何冊か(処分する本を)持ってT君のカフェに行く。
ついでに「ガレット」を食べる。
「コンプレ」という、チーズとハム、それに目玉焼き
の一番基本的な「ガレット」である。
やはり、この組み合わせが一番好きだ。
蕎麦粉も、こういう風にクレープのようにすると、香
りはあまり際立たないが、感触とか味は、小麦の普通
のクレープよりはるかに美味い。
というより、普通のクレープは美味いと思ったことが
ない。
好みは、完全に蕎麦粉のガレットだ。
それにしても、一度は、本場のブルターニュで食した
いものである。
パリのモンパルナスにも「クレープリー」は一杯あっ
たが、何故行った時に入らなかったかと、今頃になっ
て後悔している。
当時は、日本で食べられるところはなかった。
だから、こちらも知識がなく、ノーマークだったのだ。
いつも混雑していて、人気があるな、という程度の認
識だったのだ。
ゲロゲロ少年Yも、「ガレット」がお好きだ。
嘗て、食べたことがないという彼に、東京の店を教え
たのだが、それ以来好きになったようだ。
Y曰く、これからは「ガレットの時代」ですよ、らし
い。
しかし、残念ながら彼だけがそう思っているだけだ。
状況認識が甘いというしかない。
大体、東京のそれらの店がいつできたかということを
考えてみればいい。
ここ数年で出来たわけではない。
前から営業しているが、未だにそうは広まってない。
ファッション雑誌で紹介されても、そのときだけで、
結局美味しいと思われなければ浸透しない。
今のところ、そういう気配はない。
甘い「クレープ」は、思い出したようにブームになる
が、甘くない蕎麦粉の「ガレット」は、若い女の子に
は味が判らない、ということではないだろうか。
結局、「ガレットの時代」は、Yのマイブームだけで
終わる公算大である。
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