peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

桜の開花日、なぜ「ソメイヨシノ」? ほかの桜ではない理由を気象庁に聞く 2022年3月 日( )

2022年03月20日 | 気候、天気、季節の風物詩


 桜の開花がニュースになる時季ですが、「桜の開花日」といえば、一般的にソメイヨシノが基準になっています。ヤマザクラやエドヒガンザクラ、早咲きで有名なカワヅザクラなど、桜にはいろいろな種類があるのに、なぜソメイヨシノなのでしょうか。気象庁観測整備計画課の担当者に聞きました。
【画像】桜の開花、こんなに早くなっていた! ソメイヨシノ開花状況の変化を見てみる

Q.気象庁が桜の開花や満開を観測している目的、どのように活用しているかを教えてください。

担当者「桜の開花などを気象庁で観測するのは、季節の遅れ進みや、気候の変化など、総合的な気象状況の推移を知ることが第一義です。桜でいえば、毎年の各地の開花状況を観測することで、その推移をまとめることができます。

気象庁ホームページの『地球温暖化』のコーナーでは、昔の開花状況と近年の開花状況を比べて、気候変動の影響を知ることができるページがあります。桜の開花日は、1956年~1985年の平年値では、関東から瀬戸内、山陰にかけてが4月1日に開花するラインでした。ところが、1991年~2020年の平年値では、かなり北に上がっています。茨城県から北陸辺りが4月1日開花のラインです。この要因の一つはやはり、気温が上がったためと思われます。そのために桜の開花が早くなっているとみられます。
よくニュースで『観測史上、一番早い開花』と流れることがありますが、つまり地球温暖化が進んでいるのです。桜の開花の早まりは、2月、3月の気温の上昇と相関関係を示しています。もちろん、それがすべてではありませんが、桜を観測することは、地球温暖化の影響を知る目安にもなるのです」

Q.桜はいろいろな種類があるのに、なぜ主にソメイヨシノを観測しているのでしょうか。

担当者ソメイヨシノが日本で一番、一般的な桜だからです。南西諸島など一部を除いて、全国どこでも観測できる桜はソメイヨシノです。各地の観測結果を互いに比較するため、日本全国に広く分布しているものを観測対象にしています。なるべく統一性を持たせないと比較できないためです。

Q.ソメイヨシノの代替としているエゾヤマザクラ、ヒカンザクラを選んでいる理由も教えてください。

担当者「北海道の一部地方では、ソメイヨシノが一般的ではありません。昔から咲いていた桜を選ぶというのが、気象庁の生物季節観測の指針にあり、地域を代表する桜として、北海道の一部ではエゾヤマザクラ、沖縄県や鹿児島・名瀬ではヒカンザクラを観測しています」

Q.各地の標本木は、どのような基準等で決まっているのでしょうか。

担当者標本木は、原則的には気象官舎の構内で定めるのですが、付近の公園などにある木を標本木にする場合もあります。『付近』とは、気象官舎からおおむね5キロ未満の距離にあり、標高がおおむねプラスマイナス50メートル以内の場所を指します。東京都心については、靖国神社でソメイヨシノの標本木を定めています」

Q.昨年2021年は広島市の開花が3月11日で、統計開始以来2番目の早さと聞いています。「統計開始」は何年でしょうか。また、昨年、全国的にも開花の早い地域が多かったのは、なぜでしょうか。

担当者1953年から統計を開始しています。ソメイヨシノについて全国で最も早い開花は3月10日で、高知市などで3月10日に開花した記録があります。開花が早くなっている要因ですが、気象庁がまとめている『気候変動監視レポート』でも触れています。桜の開花が早まっている要因の一つとして、長期的な気温上昇の影響が考えられます。今のデータをみていると、これまでになく、早く咲いている傾向があります」オトナンサー編集部




© 時事通信 提供 靖国神社の桜の標本木(ソメイヨシノ)に咲いた花=20日午後、東京都千代田区
 
気象庁は20日、東京都千代田区の靖国神社にある桜(ソメイヨシノ)の標本木が開花したと発表した。2020年と昨年は3月14日に開花し、1953年の統計開始以来最も早い記録だったが、それより6日遅い。ただ、平年に比べれば4日早かった。
同庁の標本木では、今春の開花は17日の福岡から始まり、18日に宮崎、19日に佐賀、高知、20日に東京、熊本、鹿児島と進んだ。



岩手県で震度5強の地震 津波の心配なし 2022年3月19日(土)

2022年03月20日 | 気候、天気、季節の風物詩











18日午後11時25分ごろ、岩手県野田村で震度5強を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は岩手県沖で、震源の深さは18キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・6と推定される。この地震による津波はなかった。青森県八戸市でも震度4を観測するなどした。人的被害は確認されていない。
 気象庁は19日未明、記者会見を開いて地震のメカニズムなどを説明した。福島県沖を震源として、16日に宮城、福島両県で震度6強を記録した地震との関係については不明としている。
 18日の地震は陸側のプレート内部で起き、震源の深さは18キロと比較的浅かった。一方、震源が南に約260キロ離れた16日の福島県沖の地震は太平洋プレート内部で発生し、深さは57キロだった。
 気象庁は、地震で地盤が緩んだ地域では普段よりも土砂災害や雪崩が起きやすくなっているとして警戒を呼び掛けている。【井口慎太郎、安藤いく子、江沢雄志】
 主な各地の震度は次の通り。
 震度5強=岩手県野田村、震度5弱=岩手県普代村、震度4=岩手県久慈市、宮古市、九戸村、一戸町、青森県八戸市、震度3=盛岡市、青森県七戸町、宮城県登米市、秋田県大館市、鹿角市


全国のソメイヨシノ、上野公園の4本から広がった?学会で発表 2022年3月16日(水)

2022年03月20日 | 気候、天気、季節の風物詩


公益財団法人「かずさDNA研究所」(千葉県木更津市)などの研究チームは16日、全国のソメイヨシノは、上野公園(東京都台東区)に植えられている4本から広がった可能性が高いとする研究結果を明らかにした。日本育種学会のオンライン記者会見で発表した。
 桜の代表的な品種として知られるソメイヨシノは種が育たず、接ぎ木で増やされるため、全国にある木は全て「クローン」。明治初期に染井村(現在の豊島区)の植木商人が売り出し、全国に広まったとされるが、誕生の詳しい経緯は分かっていない。

ソメイヨシノを巡っては2015年、上野公園の1本が原木の可能性があるという別の調査結果が発表されていた。今回、同研究所が公園内の動物園正面近くに植えられた4本のDNAを分析したところ、すべて違うグループに属することが分かった。
 分析は、国内最長寿とされる青森・弘前公園のものなども含めて全国19都府県46本の葉について実施しており、その結果、6グループに分類された。同研究所は、原木の可能性があるとされた木を含む上野の4本が、すべて違うグループだったことに注目。「4本が偶然、上野公園に集められたと考えるより、もともと上野公園に植栽されていた4本が親木となり、接ぎ木されて全国に広がったと考えるのが自然」と分析している。【真下信幸】




NHK朝ドラ「おかえりモネ」第21週[1994-2001」 2022年3月19日(土)

2022年03月20日 | 気候、天気、季節の風物詩