人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

人力初詣「リベンジ編」・・・成田山まで「RUN行」

2014-01-05 08:05:00 | 自転車/マラソン
 




■ 箱根の悔しさをバネに!! ■

本年の「人力初詣」の「箱根駅伝から逃げる」は残念ながら未達に終わりました。
箱根の大平台のヘアピンまでしか行けなかったので、箱根神社にお参りは出来ませんでした。

そこで、怠け切った体を鍛え直す為に、1月4日に再度「人力初詣」を敢行する事に。
今回は自転車だと「罰ゲーム」にならないので、ランニングで行く事にします。
この企画の初心に戻って、「津田沼→成田山 50Km ランニング初詣」で自分を鍛え直します。

■ 実は足の指を骨折しているんですよね・・・ ■

実は昨年9月に左足の薬指の先端を骨折しました。
キャンプ用の折り畳み椅子が落ちてきて、直撃したのです。

末端骨骨折は放っておけば2~3か月で直ってしまいます。
ですから、特に何もせずに、放置プレーしていましたが、ジョギングをするとさすがに痛い。20Kmを越える距離を走ると、ジンジンと疼痛がします。

そんなこんなで、最近は自転車ばかりでジャギングをサボりがち。
12月の初旬に30Km走ったのが最長距離です。
そんな状態なので、成田までの50Km弱という距離は不安が一杯。

そこで、今年はスピードを抑えて「完走」だけを目標に走ります。目安は心拍160/分以下。これならLSDトレーニングも同時に出来ます。

■ 佐倉の「ふるさと広場」までは順調 ■

自宅のある浦安から成田山までだと60Kmを越えてしまいます。これはさすがにキツイので、従来通り津田沼を起点とします。電車で津田沼駅まで行って、そこからスタートです。

印旛沼のほとりに突然風車が現れる名物スポットの佐倉の「ふるさと広場」までは32Km。ここまでは順調。ただ、1月2日の箱根の疲れがまだ残っているのか、心拍がすぐに上がってしまうので、スピードには乗れません。



春には満開のチューリップが咲き乱れるチューリップ畑もこの通り、未だ芽も出ていません。



今年の正月は暖かです。印旛沼の湖面を渡る風も身を切る様な冷たさはありません。
野鳥達がノンビリと湖面を漂っています。
オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ダイサギが目立ったでしょうか。
カモ類が比較的少ない様な気がします。

■ フルマラソンの距離を「サブ4」達成? ■

心拍156/分をキープして、だいたい1Kmを5分40秒ベース。
京成酒々井駅の手前で丁度42.195Km。フルマラソンの距離を達成します。




ウワー、ぎりぎりサブ4達成です。
なーんてね、途中で信号停止もありますし、「ふるさと広場」でカップラーメンを食べたりしていましたから、本当のサブ4ではありませんが・・・。

ここまで足が痙攣する事も無く、大した疲労感も無くノンビリ走って来ましたが、脚の付け根の外側がだんだんと痛くなって来ました。箱根の自転車のダメージが残っている感じ。

酒々井から宗吾霊堂には上り坂を登らなければなりません。斜度は大した事はありませんが、歩道な無いので車がすぐ脇を通り抜けて行くのでヒヤヒヤします。この坂をグダグダ登ってしばらく行くと、ようやく成田市内に入ります。



その先をすこし行くと宗吾霊堂に到着します。宗吾霊堂は江戸時代に高い年貢に苦しんだ農民の為に、徳川幕府に直談判して家族一同死罪にされた庄屋の佐倉惣五郎を祀るお寺です。「義民」として慕われ、現在でも周辺の信仰は篤く、初詣も賑わいます。さすがに1月4日の夕方なので境内は閑散としています。ここは寄らずに一路成田山を目指します。



■ 最後の5Kmはスパート ■

宗吾霊堂から公津の杜までは下りです。快調に飛ばして、公津の杜駅前通りまでの登りも一気に登ります。ここまで来れば成田は後一駅。

1キロ4分50秒のペースでラストスパートです!!



