本ブログで紹介した作品を数えてみたら2,500作品を超えていました。継続は力なり・・・・????
ガラクタもこれだけ揃うと「仕事を退職後には骨董市で売り払いなさい。」とは家内の弁・・。「はっは~、でも売るよりまた買ってくる来るほうが多くなるよ!」と反論しています
さて本日は影青刻花碗と称される作品群の紹介です。本来の影青刻花碗は北宋、南宋時代に区分され、特に北宋時代の作品は数が少なく珍重されています。本作品は北宋から南宋時代にかけての作品ではないかと推察していますが、どちらかというと量産された南宋時代と判断しています。
影青刻花碗 伝宋時代 その6
誂箱
口径175*高さ60*高台径
影青は13世紀、中国南宋時代の後期に江西省景徳鎮窯で焼成された青白磁を総称しています。市場に出回る影青の作品は南宋時代の作で、これより古い12世紀前半までの数が少ない北宋時代の影青が格段に評価が高くなります。
南宋の時代になると大量生産をしており、形が南宋時代に比べて横から見ると形がはんなりとふっくらし、高台がわりと大きく、すべすべしているところが判別のポイントとなるそうです。南宋時代の作品は本作品よりさらにはんなり状になっています。
北宋時代の青白磁は窯道具の台に乗せて、鞘に入れてひとつずつ焼成するため、高台の裏に窯道具の鉄色の跡がどうしても遺っています。本作品もそのような跡が高台内に遺っています。
見込みには箆か櫛でささっと雲とも水の流れともつかない文様を描いており、勢いが出て、実に良い文様が特徴です。文様が過度に混み入っているものは近代の模作に多いようです。
全体に基本的には薄作なので割れてしまうため、南宋、北宋に関わらす宋時代の状態の良い青白磁が遺っているは極めて少なくなっていると言われています。
下記の作品「その7」はほぼ南宋時代に量産された作品のひとつでしょう。
影青刻花碗 伝宋(南宋)時代 その7
誂箱
口径170*高さ67*高台径
全体にふっくらしている感じが南宋時代の作品の特徴と言われています。
南宋時代のものでしょうが、さっと描かれた陰刻は魅力的ですね。
掠れた感じは故意による薬品のものか、発掘作品によるものかは素人では判断が難しく、小生ではまだ判別できていません。
見込みの陰刻はお茶碗として、また食器としても飲したり、食した後の楽しみにもなりますね。高台が思いのほか浅いのでお茶碗としては使いにくいものになりますし、また薄手なのでお茶が熱く感じてしまうのでこれもまた茶碗としては使いづらいことになりそうです。
高台は南宋時代の作品はすべすべしたものとなっているのが特徴のようで、時代が下がると徐々に窯道具の跡が無くなっていきます。
高台の脇には補修の跡があります。この補修跡は口縁にもありますが、いったいどのような補修方法なのでしょうか?
以前に口縁の痛みの激しい作品には覆輪のように金繕いを施しましたが、そこまでの必要はこの作品には必要ないようです。
影青刻花碗は今回の紹介で「その6」&「その7」となりましたが、10客揃いで向付のような使い方が小生の狙いです 骨董市に並ぶかも・・・
ひとつひとつ丁寧に学習しながら蒐集しています。
ガラクタもこれだけ揃うと「仕事を退職後には骨董市で売り払いなさい。」とは家内の弁・・。「はっは~、でも売るよりまた買ってくる来るほうが多くなるよ!」と反論しています
さて本日は影青刻花碗と称される作品群の紹介です。本来の影青刻花碗は北宋、南宋時代に区分され、特に北宋時代の作品は数が少なく珍重されています。本作品は北宋から南宋時代にかけての作品ではないかと推察していますが、どちらかというと量産された南宋時代と判断しています。
影青刻花碗 伝宋時代 その6
誂箱
口径175*高さ60*高台径
影青は13世紀、中国南宋時代の後期に江西省景徳鎮窯で焼成された青白磁を総称しています。市場に出回る影青の作品は南宋時代の作で、これより古い12世紀前半までの数が少ない北宋時代の影青が格段に評価が高くなります。
南宋の時代になると大量生産をしており、形が南宋時代に比べて横から見ると形がはんなりとふっくらし、高台がわりと大きく、すべすべしているところが判別のポイントとなるそうです。南宋時代の作品は本作品よりさらにはんなり状になっています。
北宋時代の青白磁は窯道具の台に乗せて、鞘に入れてひとつずつ焼成するため、高台の裏に窯道具の鉄色の跡がどうしても遺っています。本作品もそのような跡が高台内に遺っています。
見込みには箆か櫛でささっと雲とも水の流れともつかない文様を描いており、勢いが出て、実に良い文様が特徴です。文様が過度に混み入っているものは近代の模作に多いようです。
全体に基本的には薄作なので割れてしまうため、南宋、北宋に関わらす宋時代の状態の良い青白磁が遺っているは極めて少なくなっていると言われています。
下記の作品「その7」はほぼ南宋時代に量産された作品のひとつでしょう。
影青刻花碗 伝宋(南宋)時代 その7
誂箱
口径170*高さ67*高台径
全体にふっくらしている感じが南宋時代の作品の特徴と言われています。
南宋時代のものでしょうが、さっと描かれた陰刻は魅力的ですね。
掠れた感じは故意による薬品のものか、発掘作品によるものかは素人では判断が難しく、小生ではまだ判別できていません。
見込みの陰刻はお茶碗として、また食器としても飲したり、食した後の楽しみにもなりますね。高台が思いのほか浅いのでお茶碗としては使いにくいものになりますし、また薄手なのでお茶が熱く感じてしまうのでこれもまた茶碗としては使いづらいことになりそうです。
高台は南宋時代の作品はすべすべしたものとなっているのが特徴のようで、時代が下がると徐々に窯道具の跡が無くなっていきます。
高台の脇には補修の跡があります。この補修跡は口縁にもありますが、いったいどのような補修方法なのでしょうか?
以前に口縁の痛みの激しい作品には覆輪のように金繕いを施しましたが、そこまでの必要はこの作品には必要ないようです。
影青刻花碗は今回の紹介で「その6」&「その7」となりましたが、10客揃いで向付のような使い方が小生の狙いです 骨董市に並ぶかも・・・
ひとつひとつ丁寧に学習しながら蒐集しています。