前回天気が悪く、まったくの空振りに終わった「ヒメ
ギフチョウ」観察、満を持しての再挑戦。
まず手始めにというか、何か他のものがいないかと霧
が峰に寄る。
「池のくるみ」の周回コースをとりあえず辿ってみた
が、まだ枯れ野原で、生き物の姿は殆ど見ることがで
きない。
適当なところでユーターンする。
それにしても天気は良い。
ぽかぽか陽気でまるで初夏のよう。
しかし、同じ生き物の人間の姿もない。
良い散歩コースなのにもったいないね。
うっすら汗をかき車に乗り込む。
蓼科に出るために、ビーナスラインを通ってまず白樺
湖を目指す。
この、霧が峰白樺湖間が、ヴィーナスラインの中心と
もいうところで、一番眺めの良い気持ちの良いコース
と言われているところだ。
実に十何年かぶりに通る。
車で走って気持ち良いい所というのは間違いないが、
同時に環境的には、車が来れば来るほど悪化するとい
う事実もつい考えてしまう。
実際、すでに高原性の植物が、外来植物に侵略されて
いる現実がある。
そんな自家撞着的思考をひきずりながら、白樺湖を通
過し蓼科に到着。
早速、散歩開始。
去年は、駐車場のタンポポに吸蜜に来た「ヒメギフチ
ョウ」に、車を降りたと同時ぐらいに遭遇した。
今年は、「モンキチョウ」の姿が見えるだけ。
そしてその駐車場から、脇を通っている道を見下ろし
ていると、別荘と別荘の間を抜けてくる黄色い、飛び
方が不安定な蝶の姿が目に飛び込んできた。
間違いなく「ヒメギフ」だ。
早速その道に降り、姿を目で追う。
「止まれ」と念じる。
しかし一向にその気配が無い。
しばらくはその一頭(蝶の世界の単位は頭)を追って
いたが、今度は違う「ヒメギフ」が現れた。
一瞬二頭は交差するが、直ぐに別れ別れに飛んでいく。
こうなると「二兎追うものは(この場合二頭)...」
状態になる。
本当にそういう状態になり、両方見失う。
しかしそれもほんの数十秒。
またまた違う「ヒメギフ」の出現。
それも一頭ではなく三頭。
出るときには出るもんだ。
今日は非常にタイミングが良かったのだろう。
その中の一頭に目をつけ再び念ずる。
それが通じて、数十メートル先に止まった(ようだ)。
勇んで現場に駆けつける。
いたいた。
カメラを構えてそーっと近づく。
休憩体勢にはいったようで、じっとしている。
マクロで何枚か撮る。
何枚か撮らないと安心できないのだ。
必ず撮ったうちの何割かはピントがずれているので。
ということで、今年も「ヒメギフチョウ」に会うこと
は出来たのだが、ここは古い別荘地帯で、それゆえ開
発されずにその環境が保たれているのだろう。
こんなところにまさか「ヒメギフチョウ」が、という
ところなのだが、一般的には、単に蝶が飛んでいると
しか思われてない、そのことが良いのかもしれない。
マニアに知られると、一気に悪化するから。
兎に角この状態が続いてほしい、と思う。