peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

花巻市高松「八福どぜう庵」のスイレン(睡蓮) 2011年9月4日(日)

2011年09月05日 | 植物図鑑

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2011年9月4日(日)、花巻市高松にある南部家敷農園どぜう村・「八福どぜう庵」(高松20地割160番地)に行きました。農家の古い倉庫を改築したこの店では、その名の通り「どぜう(どじょう)料理」を提供しています。ほかにもソバや天ぷら、丼物などメニューは豊富です。

出入り口の所にある池に植えられている温帯性スイレン(睡蓮)が赤やピンク、白などの花を沢山咲かせていました。

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スイレン科 スイレン(ニンファエア)属 Nymphaea:世界各地の熱帯、亜熱帯、温帯に約40種ある水生植物。ハス(蓮)のように蓮根はつくらず、塊根状となる。

スイレン(睡蓮) スイレン科 スイレン(ニンファエア)属 Nymphaea spp.

葉は長い葉柄をもち水面に浮く。円形、楕円形で全縁、大型と小型がある。スイレンには耐寒性のある温帯性品種と耐寒性のない熱帯性品種がある。

温帯性品種は耐寒性があり、葉は丸く全縁で水面に浮き、花は昼に水面に浮かんで咲く。熱帯性品種の葉は広楕円形で、葉縁に欠刻が強く葉柄が長く水面から突き出す。花は昼咲きと夜咲きがあるが、いずれも長い花柄をもち水面から出る。夜咲きのものは夜8時ごろから翌朝まで咲いているので、熱帯では夜のパーティ用に利用されている。

日本にはヒツジグサN.tetragonaがあり、観賞用に若干栽培されているが、現代品種の親にはなっていないという。現代品種はヨーロッパ原産のニンファエア・アルバN.albaが、同属のオドラタN.odorataなどと交配され、できあがったという。

最も有名で普及している品種は、赤色の’アトラクション’cv.Attractionで、ほかに白色の’アルバ・カンディディシマ’cv.Alba Candidissima、赤色の’アンドレアナ’cv.Andreana、黄色の’マルリアケア・クロマテラ’cv.Marliacea Chromatella、ピンク色の’ピンク・オパールcv.Pink opal、濃ピンク色の’ローズ・アレー’cv.Rose Arey、’スルフレア’cv.Sulphureaなどがある。

また、ヒメスイレン(姫睡蓮)には’レイディケリ・ロゼア’cv.Laydekeri Roseaなどがある。

熱帯スイレンは、アフリカ原産のニンファエア・ロツス’N.lotusや、インド産のルブラN.rubraが交配親になっているといわれている。昼咲きの熱帯スイレンは、ピンク色の品種’アメリカン・ビューティー’cv.American Beauty、黄花の’アフリカン・ゴール1ド’cv.African Goldなど。また、夜咲き品種には、’シルバー・スター’cv.Silver Starが美しい。

栽培:一般に栽培されるのは、耐寒性のある温帯性スイレンですが、最近は鉢で育てられる熱帯スイレンが出回り、人気を得ています。日当たりが悪いと花が咲かないので、できるだけ日の当たる場所で育てます。温帯性品種は水槽があれば容易。熱帯性品種は15℃以上の温度と水深30㎝以上の水槽が必要で、冬は室内に入れ越冬させる。環境が適すれば強健で、5~10月頃まで花を咲かせる。繁殖は親株の周囲に育つ子苗を分けるしかない。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓カラー名鑑・観葉植物」&西東社発行「色・季節でひける花の事典820種(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]


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