夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

墨巳図 幸野楳嶺筆 その3

2014-07-13 05:33:46 | 掛け軸
休みの日など6ヶ月になる長男とずーッと一緒はいいのだが、なかなか泣き止まない時があり四苦八苦・・。「お~い、幸ちゃん、還暦男性、子疲れで自殺??、なんて新聞の見出しはやばいべ~」と言ったら泣き止んだ

長男は私と同じ巳年。その記念ということで本作品と「豊公神影」を購入・・・、蒐集するものはなんだかんだと理由をこじつけて購入する言い訳にするものです。

私の巳年記念は松村景文。これはずいぶんと大人になってから自分で購入したものです。

幸野楳嶺については先日投稿した作品の説明を参照にしてください。

墨巳図 幸野楳嶺筆
紙本水墨淡彩 軸先木製 幸野西湖鑑定箱入 
全体サイズ:縦1770*横280 画サイズ:縦940*横260



落款には「明治二年 槐夏二浣葉月日咸次 己巳穀旦 梅嶺豊筆 押印」とあり、1869年楳嶺が25歳で塩川文麟に入門する前の中島来章に師事していた頃の作と推察されます。初号の「梅嶺」の落款のある貴重な作品です。

 


「槐夏」は.槐(えんじゅ)の花の咲く夏という意味でしょう。「二浣」は中浣?で中旬のこと、「葉月」は八月。「日咸次」の意味は不明です。押印は「直豊」、「梅嶺」の累印です。

 


箱書は「大正丁巳(1917年:大正6年)仲秋 西湖幸埜誠第題之 押印」とあります。幸野西湖が36歳頃の箱書のようです。



ブログをご覧の皆さんも自分の干支にちなんだものをなにかお持ちではないでしょうか?

今週の水曜日に建築資材の展示会に出かけてきました。再就職した元同僚や仕事の関連で知っている人がいるので顔を出したら喜んでいただき、せっかくだから講演会にも出席してほしいというので聴いてきました。



「東本願寺 御影堂御修復のあゆみ」というタイトルの講演会でした。なかなか面白いもので、いかに今まで日本人が文化財の保存に力を入れてきたのかよくわかる講演でした。




その講演の資料に障壁画の修復が掲載されており、その作者が原在泉、幸野楳嶺、望月玉泉、羽田月洲、内海吉堂という本ブログでもおなじみの京都四条派などの画家でした。




ここでも幸野楳嶺と出会いました。侮りがたし「幸野楳嶺」、「内海吉堂」・・。




山形県の朝日町産の限定ワインを頂いてきました。山形には3年半ほど仕事の関係で新婚時代に居住していたこともあり、とても懐かしい思いがしました。建材の中には面白いものもあり、これは自宅の改修に使えそうと・・・



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