ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

許されざる者

2014年01月04日 | 映画

 

今年初の映画は日本映画の「許されざる者」。イーストウッドのあれを北海道開拓民に置き換えた渡辺謙主演の映画だ。ストーリーもほぼ同じ。しかし、誰かが指摘してたが、何故この映画を今撮るのかという素朴な疑問はずっと感じたままだった。北海道の雄大な自然とかロケにも時間をかけていて、全体を通じて丁寧に作っているのはでそれなりに見られるが、それ以上のものを感じることは出来なかった。最果ての女郎の割には顔がきれい過ぎるとか、細部の嘘っぽさはこの映画にとってはマイナスだろうとも思う。それに殺す相手がそこまで悪いか?と言う点であまり感情移入は出来ない。尤もこれは本家でも感じたことだ。この辺りは、ポスト西部劇というこの作品の立ち位置によることかもしれない。単純な正義はない世界、というのが描きたかったということであれば。

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