都内で見かけたルノー4TLです。
同時代のライバルはシトロエンの2CVだった。
10数年前のことですが、私の自宅でホームステイをフランスから受け入れていた。その時のフランス人の若者が、東京にシトロエン2CVが走り回っているのを見て歓喜していたのを思い出しました。
フランスの機能美とでも言えるか。
フランスは面白いメーカーがあり、こんな車を1990年代まで作っていた。確かこの対抗馬のシトロエン2CVも同じように製造していた。初代ミニだって、イギリス本国ではさすがに売れなくなって、日本国内では古風なのが人気で、最後の最後1990年代まで売っていたもの。2CVも4TLも、ビートルズも戦後すぐの設計で40年近く前の車でしょ、日本は外国製の車は不便でも、古いものを反対におしゃれとでも評価する人がいたんだな。国産なんかだったら、絶対に売れなかっただろう。戦後のダットサンなんて誰も見向きもしないですよー、あれを現代的なエンジンに乗せ換えたらどうだったでしょうねー。日本人は長いスパンを考えるのが苦手だからやらないだろーーーが。
前輪駆動を開発したのはヨーロッパの合理主義なんだろう。
といっても、ポルシェはスポーツ車だから未だにリアエンジン・リア駆動ですが。
シトロエン2CVは後ろのトランクを開けると、冷蔵庫が載せられるのが売りだった、、、あんな小さな車に大きな四角い物が載せられるんです。
乗用車だけどトラックみたいだった。
ライバルを研究して4TLは劇的に進歩した。
フランスの合理性とドイツの質実剛健さ、イタリアの官能的さ、イギリスの豪華さ、ヨーロッパはみなちかい国々ですが個性があって面白い。
まーーー日本、中国、韓国も文明の元は一緒だが国民性の違いが激しいしなーーー。
だが、、、作る物(デザイン)は似ている。
ワーゲンのビートルズのフロントウインドウも平面ガラスだった。
当時の大衆車は曲面ガラスなど使えなかった。
でもこれが今ではかっこいいと思うよーーー。
実にシンプル。
サイドの窓ガラスも平面ガラスですね。
しかも、今時の貨物車みたいにスライドガラスだ。
私も国産のバンに長く乗っていて、スライド式の窓ガラスは好きだった。
バンの内装を自分で貼りなおして、窓にも自家製のカーテンを付た。大きなスピーカも秋葉原で見つけてきて、スピーカーボックスまでDIYした。乗り合いバスのように改造したのだ。
若かったからなーーー。
引違のスライド窓は、シンプルだがいろいろ使い勝手が良かった。
あれで十分とも思えます。トヨタのハイエースが後ろ窓にスライドガラスを使いだして、日産もまねて作りだしました。小さな窓だけど、貨物車はあれでいいのだと思う。
今こんなクラッシックなのを作ったら、かえって若者に受けたりしてね、、、。
やすい造りだけど、悪い物じゃない。
スライドガラスを電動にしたらかっこ悪いですが、、、。
手動なのがいいんだなーーー。
外気導入のルーバーです。
ボンネットに隠さないのがいい。
ボンネットにあったら、熱気まで吸い込みそうだもの。
ミラーも極小です。
空気抵抗など、これらの車のスピードじゃ誤差の内でしょう。
運転席と助手席の間にも何もなくて清いなーーー。
フロアーからシフトノブが飛び出ていれば申し分ない。
私が初めて買った車は国産の三菱コルト1000Fだった。友人が高卒で勤めていたのだ。それでショールームに飾ってあった車両を安く売ってもらった。
当時の表示で45馬力しかなくて、今の馬力で言えば40PS以下かもしれない。
コルトのシフトノブは床からニョキット突き出ていた。
センターにコンソールボックスなどなかった。
その後、スカイライン1500に買い替えたが、人気の2000GTじゃなくマイナーな1500CCで、内装もシンプルで、シフトノブもただのニョキとフロアから突き出ているだけだった。でもいい車だったが世間の目は2000GTに向いていたので、ショートノーズのスカイラインはなんだか劣等生のように思われていたのが残念。
プリンス・スカイライン1500は画期的な良いエンジンだったんですよ~~~。2000GTの陰に隠れていたが、素晴らしいエンジンだった。日産に吸収合併されて、G型エンジンはなくなりL型エンジンに統一されたけど、出来の良さは反対だった、知らないだろーなーーー当時の人たちでもね。
このルノーはFFなのでコラムシフトなのかな?
この大きさの割に室内は広い。
日本の軽自動車と全長は長いけど横幅は同じでしょう。
トランクと後席はしっかり分かれている。
ドアの薄さは衝突安全性が問われるようになる前の基準です。
当時は車があることの方が大事だった。
安全性は世の中に物が足りて余裕が出来てから言われ始めたものだ。
そうそう、燃料キャップに鍵が付いていましたねーーー。
今では運転席から遠隔で開けられるのが普通ですが、これでもいいのだなーーー。
ドアにしても、これで十分。
車に10mぐらいまで近ずくとドアロックが自動的に解除されるなんて、ずいぶん人が怠け者になったものだ。
このイエローバルブがフランスの象徴だった。
私が初めてフランスに着いて、飛行機の窓から見えたフランスの国土、、、夜だったので町全体、道路も家屋もビルの明かりが黄色かったのには、新鮮な驚きだった。白い蛍光灯を使わない人達がいるのかと信じられなかった。
それと明かりの光源が直接目に飛び込んでこなくて、すべてが間接照明になっていたのにはビックリだった。
これが、オ・フランスの粋かと感心しました。
それに、車の黄色いヘッドライトでしょーーー。
初めての国外で、うわー違う国に来たと感た最初の感激でした。
黄色いヘッドライトも、道が本当に暗くならないと点灯しなくて、、、日本は街灯も多いけど、夕方になると早め点灯をしますでしょ。
薄暗い中を、よく運転できるなーと思っていた。
だけど、後から聞いた話では暗くて自動車事故も多かったそうだ。
白人の目は、明るいものに弱いそうだ。
日本人はやたらと真っ白で明るいことが大好きな変な人なんだと思う。
このルノー4TLは生産最後の頃の車でしょう。1992年あたりまで生産されていたそうです。
たぶん、初期の頃のルノー4TLは内装は鉄板むき出しだった。
私の三菱コルト1000も内装は鉄板むき出しで、夏はドアが暑くて冬は冷たかった。
鉄板は塗装してあるだけで、ビニールなどでカバーされていないのが普通だった。
1990年代に私の友人がシトロエン2CVの新車を買って、じつにかっこ良かった。
あいつは粋だったなーーー。
あの時代に古~い2CVに乗るのが粋なんですよーーー!
シトロエン・DSパラス
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/6fbcf535949cf22aed2573548f4db32b
ワーゲン・タイプ3
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/60e7de3525f9369b83490fc802743c14
クラッシックカー神宮外苑
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7ded06b9776ad5c9e2fad7f089cb437a
ニッサン・ミュージアム
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7ded06b9776ad5c9e2fad7f089cb437a
実用的なのがフランス車の特徴です。
イタ車とは正反対なのがおもしろい。
キューバにはアメ車アおメ車の超古車が走っているそうで、みたいですねーーー。
キューバには今年中に行ってみたいです。
中国、韓国、日本は海外の人には区別がつかないです。
素敵な車ですね、初めて拝見しましたが、機能性と無駄のない美しさが調和していると思いました。
フロントのロゴがさりげないのも気に入りました。
後ろに冷蔵庫が収納されるのには驚きです。
キューバに行けば、このような車が走っているのでしょうか?
日本人には古いものを大切にする方が多いので、大事に使われるでしょう。
ヨーロッパは、個性が産業や文化に色濃く反映されていると思います。
日本・中国・韓国も個性はありますが、国柄からか違いますね。手先は器用かと思いますが、その分模倣する文化が発展したかもしれません。