日没直前に成田駅に到着。本日のランニングは終了です。
距離 48.7Km。 走行時間は4時間36分でした。
良く頑張った、48歳の俺・・・。

■ 薄暮の成田山の参道は、ちょっと雰囲気がありました ■



1月4日とは言え、成田山はそれなりの人出。しかし夕方なので帰路の人がほとんどです。
参道は薄暮で、店々から漏れる明かりが、良い雰囲気を醸し出しています。







ウナギ屋さんは、この時間でも賑わっています。



こちらは木造4階建ての大野屋さん。
江戸時代は旅館でしたが、現在はウナギ屋さんです。





川魚の佃煮は成田の名物です。



■ 成田山の本堂にお参りするのは10年振り ■

元旦は大勢の人が参道まで列を成す成田山新勝寺ですが、4日の5時過ぎともなると参拝客はそれ程多くありません。正面から並ばずに境内に入る事が出来ます。

山門をくぐって、本堂前までスンナリと進みます。









そういえば、本堂にお参りするのは10年振り位です。いつもは混雑している元旦の昼間に来るので、裏の駐車場から入って、本堂の列には加わりません。この時間は意外と穴場かも。護摩の炎と読経の声が、幽玄な雰囲気を醸し出しています。

■ やっぱりウナギを食べなくては ■




近江屋さんが空いていたので(いつもは長蛇の列)、すんなり席に付けました。
当然注文は、熱燗とうな重。



実はウナギはあまり好きでは無いのですが、初詣の成田山では必ず食べる事にしています。一種のゲン担ぎです。今年もこれでどうにか乗り切れそうです。

帰りは電車であっという間に津田沼に。


■ 「RUN行(ランコウ)」という言葉を流行らせたい ■

本日は人力初詣「ランニングで成田山編」をお送りしました。

ところで、人間生まれたからには何か一つでも後世に語り継がれる言葉を残したい。
「朕は国家なり」とか「吾輩の辞書には不可能という文字は無い」なんて大それたものでは無く、ささやかでも良いから、後世の人の口に上る言葉を残したい。

そこで私はこんな言葉を提案したい!!

「RUN行」

自転車で、電車を使って移動する事を「輪行(リンコウ)」と呼びます。
ならば、電車で移動するランニングは「RUN行(ランコウ)」と呼ぶことは出来ないだろうか。

「お正月、成田山までRUN行しちゃった」
「・・・・エエエーー、ランコウ!?」

ダメだ、アンジャッシュのコントが頭に浮かんでしまった。
「RUN行」はきっと流行らないな・・・。

僕は正しいんだ・・・「正しさ」とは相対的である

2014-01-04 05:45:00 | 時事/金融危機
 

「あなた、学校で友達が嫌がる事したんですってね」

「だって、あいつら、先生に内緒で僕にイヤガラセするんだ」

「イヤガラセってどんな事をされたの?」

「昔僕が叩いた事を謝れとか、女の子に冷たくした事を反省しろとか・・・」

「あなた、そんな事してたの」

「仕方が無かったんだ。あの時はそうする事が正しかったんだから」

「でも先生はあなたには失望したって電話で言ってたわ」

「先生は何も知らないんだ。あいつらのやり口は汚いんだ」

「でも、学校ではお友達と仲良くしなくちゃダメよ。クラスのお母さん達にも文句を言われたわ」

「お母さんは僕の味方じゃないの?」

「お母さんは、友達と仲良く出来ない子の味方はしません」

「お兄ちゃんは悪く無いよ。だってあいつら本当に汚いんだ」

「あなたまで、そんな事を言うの」

「だってお兄ちゃんの先生間違っておるもん。僕、黒板に先生の悪口書くんだ!!」

「ちょっと、何言ってるの!!近所のお母さん達にどういう教育しているんだって言われるわ」

「お母さんは近所の心配ばかりだ!!」

「もういいよ・・・僕は正しい事をしているんだから・・・」





昨今の日本を取り巻く事情を小学生にも分かる様に書けばこうなるのでしょうか?


国際問題における「正しさ」とは「相対的」概念であり、
その時々の世界情勢や大国の思惑で変化し続けています。

日本人は「正しさ」を「絶対的な基準」として自分に「正義」があると主張しています。
一方で世界は「正しさ」を「相対的概念」として先進国である日本に自重を求めています。

世界は日本の主張の「正当性」には一切興味など無く、
相対的に東アジアで緊張が高まる行為を「間違い」だと指摘しています。
そんな相手に「日本の正しさ」を主張しても全くの無意味なのかも知れません。

例えば、中国が尖閣問題で挑発的に態度に出れば、世界は同様に中国を批判するでしょう。
世界はリアリストであり、「正しさ」の基準は経済的利益に置かれています。

例えば、南スーダンの韓国軍の弾薬の問題が話題に上がっています。
日本国内では、韓国と日本のプライドの問題ばかりが話題になりますが、
南スーダンの現状についてどれだけの理解や知識を国民が持っているでしょうか?

