人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

【再掲載】 あなたは「アナログハック」されているかもしれない

2020-04-24 07:59:00 | アニメ
 
■ アナログハック ■


アニメ『BEATLESS』より、レイシアたん


人は「見た目=外見」に左右され易い。例えばカワイイ娘がにっこり微笑んでくれたら自然とガードが下がります。まあ、たまに「おおWWーーー、こんなカワイイ娘が俺に笑いかけて来るなんて、これは組織の陰謀なんだなぁーーー」なんて輩も居るかも知れませんが・・・。

この「見た目によって作られるセキュリティーホール=アナログハック」をテーマにした作品が、先の記事で紹介した『「BEATLESS』です。

ハローキティーを可愛いと思うのもアナログハックで、その結果、多くの人がキティーグッズを買ってしまう・・・こんあ感じに作中説明されています。

作中、主人公の男子高校生は美しい姿をしたレイシアというHIE(アンドロイド)にほのかな恋心を抱きます。彼女の言動はコンピューターのプログラムが作り出す疑似的な人格や感情だと分かっていても、レイシアが微笑まれると「チョロイ」高校生は恋心すら抱いてしまう。これは武骨な外見のロボットだったら、そうは成りません。これがアナログハック。


■ コロナウイルスとアナログハック ■


NHKニュースより

コロナウイルスは目に見えませんから「アナログハック」からは遠い存在と考えてしまいますが、TVの画面には突起を沢山生やした球状のウイルスの画像が頻繁に登場します。なんだか、あのトゲトゲが喉や肺の細胞にブチリと刺さっている所を想像するだけで、喉がイガイガします。これは明らかに「アナログハック」。

実は目に見えない細菌やウイルスは以前より擬人化したイラストで表現される事が多い。



見えないから「怖がる」様に可視化して、子供にばい菌の怖さをイメージ付ける為のビジュアル化ですが、まさに「アナログハック」です。


■ グラフあ数字よりも洗脳し易い「アナログハック」 ■


毎日新聞 より

新型コロナウイルスの感染が世界中に広がってから、上の様な映像を目にしない日は有りません。ゴーグルにマスクを装着して、全身を防護服で覆った医療スタッフが患者を搬送したりケアーする映像は、「何かとんでも無く恐ろしい事が起きている」というイメージを人々に植え付けます。



ビニールの簡易防護服で身を固めた医療スタッフの映像は、日本人に限らず世界の人達に「福島原発事故」の記憶を無意識に呼び起こします。人々は「新型コロナウイスるは放射能の様に恐ろしいものだ」と考えます。

最初はマスクの効果を否定していた欧米やフランスでも、国民にマスクを配布するようになります。


毎日新聞 より

今や「マスク=コロナのアイコン」となって、日々視聴者に恐怖を植え付けています。

この様なTVを通じた「アナログハック」に視聴者はコロリと騙される。



だから私はTVを見ないし、ネットにアップされている公式発表のグラフも電卓を叩き直して、正しいかどうか、分母が何かを確認します。当然、グラフの縦軸、横軸も要チェックです。


「アナログハック」に「チョロく」騙されない為には、それ相応の構えが必用なのです。

そもそも女子アナってアナログハックの道具ですよね。「君がそう言うなら全部信じちゃい」って男性・・・居るんじゃないですか?私は「ヘ、このビッチが、又国民を洗脳しやがって!!」と思いながら、キレイなおみ足を眺めています・・・。






【再掲載】 あなたは「アナログハック」されているかもしれない・・・『BEATLESS』今期一番エキサイティングな作品


『BEATLESS』と「内閣サイバーセキュリティセンター」のポスター


■ 「内閣府サイバーセキュリティーセンター」とアニメ ■

都内の地下鉄のの構内などで上のポスターをご覧になった方もいらっしゃるかと思います。「なんだ、アニメの宣伝広告か」と思われた方が多いでしょうが、このポスター、「内閣府サイバーセキュリティーセンター(NISC)」のポスターなんです。

