■ EUがノーベル平和賞を受賞 ■
今年のノーベル平和賞はEUが受賞しました。
何故、EUなのか?
誰もが合点が行かないのではないでしょうか?
ところが、ノーベル平和賞の歴代受賞者を見ると、
EU受賞の意味が見えてきます。
「ノーベルが泣いている・・・廃絶という戦略」(人力でGO 2009年10月23日)
http://green.ap.teacup.com/pekepon/162.html
■ 「実績」では無く、「期待」で受賞できるトホホな賞 ■
世の中の「賞」というものは、「実績」に対して与えられます。
これは、小さな会社のゴルフコンペでも、
小学校のお楽しみ会の「頑張ったで賞」でも、同じルールが貫かれています。
ところが、世の中に一つだけ、「期待に対する賞」があります。
それが「ノーベル平和賞」です。
中東和平にしても、温暖化にしても、核兵器削減にしても。
さらには非核三原則にしても、
全て実績では無く、「枠組み」であったり、「意思の表明」であったりします。
その志は崇高ですが、それゆえに現実化が難しい。
ところが、「ノーベル平和賞」は「志」に重きを置く様に見えます。
結果的に、ノベール平和賞の受賞一覧は、平和の墓標の様な状態に陥っています。
■ EUに対するエール的な意味しか持たない ■
ノーベル平和賞を受賞した人や団体は、
むしろ「ヤバイ」と思った方が良いのかもしれません。
世界の経営者達が与えた使命を、上手に果たせていないので、
「檄を飛ばされちゃった」程度の賞と思った方が良いのでは。
統合に手こずっているEUに、世界の経営者はご立腹なのかも知れません。
■ 過去の偉大な受賞者達が泣いている ■
過去にはマリア・テレサやキング牧師など、
崇高な理念で平和や人命に貢献した人達が受賞していたノーベル平和賞。
核軍縮の意気込みを語っただけで受賞したオバマ大統領を初め、
近年の受賞者は、過去の偉大な受賞者の業績を明らかに汚しています。
これは、受賞者の責任と言うよりは、
ノーベル平和賞の選考委員会の問題とも言えます。
はたして、EUの受賞は、トホホな結果となるのか?
ノーベル賞の受賞は、むしろEUの崩壊を暗示しているのか?
いずれにしても、ノーベル平和賞は、トホホな発明に賞を与える「イグノーベル賞」に
受賞会場を移した方が良いのではないでしょうか?