スーダンはアフリカ大陸6番目の産油量を誇りますが、その85%が南部に集中しています。
南北スーダンの分裂は、この石油利権を巡る争いであり、南スーダンの分離独立は、先進国の石油利権の組み換えに関わる問題です。

韓国軍がPKOとして南スーダンに駐留するのは、自国の石油権益をアメリカに認めさせるために必要な行為であるのです。

逆に、前線に自衛隊を出せない日本は、資金面や物資の面から韓国軍を支援する事で、結果的に南スーダンにおけるアメリカの石油利権を守る事に貢献しています。

今回、南スーダン駐留の韓国軍への日本の弾薬援助をリークしたのは自民党に右派の誰かでしょう。このリークは韓国へのイヤガラセであると同時にアメリカへの挑発とも受け取れます。

安倍首相が自発的に中韓を挑発しているのか、あるいは誰かの指示かは分かりません。
しかし、安倍氏や安倍氏周辺が多少ハメを外しても、アメリカから実質的なお咎めが無いのなら安倍氏の行動は、アメリカの利益と合致していると見るのが陰謀論的視点です。


国際問題の表面的リアリティーすらも理解しようとしない日本人は、国際問題の裏のドロドロした面を想像する事を拒絶するのでしょう。
国益とか、国柄などと声高に叫ぶ人程、表面的なプライドしか見ていない様な気がします。

戦前は世論とマスコミが先頭に立って、日本を戦争へと導きました。
戦後教育は「軍の独走」が戦争を招いたという間違ったプロパガンダによって、本当の歴史を封殺しました。

日本国民はとかく責任は政府や軍に押し付けて、自分達の責任に無自覚です。
ところが、その代償は必ず国民に降りかかってきます。

東アジア情勢を過去の歴史では無く、現在のパワーバランスで見つめる視点こそが、今の日本人にとって大事なのでは無いでしょうか。

その意味において大手マスコミの論調も少し的外れな感じがします。
「平和」とは時として非常に凶暴な一面を持っている事を彼らが国民に知らせる事はありません。





リーマンショックは終わったのか・・・国債金利の上昇は正常化なのか?

2014-01-04 02:53:00 | 時事/金融危機
 



■ 5年で崩壊すると言われた世界経済だが・・・ ■

サブプライム・ローン・ショックが2007年。
リーマンショックが2008年9月。

当時は世界経済は後5年で崩壊すると言われました。
しかし、世界経済はリーマンショックから5年経過した現在も崩壊していません。アメリカに至っては、FRBが緩和制作のテーパリングに着手しています。

私なども「FRBがテーパリングを開始すれば、リスク市場が過剰反応して株価が暴落する」と予想していたので、年末に掛けてダウも日経も値を上げた事に驚いています。完全に予想を外しました。

現在の状況を見ると、「世界は金融危機の影響を脱しつつある」と言う人が増えそうです。

■ 歪みは何処に溜まっているのか? ■

リーマンショックの原因は一時的な信用不安ですから、各国中央銀行は下記の様な方法で信用の回復に努めました。

1) 金利を実質ゼロにして、資金供給を確保する
2) 市場から一時的にリスク資産(MBSなど)を買い取って資金を供給する
3) 市場から国債を大量に買い取って資金を供給する
4) 長期的に金利を据え置く事を宣言してリスクテイクを促す

これら中央銀行の超緩和政策の結果、中央銀行の保有する国債は膨れ上がっています。
さらに、FRBは大量のMBSを保有する事になりました。

中央銀行が国債やMBSを買い支える事で、国債金利や長期金利は低く抑えられており、政府も財政を拡大し易い状況が続いています。アメリカにおいても、日本においても、そしてヨーロッパでさえも、財政出動が景気を下支えして来ました。

一方で中央銀行は国債やMBSを高値掴みした事になります。
金利が上昇に転じれば、これらの高値掴みした債券は含み損を発生する事になります。

■ 上昇し始めた国債金利 ■

上のグラフからも、アメリカの国債金利が上昇し始めた事が伺えます。
これを、危機が去った事による「正常化」と捉える事も出来ます。
危機が去ったので、資金が国債などの安全資産から株などのリスク市場に移動していると解説する向きも多いでしょう。

月に4兆円近くの長期国債を買い入れていたFRBがテーパリングを始めたので、長期金利が上昇するのは当然と言えば当然です。10年債は大台の3%を超えています。30年債も4%目前です。