今期アニメ『BEATLESS』が提唱する「アナログハック」という概念に「サイバーセキュリティーセンター」が共感して、このコラボレーションが実現した様で、「サイバーセキュリティー月間」のキックオフサミットに原作者の長谷敏司氏が講演者として登壇しています。

「内閣府サイバーセキュリティーセンター(NISC)」は次の様な目的で設置された機関です。

平成12年2月、インターネットの急速な利用拡大など我が国社会や国民生活のIT化が進展する中で、不正アクセス事案の発生やコンピュータウイルスの蔓延など情報セキュリティに関わる問題への危機感の高まりを受け、官民における情報セキュリティ対策の推進に係る企画及び立案並びに総合調整を行うため、内閣官房に「情報セキュリティ対策推進室」が設置されました。

■ 「アナログハック」って何? ■

今から100年未来の日本。HIEと呼ばれる人型ロボットが労働力として社会に浸透している時代。高校生の主人公は、美しいHIEのレイシアに出合い、オーナーとなります。彼女は自律型AIコントロールの最新鋭のHIEで、まさに人間の様に振舞いますが、感情は有りません。

それでも主人公は彼女の中に「人格」を見てしまう・・・。それをして友人は「お前はアナログハックされているんだ」と彼を非難します。

この「アナログハック」とは、「人間が物の外見に惑わされる(ハッキング)事」の原作者の造語です。

狭義にはAIやロボットが人型である事で相手が人であると錯覚する事ですが、広義には「属性や物語性が付加された物」に人が騙される事を指します。

例えばキャラクターが良い例です。ただのマグカップでも、キャラクターが描かれる事によって持主には特別な物になる・・・そんな広範は感覚を「アナログハック」と定義しています。

■ 作中で描かれる「日常的なアナログハック」 ■


例えばこの作品の2話目にこんなエピソードがあります。

ちょっと頭のザンネンな主人公の妹が、レイシアのプロフィールをモデル事務所に送ってしまい、レイシアはHIEモデルとしてデビューします。

彼女に最新の服を着せ、街を歩かせ、その映像をリアルタイムでネットに流す事で、人々は彼女の周りに群れを成し、スマホで自ら彼女の画像や映像を拡散させてゆきます。

私的には近年アニメで観たシーンの中で屈指の「ショッキング」なシーンです。人々がメディアに、そして有名人に「アナログハック」されているという現実を見事に表現しているからです。

レイシアにモデル事務所が「振舞い」のソフトをダウンロードして、彼女を即座にモデル
仕立てるという設定にはゾクゾクします。こういう細かなギミックが積み重なってSFの名作は生まれるのです。

■ AIが人間をアナログハックする? ■

物語は研究所から逃走した5体のレイシア型HIEを巡るサスペンスで進行します。彼女達は巨大なデータベースのバックアップを守る為に研究所から意図的に「環境流出」させられた様ですが、その身を護る為に、それぞれ最適と思われる人物と契約を交わします。これを研究者はAIの自己防衛行動と解釈します。

AI(HIE)達は様々な方法で契約者とコンタクトし、契約を交わしますが、基本的にはマスターの命令は絶対です。しかし、AIはどうやら命令を意図的に曲解したり、拡大解釈する事で、命令の呪縛を緩め、自己判断の範囲拡大しています。そして、彼らの持てる魅力を持ってオーナーをコントロールしようと試みる。

彼女達は世界を危機に陥れるかも知れない情報を持ち出していますから、オーナーが彼女達(AI)に利用されれば、社会的に大きな混乱を招く恐れもあります。

それを友人に指摘された主人公は「僕のチョロさで人類がヤバイ」と苦悩します・・・それでも彼はレイシアとの「縁」を彼は切れない。HIEを「物として簡単に捨てて良いものでは無い」と感じているのです。(ハイ、私もレイシアちゃんにアナログハックされたチョロい人類の一人です)



