2017年4月28日(金)、「北上展勝地さくらまつり」を観た後、稲瀬町内門岡にある国見山・極楽寺に向かいました。「叡山すみれ」が咲いている頃だと思って行ったのですが、残念ながら1週間ほど早かったようで、良い個体が見つけられませんでした。
極楽寺入口付近にある「極楽寺石塔婆八基(鎌倉時代)」と書かれている標柱の近くに、花を沢山咲かせているエンレイソウ(延齢草)が群生していました。
エンレイソウ(延齢草)ユリ科 エンレイソウ属 Trillium smallii
山地のやや湿った所に生える多年草。高さ20~40㎝になる。葉は3個が輪生し、長さも幅も6~17㎝の菱形状卵形で、網状の脈があり、先は急に尖る。花期は4~5月。茎の先に直径3~4㎝の花が1個つく。花弁は3個あり、緑色から紫褐色まで変化が多い。果実は甘味があり、食べられる。分布:北海道~九州。
シロバナエンレイソウ(白花延齢草)T.tschonoskiiは、ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)ともいうが、深山よりも、エンレイソウと同じような所に生える。白い3個の花弁の外側に、緑色の萼片が3個あるのが特徴。花弁の先は尖る。北海道から九州まで分布する。
オオバナエンレイソウ(大花延齢草)T.kamtschaticumは、北海道と本州北部に分布し、群生することが多い。全体にシロバナエンレイソウに似ているが、ひとまわり大きく、特に花が直径6~8㎝と大形。花弁の先があまり尖らず、雌しべに赤い斑点があるのが特徴。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]
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