アメリカの国債金利上昇に引きずられるかの様に、日本やその他の国々の長期国債近来が上昇し始めています。元々、各国の国債金利はリンクして変動しているので、これも「正常化」と言えなくはありません。

■ 中央銀行は国債売却まで辿り付けるのか? ■

日本やアメリカの国債を廻る状況は下記の通りです。

1) 中央銀行は短期国債を売って長期国債を中心に買っている
2) 民間の銀行(メガバンク)は長期国債を売って、残存年数を極端に圧縮している

これによって、金利上昇によるリスクは民間銀行から中央銀行に移っています。金利上昇がこのまま続けば、FRBや日銀は含み損を抱える事になります。

一方で、金融緩和の本当の意味での正常化は、中央銀行が手持ち国債を市場で売却する事で達成されます。しかし、その時、国債金利が上昇(価格は下落)していれば、中央銀行の損失が確定します。

はたして、中央銀行は国債売却に辿り付けるのでしょうか?

■ 金利が正常化すれば国債の魅力が高まる ■

米国の10年債の金利が仮に6%に達したとします。この時、アメリカの財政が極端にバランスを崩していなければ、6%の金利が稼げる安全資産としての米国債の魅力は低くありません。

一方でFRBは損失を出して国債を売却する事になります。
ところで、FRBの損失は誰が困るのでしょうか・・・・?

現在のアメリカではFRBは利益の45%程度を国庫に還元していたと思います。FRBの利益が減っても、国庫に充当する金額が減るだけです。誰もあまり困らない様にも思えます。

では、FRBが損失を出した場合はどうなるでしょうか?これも国庫に充当する金額が無くなるだけで、あまり困らない様にも思えます。

■ 中央銀行は債務超過となるのか? ■

ここでもう一つの問題が発生します。
「中央銀行の債務超過」という問題です。

資産である手持ち国債が含み損を拡大した場合、民間の銀行の場合は債務超過となり、経営が破綻します。(国債を時価評価した場合)

では中央銀行の場合はどうなるでしょうか?
ドルは米国債を分割したものだと考える事が出来ます。(実際に、そう印刷されています)
云わばドルは米国債そのものとも言えます。

米国債=ドルと考えるならば、バランスシートはいつも一定に保たれている様にも思えてきます。

ちょっと暴力的な展開をするならば、長期的には「国債の価値=通過の価値」でバランスしているとも言えます。これは国債を時価評価しない事で成り立つ公式でもあるので、中央銀行の保有している国債を時価評価しなければ、中央銀行は債務超過に陥る事な無いとも言えます。

■ 国債金利上昇で誰のリスクが増えるのか? ■

さて、振り出しに戻ります。
国債金利上昇で中央銀行のリスクは高まるのか?
多分答えはNOです。

では誰のリスクが増えるのでしょうか?
それは民間の銀行の損失が増えるのでしょう。
銀行は預金者に金利を支払うことで預金を集めています。金利が上昇した場合、金利の低い国債で運用していたのでは、預金金利を賄う事が出来ずに損失を生じます。

このリスクは民間の金融機関の国債の時価会計を停止しても、最終的には発生するリスクです。
よって、金利上昇局面では、民間の国債売却によって国債金利は一時的に上昇します。

これはギリシャ危機の際の南欧諸国の国債金利の動向を見れば明確です。
ECBは民間の銀行に資金供給する事で、この売り圧力に対抗しました。

■ 財政を拡大し過ぎた日本やアメリカでこそ国債の金利上昇は危険 ■

結局、財政における国債費の比率の多い国が、国債の金利上昇で危機に陥り易い国とも言えます。

リーマンショックから5年が経過し、世界からリスクが去った様に見えますが、リスクは国債を発行する国自身に移っているだけなのかも知れません。

ただ、中央銀行が国債を大量に買い入れている間は金利は抑圧されており、このリスクは見え難くなっています。或いは、市場参加者は意図的にこのリスクを無視します。

■ 日本国債の金利動向に世界は注目しているのでは? ■

米国債金利の上昇に引っ張られる形で、日本国債の金利もジリジリと上昇に転じています。国債の金利上昇に最もセンスティブな財政状況を抱えるのは日本ですから、世界は日本の動向に注目しているはずです。

はたして、日銀は国債金利の上昇をどこまで抑制出来るのか・・・。

ただ、消費税増税は景気を後退させるので、確実に金利抑制的に働きます。
景気を犠牲にしても消費税増税を断行せざるを得ない理由は、意外にこんな所にあるのかも知れません。