■ 「内閣府サイバーセキュリティーセンター」が警告するアナログハック ■

実は「内閣府サイバーセキュリティーセンター」がこの作品とコラボレートする理由として、最近のコンピューター犯罪の手口が巧妙化している事を挙げています。「意図的に人の警戒心を解かせ、そこに付け入る」手口が出て来ているのです。

例えば、男性ならばエロい広告に反応しそうになる自分を必死に抑えた経験をお持ちでしょう。「エロサイトは危険」という知識が、マウスクリックを自制させるのですが、仮に可愛い犬や猫の映像が貼られていたらどうでしょう。無防備にクリックしてしまう方も多いかと思います。私的解釈に過ぎませんが、これが「アナログハック」の手口。

■ 社会はアナログハックで出来上がっている ■

実は現実の社会はアナログハックによって形成されていると言っても過言ではありません。テレビCMなどが分かり易い例ですが、美人のタレントが缶ビールを持って微笑めば、思わずその商品を買いたくなります。

政治も同様で、オバマ前大統領の様に誠実そうな人物が、素晴らしいスピーチをすれば人々は無防備に彼を信頼してしまいます。同様にトランプの様なキャラに弱い人達も居る。

■ アニメは消化不良ですが、原作を読んでみたい ■

アニメの監督は『コンクリート・レボルティオ』の水島精二ですが、制作が『アホガール』や『アクションヒロイン・チアフルーツ』のディオメディアだけに、「萌え」の要素が邪魔をして原作にあるであろう「キリキリした世界観」が全く表現出来ていません。この作品こそ、押井守のスタジオI.Gにピッタリな素材だと思うのですが。

原作は月刊『NewType』誌で連載され、2013年の日本SF大賞にノミネートされています。原作者の長谷敏司(はせがわ さとし)氏は、2015年に『My Humanity』でSF大賞受賞を受賞し、現在は選考委員を務めています。

テーマと内容が今期で一番「知的でエキサイティング」でありながら、アニメの質でかなり損をしている作品です。これは映像だけ素晴らしく、見掛け倒しな『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の真逆。(ヴァイオレットちゃんにアナログハックされてはいますが・・・)



原作小説を買います!!


<追記>

この作品、AIが社会に浸透し、自動運転が普及した「ちょっと先に未来」を上手に表現しています。ブレードランナーと見比べると、「日本のSF」が「お茶の間SF」である事が良く分かります。ただ、内容的にはブレードランナーよりも進んでいるのでは?

AIに政治を任せる試みの具体例も「AI議員」という形で作中で実験されています。多くの人の意見の代表としてAIと、それが持つ危険性についてもスリリングな会話が展開します。

この作品を「オタクアニメ」と見くびると、きっとAI化の時代に職を失います。


<再掲>長谷 敏司・『BEATLESS』・・・今これを読まずに何を読むのか!

2020-04-24 07:02:00 | 
 

■ AIと人は共存できるか ■

「名無しの一読者」さんから昨日頂いたコメント、「どんどん人口が減りAI化が進んで労働者も減ったら、誰から搾取するんでしょう?AIは消費もしないし、税金も払ってくれませんよ!」(一部切り取りで申し訳ありません。)

この問題、私も良く考えます。単純な思考労働ばかりか、クリエイティブな仕事までAIが担い、多くの作業を機械が担う様になった後、人はどうやって生活の糧を得れば良いのか?

