アンサンブル・ド・ミューズ バレエ

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

二の腕に…♪

2014-04-14 09:08:57 | Weblog
バー・レッスンが終わってお水を飲んでいるときに
「あの…、ポワン・タンジュ・ドゥヴァンの位置って1番からタンジュしたときはココですけど…」
メグちゃんがポワン・タンジュ・ドゥヴァンをしている。
5番ポジシオンからタンジュしたときのポワントの位置は正確にはどこなのか、ってことが気になってたらしいのね。
基本の《基》では、1番ポジシオンからでも5番ポジシオンからでも、軸脚のカカトの延長線上。
「じゃぁ、バットマン・クロシュのときに1番を通過っていうのは…?」
それはね、
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンの位置から、まず1番ポジシオンに向かって動作脚を引き戻します。
1番ポジシオンで留まることなくポワン・タンジュ・デリエールに脚を伸ばします。
デリエールの位置から1番ポジシオンに向かって動作脚を引き戻します。
1番ポジシオンで留まることなくポワン・タンジュ・ドゥヴァンに脚を伸ばします。
という動きをします。
1番ポジシオンで停まるわけじゃないから、だから“通過”
「じゃあ、5番ポジシオンに引き戻すことはしない?」
「うん。それはあり得ない。5番ポジシオンから直接デリエールに動作脚を伸ばすことは出来ないから」
5番ポジシオンの前側に収めた動作脚をデリエールに伸ばす場合は、一旦ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドをして5番ポジシオンの後ろ側に動作脚を収めてから改めてデリエールするか、動作脚のク・ドゥ・ピエ・バチュをいれるか、ク・ドゥ・ピエまたはルティレからパッセするか…といった迂回する動きを組み合わせることが必要。
「あぁ、わかりました。よぉぉっくわかりました。納得出来た
おぉ、それは良かった
ではバーで練習した動きをセンターでも練習しましょう。
バットマン・タンジュ。後半にポワン・タンジュ・ドゥヴァンからドゥミ・プリエに重心を移動してからまたポワン・タンジュに戻る動きを組み入れた。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンとデリエールのときは4番ドゥミ・プリエ、ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドのときは2番ドゥミ・プリエ。
デリエールから4番ドゥミ・プリエをしたらピケ-ルティレ→5番ドゥミ・プリエ→ポワン・タンジュ・デリエール→4番ドゥミ・プリエ→ピケ-ルティレ→5番ドゥミ・プリエ⇒…………

ん~、ちょっと惜しいねぇ…。
「4番のドゥミ・プリエをするときにトルソーが脱力しないように気を付けてね。デリエールから4番ドゥミ・プリエしたあとルティレ-ルルヴェに繋がるように、ドゥミ・プリエからいろいろなパやポジシオンに移行するんだから、トルソーが落ちてるとシャープに動けなくなっちゃうよ
はい、もう一度どうぞ

あぁ、よしよし
そうやって一つ一つ意識しながら動いていると正確で無理のない動きが出来る。
そこにア・ラ・スゴンドのアームスの強さが加わるともっと良くなるんだけどね
アームスのポジシオンは随分しっかりしてきてるから、もう一息だ。
メグちゃんはアームスをア・ラ・スゴンドにして、トルソーを90度前傾させる。
「う~ん、なかなか“弓”の形にならなくて…。う~ん
もうちょっとだけ、肘を起こしてごらん…、手首が折れないように…。
《アンチエイジング・レッスン》のカヨさんミスターМが、何やってんのかなぁ~って顔で並んで見ている。
「う~ん、ちょいと修正するね」
メグちゃんの肩をサポートしながら肘の角度や手首の角度を変えてあげる。
ほら、“弓”の形になったでしょ
「ひきききき…、うぅぅぅ、二の腕にくる…
そう、そうやって背中や腕の筋肉でしっかり支えるのよ。
一旦起きて腕を下してリラックス。
ほれ、今度は自分でラインを作ってごらん
「……う~~ん……
ふむ、もうちょっと、ほんのちょっとだけ、修正が必要だ。
ほら、このラインよ、と修正してあげると
「ひきききき…、二の腕に…二の腕に……っ」
こらこらこら、足踏みしなくても…
ほんとに、あと一息のところよ
続いて《アンチエイジング・レッスン》
「病み上がりなもんでお手柔らかにお願いします」
え゛…っ
ミスターМ、金曜の夜にどぉぉぉんと熱が出て、土曜の朝にどんと下がったんですって。
風邪ですかねぇ…。
仰向けに寝て腹式呼吸、腿や腰回りのストレッチ、腹筋運動といつも通りのメニューで丁寧に。
そしてバーに掴まってのエクササイズ。
いつもは最後にアルツハイマー予防のためのホップ・アンド・タッチをやるんだけど、飛び跳ねるのは病み上がりの身にはキツイかもしれない。
だから座ってやりましょう。3月にも一度練習したことがありますよ。
両脚を伸ばして座り、足首をフレックスして“ウサギの耳”にします。
まず右脚から…ターン・アウト→足首を伸ばす→膝を天井向きに戻す→足首をフレックス、これで“ウサギの耳”に戻ります。
左脚も同様に…ターン・アウト→足首を伸ばす→膝を天井向きに戻す→足首をフレックス、これで“ウサギの耳”に戻ります。
これを何度も繰り返す。
次は逆の動きをします。
まず右脚から…足首を伸ばす→膝を横向きに→足首をフレックス→膝を天井向きに戻す、これで“ウサギの耳”に戻ります。
左脚も同様に…足首を伸ばす→膝を横向きに→足首をフレックス→膝を天井向きに戻す、これで“ウサギの耳”に戻ります。
これも何度も繰り返す。
それでは、いいですかぁ…、右脚は足首を伸ばす動きから、左脚はターン・アウトする動きから、逆方向の動きを同時にやりますよぉ
「伸ばすのと横向き……横向きと伸ばす→曲げるのと天井向き→ウサギの耳→横向きと伸ばす→伸ばすのと横向き→天井向きと曲げる→ウサギの耳→…………」
どぅ?
「全っっ然わかりません
「どっちがナニでどこがどうなのかワケがわかんない…
はい、それでよろしいのです、実は。
出来ることに意味があるのではなくて、え~っとえ~っとと考え続けることが前頭葉への刺激になるのです。
「出来るに越したことはないけど、必ずしも出来る必要はないの」
「おぉぉ、そうかぁ…、それなら分かる
つまり、脳みそに汗をかかせる、ってことですね
「あ、でも途中で両脚の形が揃うところがあるってことは分かった」
うん、それが分かれば十分十分
ボディだけでなく、脳みそのアンチエイジングも大切ですものね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする