ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

羽化のスタイル二種

2012年07月16日 | 生き物 自然

 

最後の一頭、ルリボシ3号がとうとう羽化した。今回は室内ではなく、ビオトープ3号で。定位したのは午後八時ごろと結構早い時間であった。

そしてその状態で一時間ほど過ぎた頃に、いよいよ中身が飛び出してきた。

さかさまのこの状態から体を起こすのだが、その瞬間を待ち構えた所、足が動き出したと思ったら数秒でこの状態に。本当、あっという間であった。

後はいつものように。

朝7時に見たら既に姿はなかった。始まりが早いと、飛んでいくのも早いようだ。

このようにトンボは羽化するときにさかさまになるものが多いのだが、種類によってはそうでないものもいる。その代表がサナエトンボ。夕方、近くの川に今年のメガネサナエの発生状況を見に行くと、正に今羽化しようとしている個体がいた。メガネサナエは、朝上陸して午前八時ごろに羽化するのが一般的なのだが、夕方の六時過ぎというのは一体どうしたことか。いずれにしろいいチャンスなのでじっと観察。そしてさかさまではなくそのままにょろっと出てきた。ちょっと蛇花火を思い起こさせる。それにしても相変わらずの良いオブジェ振りだ。

だがこのメガネサナエ、どうも様子がおかしい。盛んに体を震わせるのだ。よく見ると小さな蟻に狙われているようである。すでに二三匹の蟻がたかっている。周辺には大群も迫っていて、すでに情報は伝達されているようである。この状態では、間違いなく食べられる運命にある。胴の部分にすでに食痕のようなものも見られる。これではあまりに忍びないので、この状態になったとき、

丁度麦わらのようなものがあったのでそれに掴まらせて安全地帯に移動した。時刻は既に夜七時過ぎ。

 

追記:ルリボシ3号はオオルリボシヤンマの可能性あり。

コメント