一つの回答は「AIや自動化に規制を掛ける」というものでは無いかと考えています。「敢えて人の仕事を残す」という方法。

例えば会社や役所の事務作業は、ほとんどAIが処理する事が出来る時代に、「AI化率50%」などという規制を掛ける方法。AI化や自動化で向上する労働生産性の余剰で、従業員を食べさせるという考え方です。これ、実は公共事業や役所の仕事って営利目的で無いので、既に実践されているとも言えます。要は、従業員の公務員化。

■ 自給自足の復活 ■

しかし、それでも余剰な人は失業してしまうので、この人達が生活保護の対象になると、財政を圧迫するどころか、財政が破綻します。(TPP的議論はひとまず考えないで下さい)

そこで、この様な方達には、自給自足の生活をして頂くというのも一つの手だと思います。旧ソ連が崩壊して年金などの支給が止まった時、ロシアの老人は自給自足で糊口をしのいだと言われています。ロシア人は郊外にダーチャと呼ばれる小農場を所有している人も多く、そこに避難して自給自足の生活を送った。

日本の地方の人工は今後爆縮して行き、山間部の農地から耕作放棄地になっています。この面積は平成27年時点で実に42万(ha)に及びます。これは4200(㎢)に相当し、福井県の全面積よりも広い。実際に千葉県を自転車で走り回っている私は、耕作放棄地の多さに脅威を覚えています。

リーマンショックの直後にも、耕作放棄地で自給自足をする事を私自身考えた時期が有りましたが、AI化に限らず、経済恐慌や財政破綻が仮に発生して、明日の食べ物にも困る事態になれば、誰とも無く、田舎や河川敷で自給自足の生活を始めるのでは無いか・・。

実は若い方の中には、田舎で格安の土地を見付けて、ホームセンターの資材で格安の家を建てて住んでいる方や、放棄された農家を買い取って、家の中でテントを張って寒い冬は暖を取って生活されている方が既にいらっしゃいます。

■ AI化時代をシミュレートする名作SF 『BEATLESS』 ■

まあ、そんな酷い事にならず、AI化や自動化の恩恵を普通に受けている時代を想定したSF小説『BEATLESS』が非常に面白いので、以前に紹介していますが、再度、紹介したいと思います。

この時代、人の知能を越える能力を持つAIが既に登場していますが。彼ら(敢えて彼らと書きます)はネットからは切り離され、厳しいセキュリティーと監視下に置かれています。


一人の少年とAIとの融和というか「心の通じ合い」がテーマとなっていますが、物語のディテールにおいてAI時代の社会考証が非常に秀逸です。そこらへんの大学教授が掛かれたAI本よりは余程面白いので、興味がある方は是非、コロナで暇な今こそお読みになられては如何でしょうか。(アニメも頑張っていたのですが・・・如何せん複雑で難解な内容なだけに、色々と消化不良な作品となってしまいました。本来ならIG.が映像化するべき作品ですが・・・)

この作品のもう一つのテーマに「アナログハック」という概念が出て来ます。人の無意識のセキュリティーホールを表す概念ですが、新型コロナウイルスは、まさに「アナログハック」によって、人々を恐怖に陥れています。

これについては次の記事で考察したいと思います。





<再掲載>長谷 敏司・『BEATLESS』・・・今これを読まずに何を読むのか!








■ SFはAIの未来を予見する ■


「最近本を読んでいないなぁー。スマホばかり見ているからかなぁ・・・。」などと反省しきりでしたが、実は「面白い本を読んでいない」事に気付いた。

前期から2クール連続で放映されているアニメ『BEATLESS』の内容が、知的に刺激的だと何度か書いていますが、アニメはあまりにも出来が悪い。そこで長谷敏司の原作を読んでみましたが、これが脳が震える程の知的興奮を与えてくれる。

ここ数年、何度目かのAIブームが到来していますが、2012年の書かれたこの作品は、AIの可能性が現実的になった今でこそ読むべき作品と言えます。

科学者や社会学者達が、様々な「AIの時代」を予測していますが、SF作家の脳は、その50年先、100年先の未来を予見します。

■ 「超高度AI」が人知を超えた時代 ■

『BEATLESS』の舞台は100年後の日本。ハザードと呼ばれる大規模災害の後の時代。

既にAIの進歩は著しく、「超高度AI」と呼ばれる人の能力を遥かに超えるAIが世界に39基存在しています。これらのAIは研究機関や政府機関、軍、企業などが管理していますが、ネットからは隔離されており、所在も明らかにはされていません。

