非定型パーキンソニズムは進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症,レヴィ小体型認知症,多系統萎縮症などのパーキンソン病に類似した症状を示す疾患群を指します.治療法の確立を目指した基礎,臨床研究ともに著しく進歩しておりますが,複雑で理解が難しいという声をよく耳にします.本書は本領域のまさにエキスパートの先生方に「将来,非定型パーキンソニズムに取り組みたいと思う臨床医,基礎研究者が増えることに貢献するような書籍を作りたい」と執筆を依頼し,ご快諾を得てできたものです(共著者の先生方に感謝いたします).
第I章総論では詳細な症候の理解や,疫学,バイオマーカー,リハビリテーション等について議論し,第II章各論では疾患ごとの歴史,診断基準,mimics,画像・病理所見,治療をご提示いただきました.さらに第III章では病態解明と治療法の確立に向けた最新情報をまとめていただきました.いずれの項目においても,今後の課題をご提示いただき,わが国から新たなエビデンスの発信に貢献することを目指しました.また専門以外の脳神経内科医やパーキンソン病患者さんの診療をされる先生方にぜひ知っていただきたい情報をふんだんに盛り込みました.ぜひご一読をいただきたいと思います.下記のリンクで内容を御覧いただきたく思います.神経学会会場では販売開始されましたし,Amazonでも予約可能です.
文光堂ホームページ
Amazonへのリンク 非定型パーキンソニズム
【目次】 著者敬称略
I 総 論
1.本領域における概念の変化 (下畑享良)
2.症候の理解と電気生理 (花島律子)
3.疫学,疫学研究の方法 (瀧川洋史・花島律子)
4.非定型パーキンソニズムの主な症候
a.運動前症状と意義 (平野成樹)
b.眼球運動障害 (廣瀬源二郎)
c.高次脳機能障害 (大槻美佳)
d.精神症状 (横田修・山田了士)
e.睡眠障害/覚醒障害 (鈴木圭輔)
f.嚥下障害 (山本敏之)
g.コミュニケーション障害 (山田恵・下畑享良)
5.非定型パーキンソニズムの現状と課題
a.脳脊髄液・血液バイオマーカー (春日健作)
b.PET研究 (島田斉)
c.リハビリテーション (松田直美・饗場郁子)
II 各 論
1.多系統萎縮症
a.歴史,診断基準,臨床特徴,mimics (渡辺宏久)
b.画像診断(コネクトームを含む) (原一洋・勝野雅央)
c.病 理 (他田真理・柿田明美)
d.治 療 (三井純)
2.進行性核上性麻痺
a.歴史,臨床像,診断基準,mimics (饗場郁子)
b.画像診断 (櫻井圭太・徳丸阿耶)
c.病 理 (吉田眞理)
d.治 療 (林祐一・下畑享良)
3.大脳皮質基底核変性症
a.臨床像,診断基準,病型,mimics (下畑享良)
b.画像診断・検査所見 (徳丸阿耶・村山繁雄・櫻井圭太)
c.病 理 (古賀俊輔)
d.治 療 (藤岡伸介・坪井義夫)
4.神経変性タウオパチーの分子遺伝学と臨床病理 (池内健)
5.Globular glial tauopathy (岩崎靖)
6.レヴィ小体型認知症
a.歴史,臨床像,診断基準,mimics (足立正・和田健二)
b.画像診断・検査所見・治療 (馬場徹)
c.病 理 (藤城弘樹)
7.正常圧水頭症
a.歴史,臨床像,診断基準,画像所見,治療 (大道卓摩・徳田隆彦)
b.病 理 (豊島靖子)
III 病態解明と治療法の確立に向けて
1.治療戦略
a.治療戦略オーバービュー (馬場孝輔・望月秀樹)
b.αシヌクレイン (長谷川隆文)
c.タウ蛋白 (下沢明希・長谷川成人)
d.プログラニュリン (細川雅人)
e.自己免疫 (木村暁夫)
2.動物モデル
a.αシヌクレイン (矢澤生・佐々木飛翔・金成花)
b.タウ蛋白 (佐原成彦)
3.臨床試験デザイン (橋詰淳・鈴木啓介)
第I章総論では詳細な症候の理解や,疫学,バイオマーカー,リハビリテーション等について議論し,第II章各論では疾患ごとの歴史,診断基準,mimics,画像・病理所見,治療をご提示いただきました.さらに第III章では病態解明と治療法の確立に向けた最新情報をまとめていただきました.いずれの項目においても,今後の課題をご提示いただき,わが国から新たなエビデンスの発信に貢献することを目指しました.また専門以外の脳神経内科医やパーキンソン病患者さんの診療をされる先生方にぜひ知っていただきたい情報をふんだんに盛り込みました.ぜひご一読をいただきたいと思います.下記のリンクで内容を御覧いただきたく思います.神経学会会場では販売開始されましたし,Amazonでも予約可能です.
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【目次】 著者敬称略
I 総 論
1.本領域における概念の変化 (下畑享良)
2.症候の理解と電気生理 (花島律子)
3.疫学,疫学研究の方法 (瀧川洋史・花島律子)
4.非定型パーキンソニズムの主な症候
a.運動前症状と意義 (平野成樹)
b.眼球運動障害 (廣瀬源二郎)
c.高次脳機能障害 (大槻美佳)
d.精神症状 (横田修・山田了士)
e.睡眠障害/覚醒障害 (鈴木圭輔)
f.嚥下障害 (山本敏之)
g.コミュニケーション障害 (山田恵・下畑享良)
5.非定型パーキンソニズムの現状と課題
a.脳脊髄液・血液バイオマーカー (春日健作)
b.PET研究 (島田斉)
c.リハビリテーション (松田直美・饗場郁子)
II 各 論
1.多系統萎縮症
a.歴史,診断基準,臨床特徴,mimics (渡辺宏久)
b.画像診断(コネクトームを含む) (原一洋・勝野雅央)
c.病 理 (他田真理・柿田明美)
d.治 療 (三井純)
2.進行性核上性麻痺
a.歴史,臨床像,診断基準,mimics (饗場郁子)
b.画像診断 (櫻井圭太・徳丸阿耶)
c.病 理 (吉田眞理)
d.治 療 (林祐一・下畑享良)
3.大脳皮質基底核変性症
a.臨床像,診断基準,病型,mimics (下畑享良)
b.画像診断・検査所見 (徳丸阿耶・村山繁雄・櫻井圭太)
c.病 理 (古賀俊輔)
d.治 療 (藤岡伸介・坪井義夫)
4.神経変性タウオパチーの分子遺伝学と臨床病理 (池内健)
5.Globular glial tauopathy (岩崎靖)
6.レヴィ小体型認知症
a.歴史,臨床像,診断基準,mimics (足立正・和田健二)
b.画像診断・検査所見・治療 (馬場徹)
c.病 理 (藤城弘樹)
7.正常圧水頭症
a.歴史,臨床像,診断基準,画像所見,治療 (大道卓摩・徳田隆彦)
b.病 理 (豊島靖子)
III 病態解明と治療法の確立に向けて
1.治療戦略
a.治療戦略オーバービュー (馬場孝輔・望月秀樹)
b.αシヌクレイン (長谷川隆文)
c.タウ蛋白 (下沢明希・長谷川成人)
d.プログラニュリン (細川雅人)
e.自己免疫 (木村暁夫)
2.動物モデル
a.αシヌクレイン (矢澤生・佐々木飛翔・金成花)
b.タウ蛋白 (佐原成彦)
3.臨床試験デザイン (橋詰淳・鈴木啓介)