夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

古染付 竹に蝶と楼閣文図皿

2019-03-06 00:01:00 | 陶磁器
修理を依頼していた下記の作品、色が褪せてきたための御利益が少なくなってはたいへんと修理を依頼した次第です。

恵比寿大黒天面・吉祥額 加納鉄哉作
恵比寿面:高さ175*幅132*厚さ65 大黒面:高さ140*幅128*厚み68
額:口径470~415*厚さ22 共板市川鉄琅鑑定箱



依頼先から色を直すための型紙が届きました。



どのような色遣いにしたらいいのかという確認のためのようです。



このような慎重さが古いものを扱うプロには必要ですが、話を聞くと修理する職人は副業のようです。十分な稼ぎにはならないのかもしれません。



さらには人材不足で美術学校の生徒に依頼することも多いようです。

深刻なり日本文化の維持・・・。

さて本日は本ブログにていくつか紹介してきた古染付の作品の紹介です。

古染付 竹に蝶と楼閣文図皿
合箱
口径146*高台径*高さ28



今ではネットオークションで数千円で入手できる作品群です。



味わい深さでは現代ものは足元にも及びませんが、きれいなものの好きな現代人には不人気かもしれません。



虫喰いに砂の付いた高台・・・。



昔の茶人が好んだものが受け入れられない時代なのかもしれません。



洒脱と評された絵柄も・・・、骨董蒐集には悩ましい時代です。


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