偶に食べたくなるものにツナサンドがある。特別なものではなく、普通のマヨネーズで味付けしたツナサンドなのだが、市販のものはそのマヨネーズが多すぎてちょっと好みから外れる。そこで自分で作ることになる。と言っても、これはかなり簡単な部類に入るサンドイッチではないだろうか。ツナをほぐし(最初からほぐしたものもあるし)マヨネーズ、タマネギのみじん切り、胡椒を入れて混ぜるだけなのだから。ツナは、出来ればほぐしてない味付けのしてないオイル漬けのものがいい。しかし、今回何気なくほぐしたものを買い開けてみたところ、何だか色がおかしいので確認したら、それはカツオの缶詰だった。以前も一度同じ間違をしたことがある。その時は食べて、いやに臭みがあると思い(血合い的な味が強いのだ)確認したらカツオだったのだ。ツナではなくシーチキンはマグロのみのことではないのかとそのとき初めて知った。
何十年ぶりにまた同じ間違いを犯してしまったのだが仕様がない。結局それを食べることにした。が、今回のものはそれほど臭みは感じなかった(結構個体差がある)。で、トーストした食パンに辛しバターを塗り、半量のカツオをはさみ野菜はキャベツがあったので(今までは胡瓜を使うことが多かった)千切りにしたものを挟んでみた。キャベツを入れるのなんてコロッケサンド、カツサンド位しか思いつかないのでどうかなと思ったが、これが思いのほか相性がよかった。なるべく細く切るのがポイントだ。結果、そこそこ美味いサンドイッチとなって、カツオの失敗は充分カバーされることとなったのである。