夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

スカラベ図壷 杉本健吉筆

2011-12-18 08:07:39 | 日本画
昨日は久しぶりにのんびりとした休日でした。あちこちをちょこちょこ掃除しました。仏壇の前も埃だらけでしたので掃除しました。



花瓶は浜田庄司の窯作品、九谷の火入れを線香立てに、古九谷の皿は蝋燭置き、古伊万里の蓋置きは線香入れ、安南手の香合は固形お香入れに・・、仏具店から購入したのは??以外はすべて見立てです。

さて、本日の作品は杉本健吉の作品です。


小学校の頃、ファーブル昆虫記を買ってもらい、昆虫採集に夢中になったことがありました。
その本の中心となり昆虫のひとつが糞ころがしなる昆虫であり、多くの皆さんが覚えてりることかと思います。



その昆虫と本作品がどういう関係にあるかというのは、購入してから知ったことです。
杉本健吉の作品は以前投稿しましたように木版画を購入し、いつかは肉筆が欲しいと思っており、ネットオークションにアラートしていたところ、本作品が出品され、先日落札したものです。



スカラベ図壷 杉本健吉筆
水墨色紙3号 額装 共シール

 

色紙ながら雰囲気がいい作品なので購入しましたが、花瓶の図柄はなんだろうかと思っていました。家内からのコメントで「スカラベ」と解りました。フンコロガシという昆虫のことですが、古代エジプトでは、その習性が太陽神ケプリと近似したものであることから同一視され、再生、復活の象徴である聖なる甲虫として崇拝されています。太陽を転がすとか・・??




スカラベをかたどった石や印章などが作られ、古代エジプトの人々は、スカラベはオスしか存在しない昆虫で、繁殖方法については精液を糞の玉の中に注いで子供を作ると解釈していました。実際は食料のようです。

ツタンカーメンのペンダントは有名とのことです。



この花瓶の図柄はなんだろうかとということは購入しないとなかなか解らないものです。
これが骨董の楽しみ方の真髄かと思っています。またひとつお気に入りの作品が増えました。



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1 コメント

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杉本健吉 (クラフト)
2012-01-04 04:18:38
バックの表現がとても面白いですね。墨使いだけかなと疑問があります。(もしかしてパステルなんかも使かったMix Media?)実物を見ないといえないですが、洋画風の垢抜けた作品ですね。どういう額に入れられているのか、興味があります。(それとも色紙掛け?)
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