夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

定窯白磁印花草花紋小皿

2012-03-01 06:17:52 | 陶磁器
先週の土日は会社の同僚から頂いたチョコレートを書斎の机の上で賞味しながら、作品の整理です。 抹茶味のチョコレートはなかなか美味しいです。感謝!!



本日の作品ですが、入手当初はこんな具合でしたが、洗うと綺麗になります。ただ洗う方法は幾つかありますので、本体を痛めないように洗わなくてはなりません。



定窯白磁印花草花紋小皿
口径97*高台径28*高さ24



定窯の特色として、逆さまに焼成する伏せ焼き技法を採用した為、口縁に釉薬がのらないことがあるります。そのため器の縁部分は、補強も兼ねて金、銀、銅などの覆輪、が嵌められているのが大きな特徴です。伏せ焼きの技法は、窯内の空間を最大限に利用することで燃料を節約し、また器の変形を防ぐことでコスト削減と生産性の上昇につながったそうです。



定窯はアイボリーホワイトの釉薬が多く、また流麗な片切彫りで蓮などを描いていることが多いようです。



盃のように小さな皿ですが、片桐彫りのデザインが素敵です。彫りの部分に釉薬が溜まり、少し泡状になっている釉薬の味がいいものです。覆輪は付いていませんが、多少お金をかけて覆輪を付けてみても面白いかもしれません。

このようなもので大き目のものは、近年の復刻版ともいえる作品が平気で宋時代として、インターネットを中心として出品されていますので要注意です。



このような高台の仕上がりがいいものかどうか、本作品について時代を含めて検証中です。

しかしながら中国陶磁器に本格的に関わるのは躊躇されます。生半可な知識や資金では追いつかないように思えます。解ったような慢心は大きな間違いを起こすようにも思えます。感性は大事ですが、自己満足は向上心を失います。

でも頼るところは感性ですので、引き続きはいいものはいいという自分の感性に頼って楽しんでみます。そのうちいいものと悪いものが見えてくるでしょう 


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2 コメント

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初めまして (ちょび)
2012-03-02 11:34:44
骨董にはなんにも興味がなかったのですが、今年1月たまたま大和で開かれている骨董市にいってお皿を一つ買ってきました。きれいなお皿で裏をみると「大明嘉靖年製」の文字。ネットで調べるとこちらのブログにいきつきました。博識に魅せられて毎回覗くようになりました。また骨董市にいくつもりです。よろしくお願いします。
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よろしく (夜噺骨董談義)
2012-03-03 10:38:06
わたしも骨董を始めた契機は骨董屋さんで買った一つの香炉からです。いろいろ調べるうちにいろんなことが解ってきて面白くなりました。
今後ともよろしくお願いします。
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