2010年11月16日(火)、一関市立山目公民館(一関市青葉2丁目)に行きました。コンクリート製の花壇に植えられたイヌホオズキ(犬酸奨)が花と実を付けていました。この植物は古い時代から畑の雑草としてあった一年草で、有毒植物であり、本来花を観賞するものではないが、よく植えられています。
イヌホオズキ(犬酸奨) ナス科 ナス属 Solanum nigrum
温帯から熱帯にかけて広く分布し、日本にも古い時代に畑の雑草として入ったと考えられている。道ばたや荒れ地、畑の縁などに生える一年草。茎は太く、低い稜があって角ばり、高さ30~60㎝になり、よく枝分かれする。葉は互生し、長さ3~10㎝の広卵形で、縁には普通波形の鋸歯があり、質はやや厚い。
花期は7~10月。茎の途中から伸びた柄に白い花が数個(4~10個)ずつつく。花は直径6~7㎜で、深く5つに切れ込み、開くとクルリと反り返る。花が終わると柄は下を向き、果実は直径7~10㎜の球形で、黒く熟すが、あまり光沢はない。花や実の柄は少しずつずれて果軸についている。有毒植物。分布:日本全土。
アメリカイヌホオズキ ナス科 ナス属 Solanum americanum
北アメリカ原産の一年草で、都会を中心に道ばたや荒れ地に広がりつつある帰化植物。イヌホオズキに姿が似ているが、やや湿った所や河原などに多い。、茎は細く、よく枝分かれして横に広がる。葉はイヌホオズキより薄くて幅が狭く、葉の下部の縁に粗い鋸歯があるものが多い。花期は7~9月。花は2~4個が枝先につき、直径4~5㎜ほどで、淡い紫色を帯びるものが多いが、白色もある。
花が終わると花柄は下に垂れ、5~8㎜の球形の果実をつける。黒熟するのはイヌホオズキと同じだが、イヌホオズキより少し小さく、光沢がある。果軸の柄が1カ所に集まっているのも特徴。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]
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