景気が多少悪化して補正予算を連発しても、国債の金利上昇が抑制される方が財政の継続性が高まるのかも知れません。まあ、財務省がどう考えているのかは、私などには想像も出来ませんが・・・・。



本日は少し雑な考察でが、注意すべきは中央銀行のバランスシートでは無く、国債の金利上昇なのでは無いかと・・・。
国債金利の上昇が止まらなければ、日銀もFRBも追加緩和に陥るかも知れません。


外れてナンボの人力の経済予測。本年は世間と反対に、FRBのテーパリングは逆に緩和拡大に追い込まれるという逆張りでスタートしてみました。


箱根駅伝を箱根で応援する為に自転車でGO

2014-01-03 04:05:00 | 自転車/マラソン
 





■ 今年も「人力初詣」にGO ■

皆さん、新年あけましておめでとうございます。
本年が皆さんにとって良い年でありますようにお祈り申し上げます。

さて、新年第一弾の企画は「人力初詣」と決まっています。
今年は何処に行こうか・・・・。

実は例年1日に敢行している「人力初詣」。
毎年、31日の夕方から親しい友人達と飲み始め、23時頃から地元の神社に初詣に行くので就寝は午前2時頃。そして5時頃に起きだして6時に「出発」というのが例年のパターン。途中で初日の出を拝みます。

しかし、これが結構ツライ。
何せ、走り始めは完全に二日酔い状態というか、前日からの酔いが続いている状態。
さすがに48歳ともなると、これは危険かも。
そこで今年は2日に「人力初詣」を敢行しました。

■ そうだ、箱根に行こう ■

1月2日と言えば「箱根駅伝」。
毎年、ビール片手にTVで観戦していますが、どうせなら箱根の上りを生で見たい。
そ言えば、毎年、自転車乗り達が「箱根駅伝から逃げる」というイベントをやっているはず。
今年はそれに合流して、ついでに箱根神社に初詣に行く事にします。

■ 「箱根駅伝から逃げる」という企画 ■

「箱根駅伝から逃げる」という企画は9年前に少人数の自転車好きが始めた企画です。
箱根駅伝スタートの1時間前に大手町をスタートして、信号と交通ルールを遵守しながら、箱根の最高点で駅伝ランナーにエールを送るという企画です。

この企画の醍醐味は、箱根駅伝の交通規制に引っ掛かる前に箱根の最高点に到達しなければいけないという点。自転車は時速30Km/h以上出るので、時速20km/hで負ってくる箱根ランナーに追いつかれる訳が無いと思ったら大間違い。

自転車は信号を全て守るので、信号待ちで止まっている時間も合わせれば平均時速は20Km/h以下に落ちてしまいます。一方、箱根ランナーは5人で交代しながら、信号も無く、確実に時速20Km/hで追走して来ます。

スタート時点で1時間あったアドバンテージは、箱根の山登りでほぼ無くなります。特に戸塚の踏み切りはなかなか開かないので、ここでタイムロスすると痛い。

結局、後半は、ヒタヒタと走り寄るランナーの足音と言うか、迫り来る報道のヘリコプターの音におびえながら、ひたすらペダルを漕ぐ事になるそうです。

この企画、顔見知りのライダーさん達のオフ会なので、部外者が参加できるかは分かりませんが、道はみんなの物。そして自転車乗りは皆仲間。そう信じて6時30分の大手町スタートに間に合う様に浦安を出ます。

■ そして誰も居なくなった ■

本日は箱根の登りがあるので、本来ならばカーボンのレモン1号君で出動すべきですが、昨年、クロモリのレモン2号君でチャンレンジしたコースなので、現在の体力を知るために、敢えてクロモリを選択。こいつのホイールは平地では良く回りますが、山道では鉄ゲタ。

交通量が少ないとは言え、葛西橋通りをしっかり信号を守って走ります。脚をあまり使わない様に走ったら・・・・アアアー、スタートの6時30分を過ぎてしまいました。各校の応援団を撮影していたら、先程までチラホラ見かけた自転車乗りは、誰も居なくなっていました。結局大手町を出発したのは6時50分。始めからかなりピンチ!!

