2011年5月18日(水)、一関市営松川住宅(東山町松川字台148-1)に居住する知人を訪ねたとき、この住宅団地につくられた遊園地「松川台公園」の土手に、鮮黄色の花を咲かせたセンダイハギ(船台萩/千代萩/仙台萩)が群生していました。
センダイハギ(先代萩) マメ科 センダイハギ属 Thermopsis lupinoides
海岸近くに生える多年草。高さ30~80㎝。総状花序に黄色の蝶形花を付ける。葉は掌状の3小葉からなり、小葉は卵形~倒卵形あるいは楕円形で、先は鋭く尖らない。裏面に白毛が生える。花期:5~8月。分布:北海道、本州(中部地方以北)。
栽培:春・秋は日当たりと風通しが良い場所に置き、開花期は半日陰か木漏れ日程度の場所で管理する。耐寒性はあるが、冬期は棚下などに移し、乾いた寒風を避ける程度の保護をする。灌水は1日1回充分に与え、特に夏は水切れに注意する。肥培しないと花付きが悪くなるので、元肥のほか春・秋に液肥を与える。植え替えは2~3年ごとの春先か秋に行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土を混合した用土で浅鉢か中深鉢に植え付ける。増殖は株分けか実生による。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]
センダイハギ(先代萩、船台萩) マメ科 センダイハギ属 Thermopsis lupinoides
歌舞伎の演目に伊達騒動を題材にした「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」がある。この「伽羅先代萩」から”センダイハギ”の名前がついたといわれている。しかし、騒動のあった舞台の場所は宮城県だが、海辺に自生するというこの”センダイハギ”とは、どうも環境的に結びつかない。
センダイハギというのは北へ行くほど自生が多くなる。宮城県よりも岩手県や青森県、北海道の方に多い植物である。しかも、そういった地域の船を休ませておく船台脇で見かけた。”先代”ではなく”船台”から”センダイハギ”という名前がついたとする方が実情に合っている。[山と渓谷社発行「山渓名前図鑑・野草の名前(春)」より:写真・解説/高橋勝雄]
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