2010年9月26日(日)、束稲山(たばしねやま・標高596m)の中腹に建ててある経塚山案内板(県道237号線・奥州市前沢町二子)付近に生えていたカラハナソウ(唐花草)が、花のようにも見える実(果穂)を沢山つけていました。この実はビールに苦味と香りをつけるホップと同じ仲間だそうで、岩手県ではキリンビールの委託を受けてホップを栽培している遠野市が知られています。
カラハナソウ(唐花草) クワ科 カラハナソウ属 Humulus lupulus var.cordifolius
山野に生えるつる性の多年草。母種はビールに苦味と香りをつけるホップである。茎には下向きの刺があり、いろいろなものに絡みつく。葉は対生し、長い柄のある卵円形で、先端は普通3裂し、桑の葉に似ているが、切れ込みのないものから3~5つに切れ込むものまで、いろいろな形がある。
花期は8~9月。雌雄別株。雄株には淡黄色の小さな花が円錐形に多数つく。雌株には卵球形の花穂がぶら下がってつく。果穂はカサカサした苞が重なり合って松毬(まつかさ)のような卵球形になり、垂れ下がる。特有の香りがある。和名の「唐花草」は、果穂の様子を唐草模様にたとえたもの。分布:北海道、本州(中部地方以北)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]
ヒョウモンチョウ(豹紋蝶) タテハチョウ科 Brenthis daphne(Denis & Schiffermuller,1775)
雄:前翅長26㎜。北海道と本州に分布し、本州では東北地方と中部地方の2地域に棲息。年1回、中部地方の山地では7月中旬が最盛期。越冬態は卵内幼虫。北海道では低地、中部地方では山地の明るい草原でやや普通に見られる。ゆるやかに飛び、なかなか止まらないことが多い。雌は通常雄よりも1週間以上遅れて羽化する。訪花性は強く、ときにオスは吸水する。食草はバラ科ワレモコウ、オニシモツケ。東北地方以北ではナガボノシロワレモコウ。コヒョウモンに酷似する。メスはやや大型、翅形は丸く、地色は暗く、黒紋も大きいが、判別しにくい場合もある。東北以北亜種Iwatensisは小型で黒紋が小さく、また翅表時色も黄色味となり、本州中部亜種rabdiaと区別される。[PHP研究所発行「カラー・ハンドブック 地球博物館No.1 蝶」より]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます