人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

平和の墓標・・・ノーベル平和賞

2012-10-14 05:09:00 | 時事/金融危機
  
 

■ EUがノーベル平和賞を受賞 ■

今年のノーベル平和賞はEUが受賞しました。

何故、EUなのか?

誰もが合点が行かないのではないでしょうか?

ところが、ノーベル平和賞の歴代受賞者を見ると、

EU受賞の意味が見えてきます。


「ノーベルが泣いている・・・廃絶という戦略」(人力でGO 2009年10月23日) 
http://green.ap.teacup.com/pekepon/162.html



■ 「実績」では無く、「期待」で受賞できるトホホな賞 ■

世の中の「賞」というものは、「実績」に対して与えられます。

これは、小さな会社のゴルフコンペでも、

小学校のお楽しみ会の「頑張ったで賞」でも、同じルールが貫かれています。

ところが、世の中に一つだけ、「期待に対する賞」があります。

それが「ノーベル平和賞」です。

中東和平にしても、温暖化にしても、核兵器削減にしても。

さらには非核三原則にしても、

全て実績では無く、「枠組み」であったり、「意思の表明」であったりします。

その志は崇高ですが、それゆえに現実化が難しい。

ところが、「ノーベル平和賞」は「志」に重きを置く様に見えます。

結果的に、ノベール平和賞の受賞一覧は、平和の墓標の様な状態に陥っています。

■ EUに対するエール的な意味しか持たない ■

ノーベル平和賞を受賞した人や団体は、

むしろ「ヤバイ」と思った方が良いのかもしれません。

世界の経営者達が与えた使命を、上手に果たせていないので、

「檄を飛ばされちゃった」程度の賞と思った方が良いのでは。

統合に手こずっているEUに、世界の経営者はご立腹なのかも知れません。

■ 過去の偉大な受賞者達が泣いている ■

過去にはマリア・テレサやキング牧師など、

崇高な理念で平和や人命に貢献した人達が受賞していたノーベル平和賞。

核軍縮の意気込みを語っただけで受賞したオバマ大統領を初め、

近年の受賞者は、過去の偉大な受賞者の業績を明らかに汚しています。

これは、受賞者の責任と言うよりは、

ノーベル平和賞の選考委員会の問題とも言えます。

はたして、EUの受賞は、トホホな結果となるのか?

ノーベル賞の受賞は、むしろEUの崩壊を暗示しているのか?

いずれにしても、ノーベル平和賞は、トホホな発明に賞を与える「イグノーベル賞」に

受賞会場を移した方が良いのではないでしょうか?