夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

箱誂完了 寛政庚申雪景山水図 釧雲泉画・細合半斎賛 & 柳下燕図 渡辺省亭筆 

2020-09-25 00:01:00 | 掛け軸
義母が庭の雑木を抜きたいというので4連休の早朝には家族総出にて、その木の根から抜き取り作業です。「う~んこらしょ、どっこいしょ!!」と頑張ったのですが、まったく抜けません。絵本のようにうまくはいかずスコップで掘り起こして根を切断・・・。



さて本日の記事は収納箱を誂えた作品の紹介です。

掛け軸の作品には収納箱のない作品も数多くありますので、当方では縁のあった作品の中で真作と判断された作品には、必ずといっていいほど収納箱を誂えますが、さらに本日の作品のように出来の良い作品には二重箱を誂えることもあります。

まずは釧雲泉の作品です。

寛政庚申雪景山水図 釧雲泉画・細合半斎賛 寛政12年(1800年)冬一二月
紙本水墨淡彩軸装 軸先骨加工 誂箱
全体サイズ:縦1500*横610 画サイズ:縦350*横480



作品の詳細はすでにブログに記事が紹介されていますので詳細は省略します。



釧雲泉の作品は本ブログで何度か取り上げていますが、その贋作の多さ、真贋相半ばの作品の多さは群を抜いています。人によっては真贋相半ばでも今は評価金額もそれほどでもなく目くじら立てて議論する必要もないという方もいます。



当方もその意見にある程度賛成で、忠実に模した作品はそれほど抵抗はなく、売買に関しては真作としてはいけませんが
、鑑賞する側が出来不出来、真贋を理解している分には問題ないと思っています。



ただ本作品は真作と判断し、二重箱を誂えました。



次は渡辺省亭の作品ですが、こちらも贋作が多くありますし、出来不出来の作品もある画家と思っています。

柳下燕図 渡辺省亭筆 その21
絹本水墨着色軸装 軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦2100*横695 画サイズ:縦1330*横480



こちらの作品も詳細はすでにブログに記事が紹介されていますので詳細は省略します。



渡辺省亭の作品は加島美術で近年取り上げて展覧会などが催されましたが、いい作品を厳選して蒐集した方がいいと思っています。



絵筆の少ない花鳥画には贋作が多く、さらには印章も多種多様で基本的に出来不出来のみが真贋の根拠だと思っています。



本作品は下部に花が描かれることでいい作品となっていますが、上部の鳥だけの作品ではつまらない作品になっていたでしょう。



この作品も二重箱を誂えてみました。



釧雲泉にしても渡辺省亭の作品にしても、出来の良い作品はなかなか入手できないと思っています。

なお現在パソコン故障につき、ipad対応中ですのが記事はなるべく省力化されています

そろそろ投稿される作品も改装完了、リメイクの作品が多くなり、アクセス数も減少してきました。当方の整理する作品が目途がついてきたということであり、予定では年内には完了予定です。


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