アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

変化に強い…♪

2015-04-13 10:37:19 | Weblog
鏡を通してメグちゃんの様子を見ていたら
…あら…トルソーが…
早速修正しておこう。
左脚ポワン・タンジュ・デリエールにして…、そこからドゥミ・ポワントに…。
鏡を見ながらやってごらん…。
トルソーが後に引っ張られたね。
じゃ、ちょっとサポートしますから、もう一度ドゥミ・ポワントしてごらん…。
「…あ゛…
ね、分かったでしょ
脚を動かすけれど、脚だけを動かすわけじゃないのよ。
動作脚を正確に動かすために、
トルソーは動作脚と引っ張り合うように上に向かって引き上げる
軸脚は動作脚の動きと同時にターン・アウトのコントロールをする。
とくに動作脚がデリエールにあるときは、骨盤がつられないように軸側のターン・アウトを守る。
軸脚とトルソーに動きが無いんじゃなくて、動いていないように見えるだけ。
実は、動作脚の動きに応じてポジシオンやターン・アウトの度合いを微調整し続ける、という動きを続けている。
そういう意味では“停止”ではなくて“静止”ね。
こんな例えが適切かどうかわからないけど、“静止衛星”って停止したまま動かないんじゃないでしょ。地球の自転に合わせて公転している、つまり動いているでしょ。でも見た目には動いていないように見える。
軸脚やトルソーのコントロールもそれと同じで、動作脚と同時に実は動かしている。
ん~、敢えていうなら動作脚の動きに反発するような動きかな…。
動作脚がプラスの動きなら軸脚とトルソーはマイナスに。
動作脚がマイナスの動きなら軸脚とトルソーはプラスに。
そんなふうにイメージするといいんじゃないかな
あ゛~、ちょっと理屈っぽくなっちゃった…ごめん。
さて、センター・レッスンでロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール。
動作脚の動きにつられずに、しっかり立っていられるかどうかが鍵よ。

「…グラグラしないように立っているので精一杯…
そうね、ロン・ドゥする脚が、ポワン・タンジュ・ドゥヴァンとデリエールのポジシオンで止まっちゃうもんね。
それはね、軸脚だけで立っていられないから、ドゥヴァンとデリエールの位置で動作脚をツッカイ棒にして支えてるってことなの。
だからカウントに合わせたスムーズなロン・ドゥではなくなっちゃうワケ。
「う~…そうかぁ…
一緒にやってみよう
私の脚の動きに全部合わせてみて。

ほら、安定してきたじゃない、よくなったわよ
それに軸脚のターン・アウトはちゃんと守れているから大丈夫。
ではパ・ドゥ・バスクと組み合わせてみましょう
まずカウントを指定しながら見本を見せる。
カウントに合わせて確認のための練習。
はい、音楽でどうぞ

おぉぉ、上出来、上出来
ほんとに理解が早いよねぇ。
ほんのちょっとアンシェヌマンを変化させただけで混乱してグズグズになっちゃう人が多いのに、メグちゃんて変化に動じないのな。
間違えても、自分がどこを間違えたのか、どう間違えたのか大抵の場合自覚してるしな
この順応性の高さが、彼女の上達の早さを支えてるんだろうなぁ
コメント
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