ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

Galette

2007年05月03日 | 食べ物


T君のカフェに行くと、今度ガレット祭りをやると言
う。
「ガレット?」と当然の如く聞き返す。
どうやら、蕎麦粉のガレットを本当に作るつもりらし
い。
チラシまで用意している。
A4サイズのそのチラシには、確かに、エッフェル塔
の映ったパリの写真の上に、ガレットらしきフランス
語と、メニューがプリントしてあった。
でもよく見ると「Gullet」とある。
その時点では正確には判ってなかったのだが、明らか
に違うとは思った。
これだとギュエだろう。
そこで「これ間違ってるんじゃないの」と言った。
T君もそれには気付いているようで「ええ、僕も怪し
いとは思ってたんですよ」と答えた。
つまり、このチラシは、他の人間(この企画を考えた)
が作ってきたらしく、その人間は、そもそもこの手の
ものの知識も無く(学生なので)、当然のことフラン
スの食べ物の知識に関しても無いに等しい。
チラシのセンスも全然だし、T君がやったにしてはしょ
ぼいなとは思っていた。
そこを指摘すると「僕だったらこんなの作りませんよ」
と言った。
しかしT君、これを使ったらそう思われるよ。
五月三四五とフェアーをやるらしいが、結果が楽しみ
である。
「ガレット」などという言葉も聞いたこと無い人ばっか
りだから、どういった反応が返ってくるのか。

それで、具体的にどうやって作るのか聞くと、専用の
フライパンを使うらしい。
そういえば、見慣れないフライパンが置いてあった。
本格的なガレットは、かなり大きな丸い鉄板の専用器
具で、専用のベラのようなもので薄く丸く延ばして焼
くという、技術が必要な世界だが、T君が購入したフ
ライパンは、薄焼き卵の要領で焼けばいいもの。
しかし、それだったら普通のフライパンで良さそうな
ものだが、このガレット専用フライパンは特別な何か
があるのだろうか。
見かけは殆ど同じ。
値段は、鉄製の普通のフライパンの三倍くらい。
うーむ、どうなんだ。
特殊な金属ででも出来てるのか。
ここは今後の注目点。

一番の問題は、実際にちゃんと焼けるかと言うことだ
が、何度も、蕎麦粉と水の配合とか焼き方とか試行錯
誤して、なんとか形にはなってきたらしいが、専門店
のそれと比べると、やはり及ばないようだ。
そう簡単に、専門店の味が出せられるものではないの
で、それはしょうがない。
基本的なメニューとしては、デザート系の砂糖とバター
のガレットと、食事系の、スモークドサーモンを使っ
たものを考えてるようだ。
食事系の基本の、ハムチーズ卵のガレットは、一番出
したいところだが、ハムがネックとなっている。
本格的ハムは高いし、スーパーのボンレスハムじゃあ
美味くないしで、なかなか難しいところだ。
「別にスーパーのハムでも判らないんじゃないの」と
言いたいところだが、そこはT君も拘っているのでそ
うはしたくないようだ。
商売人にはなれないね。
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