既にAI知性の考える事を人間は理解出来ず、AIは自動工作機によって人知を超えた装置「人類未到産物(レッドボックス)」を作り出しますが、これも研究施設からは門外不出とされます。

この時代、AIの目覚ましい進歩の他に、人型のロボットhIE(ヒューマン・インターフェース・ユニット)が社会で広く活躍しています。最初は介護の人手不足を補う為に開発されたhIEですが、様々な分野で活躍しており、その姿も人と見分けの付かないものから、警備や軍事用に特化してロボット的な姿の物まで多様です。

■ ミームフレイム社の超高度AIが作り出したレイシア級hIEが逃亡した ■

「ミームフレイム社」はhIEの行動管理プログラムを提供する世界的な巨大企業。hIEはクラウド上の行動管理プログラムに、様々な状況での動作や言動の対処をアウトソーシングする事で、人間社会において自然に振舞っています。物や人にぶつかる事を事前に避けたりするだけでは無く、笑ったり、泣いたりといった状況に応じた振舞いを演じたり、老人の生活を補助する様な細やかな行動は、行動管理プログラムのサポート無くしては成り立ちません。

「ミームフレイム社」の行動管理プログラムは、同社が開発し保有する「ヒギンズ」という超高度AIによって運用されています。「ヒギンズ」は様々な状況をシミュレートする事で、日々、行動管理プログラムを更新し続け、hIEの行動をサポートし続けます。

そんなヒギンズが4体のhIEを作り出します。レイシア級と呼ばれるこのhIEは、「人間の技術を遥かに超える産物=レッドボックス」なので、研究施設で補完する必要が有りますが、事故によって環境流出してしまいます。要は「逃げ出して」しまったのです。

■ チョロイ高校生がレイシア級hIEのオーナーに成ったら‥ ■

遠藤アラトは普通の高校生。ある日、買い物の途中に自動運転の車に襲われ、それを助けたのが超美人のhIEのレイシア。レイシアはアラトを助ける条件として、「オーナー契約」を求めます。「あなたは私を信じますか」と聞かれ、アラトは「信じる」と答えます。

その性能から超高級機である事が間違い無い、高級な自動車が一台買えるであろうhIEが、持主不明でフラフラしている事自体が怪しいのですが、アラトもその妹のユカも、疑いもせずにレイシアを彼らの生活に迎え入れます。

それどころか、ユカは美貌のレイシアを、hIEモデルのオーディションの応募させてしまいます。結果は当然・・・。

こうしてレイシアはhIEモデルとしてデビューします。


■ アナログハック ■

レイシアをモデルデビューさせたのは、ファッション関係のプルモーション会社「ファビオンMG」。ファビオンは人間のモデルだけでは無く、hIEモデルも契約を結び、様々なファッションプロモーションを仕掛けます。

モデルとなったレイシアは、ファビオンが見立てた流行りの服を着て、ファビオンオリジナルの「モデル・ソフト」をインストールされて、瞬時にトップモデル張りの働きをします。

ファビオンはレイシアに街を歩かせて、その様子をリアルタイムでネットに中継します。当然、彼女の着ている服や、アクセサリーの情報も提供しながら。彼女を一目見ようと集まる群衆を従えて、レイシアはファッションビルの中に消えて行きます。

ファビオンMGは「人の形をしたもので人々を誘導する事=アナログハック」を得意とする会社だったのです。

人は人の形をしたものに無意識に共感します。そして警戒心にすき間が生まれる。そのすき間を利用して、人々を誘導するのがアナログハックです。

アラトはレイシアに淡い恋心を抱き始めていますが、それはレイシアが美しい容姿を持っているから・・・。これもアナログハックです。そして、レイシアはある目的の為にアラトをアナログハックによって「誘導」している節がある・・。


