夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

整理された揃いの陶磁器

2018-10-31 00:01:00 | 陶磁器
今年の夏の帰省で男の隠れ家にある揃いの器の陶磁器の一部を最終整理しました。これらの揃いの器は「幕末から明治期」と「昭和初め頃」の2回ほど揃えで誂えてた作品群と思われます。

染付地紋山水画 小蓋物
肥前国 元彩作 30人揃
共箱入 
幅*奥行*高さ(未測定)

こんな器で酒の肴が出てきたら酒の美味しいかも・・。



松竹梅印判手盃臺 20人揃
合箱入 
幅*奥行*高さ(未測定)



盃を置く台ですが、これは蓋置に使えそう・・??

錦手富士二鶴花文 輪花七寸皿 10人揃
合箱入 
口径*高台径*高さ



以前は骨董市に溢れるようにあった錦皿、上手手がだんだん姿を見なくなり、そのうちどこにもなくなる・・??

染付草文五寸皿 20人揃
合箱入 
口径162*高台径86*高さ33



この技法の作品は洒落ています。



捻八角草花文錦手古伊万里鉢 24人揃
合箱入 
幅80*奥行75*高台径38*高さ40



染付唐草画 酒器揃 平戸嘉祥作
共箱入 
徳利:口径24*胴径60*底高台径45*高さ120
盃臺皿:口径84*高台径43*高さ20
盃:口径55*高台径22*高さ28
幅80*奥行75*高台径38*高さ40



染付の作行がいいですね。大切にしたい作品です。



染錦垣菊画のし型小皿 30人揃
一二代酒井田柿右衛門作
合箱入 
幅130*奥行96*高台径55*高さ27



工房作品でしょう。



戦後はこのような揃いの器がたくさん出回ったようです。



染付口紅唐草画八角小丼 10客揃
合箱入 
幅112*奥行112*高台径58*高さ56



現代作にはない粋がうかがえます。



染錦柿画蓋皿 30客揃
一二代酒井田柿右衛門作
共箱入 10客揃*3箱 
本体:口径170*高台径105*高さ56
蓋:口径150*高台径56*高さ42

言い方が悪いかもしれませんが、大量生産で荒稼ぎしたようです。工房作品と作家作品を区別し近代の作家作品は法外に高くなっています。商売上手な柿右衛門窯ですね。工房作品の柿右衛門の作品は今は値が付かないほど評価を下げています。それでも一二代の頃はまだ手はいい方でしょうし、本作品は上手手の作品と言えます。



あまりの量の多さに一度これらを人を頼んで運んだ戴いたことがありますが、「料亭でもやるの?」と尋ねられたことがあります



染錦唐花画台付蒸碗 30人揃
肥前国 幸右東人作
共箱入 10客*3箱 
本体:口径123*高台径50*高さ73
台皿:口径123*高台径60*高さ24
蓋:口径102*高さ30



これらの作品は自宅で法事や祝事を行っていた時代の産物ですね。



単品ではそれほど価値のある作品ではありませんが、膳に揃いで並べると壮観です。これらの作品は所持したり、保管するのがたいへんなので多くは離れ離れに売られて処分されていることが多いでしょうね。



これらを整理し隣家の新たな男の隠れ家に収納・・。これらの器はさらに漆器、膳類らと揃いになっての器、一人で膨大な数?を整理するにはかなりの労力が要ります。本日紹介した作品は以前にも幾つか紹介した揃いの器の一部です。

ふ~、もうひと頑張りというところで母が突然亡くなり、今はそちらの方で骨董類の片づけは一休みですね。


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