慌てて追走しますが、出だしから道を間違えて第一京浜に戻ります。それでも何人かの自転車乗りと時速35Km/hで前を走っているであろう集団を追走します。

■ 初めての集団走行 ■



品川の陸橋を越えた辺りで集団に追いつき、これに加わります。女性も3人くらいいらっしゃるので、これでゆっくりと箱根を目指せると思ったのが大間違い。32Km/hくらいの巡航ペースです。

実は私は集団で走るのは初めて。いつも房総をマイペースで一人で走っているので・・・。
集団走行て楽ですね。前の人が風除けになってくれるので、風の抵抗が全然違います。先頭の方は大変ですが、後続は凄く楽。そして、なんだか皆で走るのが楽しい。

■ ペースが上がった! ■

楽しい集団走行も、神奈川に入って先頭が交代したらいきなり35Km/hにペースアップです。しばらく付いて行きましたが、途中、フロントのチェーンが何故だか突然インナーに落ちて歩道へ緊急避難。

チェーンは外れて居なかったので、直ぐに先行を追いますが、信号に引っ掛かってアウト。
ここからは単独走になったので、風の抵抗をもろに受け、32Km/h程度で横浜まで走ります。

そして、東神奈川と横浜でいつもの様に道に迷って大幅にタイムロス。
そうこうしている内に、後続集団が追いついてくれたので、ありがたくこれに付いてゆきます。
権太坂をヒーヒー登って、戸塚踏切を越えるかと思えば、先頭はガードを潜って線路の反対側に。そして、ここで誰かと待ち合わせの様子。

仕方なく、国道1号に復帰する道を聞いて、再び一人旅。

■ ママチャリに蓋をされた!! ■

だいぶ脚を使ったので、速度が上がりません。
海岸沿いの134号線は30Km/hを少し下回るペースで一人旅。

平塚の手前までは順調に進みますが、工事現場でいつも渋滞する場所で、何とママチャリに行く手を塞がれます。ずっと、ママチャリの後ろをトロトロ走って、工事現場が終わる手前でようやくこれをパスします。

大磯で国道1号線に合流するところで、運の良い事に集団が追いつきました。ラッキー。
でも、いきなり後ろに付くのも悪いので、少し頑張ってから後ろに付きます。

この時点で、かなり脚が売りきれ状態。
太腿の前の筋肉がピクピクしています。
小田原手前の長めの上りで、完全に両足太腿前の筋肉がつりました。
歩道へ緊急避難してストレッチ。

こんなので箱根を登れるのか・・・・。

■ 箱根湯元で迷ったけれど・・・ ■


酒匂川で記念撮影。
ここで暫く脚をや休めます。

どうにか痙攣が治まったので、騙し騙し漕ぎ始めます。
もう、ペースは全く上がりません。

箱根湯元の交通規制が11時だったはずなので、小田原市内までしか行けないかもしれません。
しかし、意外に交通規制は無く、11時を少し過ぎて箱根湯元に到着。道路の車は大渋滞で、自転車もスピードは出せません。(もう、スピード出ないけど)

湯元のコンビにでオニギリを補給。
このまま駅伝を観戦しようと思いましたが、一向に交通規制が掛からない。
これなら少し箱根を登って、山を力走するランナーを応援できそうです。

クロモリ+鉄ゲタ仕様で上りには不向きな自転車ですが、フロントのギアーが3枚なので、どうにか箱根路に取り付き、カメの様なペースで大平台まで上ります。

時刻は丁度12時。大手町からは102Km、腕時計ではスタートから5時間21分経っています。平均時速はメーター読みで22,5Km、止まっている時間も合わせると19Km/h。

ダメダメですね。

■ 箱根ランナーに感動 ■



大平台のヘアピンは各校応援代が既に陣取っています。



待つ事40分。白バイに先導されて東洋の選手がトップで登って来ます。
ヘアピンの急坂を力強く登る姿に感動です。



続いて駒沢大学。僅差です。

3位に早稲田が通過しましたが、大平台に陣取った家族から大声援が送られます。
「ヒロムーーーー!!頑張れヒロムーーーー!!」

・・・・これには、ちょっと涙が出てしまいました。
箱根駅伝に出る事は、家族には栄誉ですが、一方で心配もひとしお。
抜かれたらどうしよう、ブレーキになったらどうしよう・・・。
そんな不安を抱えながら、必死に応援する姿には感動します。



全ての選手が通過して交通規制が解かれますが、白バイに追走して坂道をグイグイ登って来るのは、やはり自転車乗り。早いです。実力が無ければ、白バイ追走は無理です。

■ 初詣の目的は達成されず ■

結局、大平台から上には上らずに、湯元から輪行しました。
まったく正月から、軟弱な僕・・・。


本日は「人力初詣・失敗編」をお送りしました。

部外者にも関わらず集団トレインに混ぜて下さった皆様。ありがとうございます!!