
三十数年ぶりに自転車を買った。前回は丸石のロードバイク(今でも健在)で今回はママチャリ。ちょっと買い物にとかそういう用途にはママチャリが最適なのだ。ロードバイクは買い物かごはないしサンダルでは乗れないしで使い勝手が悪く、かつてあったママチャリがなくなって以来不自由していた。それでやっと購入。ネットで送料込み16000円ほど。これで変速機もついている。随分安いが、これには中国で自転車がだぶついているのも影響してそう。自分でハンドル、サドル、ペダル、買い物かごを取り付けなくてはいけないがこれらは簡単な作業。流石にねじなどのパーツは安い素材っぽさがある。長く乗ってるとじわじわ影響しそうだが値段が値段だから。ベルは最初から壊れていた。こういうのもあるあるだろう。アマゾンで400円ほどのものを注文。服はgu時計はチープカシオ、安物尽くしでもそこそこ行けるというのは良い世界...なのか?

「フランス映画パーフェクトコレクション」というDVD十枚組のお安いセットがある。どのくらいお安いかというと十枚1700円ほどだから一枚当たり170円。ブルーレイとかデジタルリマスターではないので画質は古い映画そのままで良くはないが、昔のフィルム映画そのままと思えば問題ない。唯名画と言われる古い映画ばかりなので最初は興味が無かった。ところがふと見ると、ブレッソンの映画が紛れ込んでいたのだ。「罪の天使たち」という映画。こんな映画も入っていたのかと嬉しい驚きと共に早速注文した。ブレッソンの映画では唯一未見の作品だ。
というわけで、私的第四期映画ブームは続いている 。因みに第一期は高校生の時毎週封切を見ていた頃。二期は東京で名画座を巡っていた時期。三期はレンタルビデオ最盛時。そして今だ。一期から封切期、名画座期、レンタルビデオ期と名付けると今回はブルーレイ期と言ったところか。

昨日の夜八時ごろ突然家の中の電気が一斉に消えた。いきなり暗黒の世界だ。停電かと思ったが周りの家の電気はついていたのでここだけの現象だと分かる。直ぐに懐中電灯を探し(何カ所かにある)明かりを頼りにこういう場合の一番の原因のブレーカーを見る。落ちているの分かったが戻しても直ぐに切れる状態。容量オーバーとかそういう単純なものではなさそう。さてどうしたものか。寒いし暗い。電力会社に電話かと思い調べてもらったが、後で考えて室内だから普通の電気工事関係の業者だ。にしてもこの時間では。そこで違う場所でネットで対処方法を調べてみた。家の場合回線が三つありそのどこかが漏電していると考えられ、その問題のある回線を突き止めることをまずすると、どうやら一つの回線であることが分かった。つまり残りの回線は生きていたわけだ。幸いなことに生きていた回線が主に生活関係のものだったので、取り敢えずあまり問題なく過ごすことができる。ここでひとまず安堵。後は翌日(つまり今日)工事関係の業者に連絡すればいい。
それにしても突然真っ暗で復旧の見込みがない状態というのはきつい、と思ったが、震災などだとこれがずっと続くわけである。それに比べたら本当大したことではない。電気がない生活は、日頃から慣らしておかないと相当あたふたしそうだ。

アンゲロプロス「霧の中の風景」のビデオを久しぶり(多分二十数年ぶり)に見た。今回も画質の悪さに閉口した。夜の場面が多いのだが、あまりにの不鮮明さに途中何度か止めようかと思った、が結局最後まで見た。全体を通してこの映画に関しては、割に多くのシーンを覚えていた。寓意性の強い映画なので印象深いシーンが多いということだろう。
と見終わって何気にビデオの値段を見たらびっくりした。14300円と印刷されていた。定価はこんなに高かったのか。当時レンタルが流行ったわけだ。今DVDが3000円とあるともう買う気が失せる。そんなレベルではない。完全に贅沢品だ。しかもいずれは劣化するし。このビデオもレンタル屋が廃業する時に確か1000円で買い取ったものだが、そんなことでもないと手に入れることはなかった。

映画でもクライマックスだった本物のクイーンのライブエイドをユーチューブで見てみた。それまで勝手にフレディ・マーキュリーのイメージを、骨太顔でかのラテン系だと思っていたのを改めて検証してみようと思ったのだ。コンサートの映像は今までも部分では何度も見たことあるが、飽くまでも部分で、しかもそう言う視点では見たこともなく、通して見たのは今回が初めて。でじっくり見てみると、顔でかは同じだが決して骨太ではなかった。映画でも華奢だったが、実物も華奢で、全体の骨格はラテン系とは違った。ラテン系はもっと腰回りががっちりしている。顔も正にインド系。イタリア系にもいそうな顔だが、インドの方がよりピッタリだ。という訳でフレディ・マーキュリーのイメージはより正確な方に訂正された。