅一対は・・・、4幅は・・、美術館で確かめてみ下さい
浅絳山水画双幅 その1 右幅「夏雲」 釧雲泉筆
水墨淡彩絹本軸装 軸先陶器 鑑定箱入
全体サイズ:縦2045*横638 画サイズ:縦1365*横505
巻き止めには「吹笛泳詩黄大痴 董北苑後真畫師 維吾東方受衣鉢 雲泉子外復為誰」(竹田翁之詩)とあります。「居民に雲仙あるを説けども、邑に雲泉あるを知らず」と雲泉を敬慕した田能村竹田はその著『屠赤瑣瑣録』で嘆いている資料がありますが、この巻き止めに記されている漢詩との関係は不明です。
右幅には「法況迂 釧就」と著され印章は「釧就之印」の朱方印と「仲孚」の白方印が押印されていますが、「法況迂」については不明です。
本作品は落款から推察すると、越後に赴く前の江戸在住時(1802~1806頃)前後と思われる作品です。なかなかの力作であり、よく描けています。
構図のとりかたも良く、実にみずみずしい夏の雰囲気が出た佳作です。
浦上玉堂や池大雅などのようにもっと評価されていい画家です。
「法倪迂」については、倪迂は水墨の元末四大家の一人である倪雲林の事と思われるので、「倪雲林の画に倣う」という意味かと思います。雲泉の作品では他にも「董其昌に倣う」のような題の絵も見たことがあります。
「竹田翁之詩」として巻止に書かれている詩は、ご紹介されている竹田の詩の出だしの部分です。「居民に雲仙あるを説けども、邑に雲泉あるを知らず」の部分は詩の最後尾の部分になります。
いい作品のご紹介を有難うございました。
近日、汚れてはいますが、左幅も投稿したいと思っています。