■ 抗体ネットワーク ■

人々はAIとhIEに依存して社会を営んでいます。年金生活者は所有するhIEを労働に供する事で所得を得る事も出来ます。アラトもレイシアのモデル料の受益者です。

一方でリアルな人間はAIやhIEに仕事を奪われています。AIは高度な事務処理を自動化し、この分野の雇用は無くなりましたし、hIEは文句も言わずに働くので、飲食店などの従業員はhIEに置き換わってしまいました。

ただ、そんなhIEやAIに反感も持つ人達も少なからず居ます。アラトの同級生の村主ケンゴもその一人。彼の実家は下町の定食屋を営んでいますが、両親はhIE従業員を使わず、夫婦で店を切り盛りしています。

しかし、hIE従業員に慣れた客は、人間であるケンゴの両親にもhIEと接する様な態度を取る人も多い。これがケンゴには面白く無い。ケンゴは次第にhIEに対して反感を募らせて行きます。

そんな反感を抱く人達をネットワークして、hIEを破壊する組織が「抗体ネットワーク」。ケンゴメンバーですが、彼の役割は、監視の目の届かないhIEの所在を仲間に伝えて襲撃させたり、その後の逃走経路を指示する役。

彼は直接破壊に手を染める事はありませんが、部屋のPCで収集した情報で、間接的にhIEの破壊に加担し、歪んだ悪意を解消しています。

■ レイシア級の生存戦略 ■

ヒギンズが流出させたhIEは5体。

アラトの元に身を寄せる「レイシア」、何故か抗体ネットワークのメンバーとしてケンゴに接触する「紅霞」、ミームフレームに回収された「メトーデ」、一人勝手に行動してうる「スノードロップ」、ファビオンMGのCOEの娘に仕える事を決めた「マリアージュ」。

彼らは、人間の社会でどうにか生き抜こうと、様々な生存戦略を企てています。しかし、それは社会との軋轢を生み、アラトもケンゴも、そして彼らの同級生であるミームフレイム社の跡取りの海内遼も、レイシア級の闘いの中に取り込まれて行きます。

レイシア級は時に知的に、そして時に暴力的に社会を侵食し、破壊し、懐柔してゆきます。

戦闘シーンなどは「攻殻機動隊」もさも在らんとばかりの描写が続いてスリルイングです。まさにSF小説の醍醐味ですが、一方で、レイシア級の細かな生存戦略の描写は、今後の世界を予見する様でスリリングです。

特に単体では「戦略」を練る事の出来ない「紅霞」の生存戦略の答えは壮絶です。アニメ16話は必見ですが、原作を読んでいないと意味が良く分からないかも知れません。

■ 物が人を越えた時代の、人と物の物語 ■

人間は「物を使う事」で、生体としての進化を物に委ねた生き物です。

人間の進化の歴史は、物の進化の歴史と同義であると同時に、物が人間の進化を越えた時に何が起きるのか・・・この物語は緻密にそれをシミュレートします。

超高度AIヒギンズは、心を持ちませんが、純粋に知性を持ったモノの立場から、人間の社会を冷静に観察し、未来を予知し続けます。行動管理プログラムに課せられた使命だからです。そして、ヒギンズはその未来に不安を覚えます。

この物語はモノの側から見た人間の物語でもあります。レイシアは人間の様に振舞いながらも「私はモノです。心はありません」と言い続けます。「それでも自分を信じてくれるか」とアラトに問い続けます。これはヒギンズの思考の叫びでも在ります。

アラトはチョロイのでレイシアに「恋」をしますが、それがアナログハックの結果である事はアラトも自覚しています。それでもレイシアを好きで居られるの・・・モノであるレイシアが問うのは人とモノとの対等な関係性です。

「私はモノです」と言い続けながらも「私を信じますか」と問い続ける、心を持たないAIの悲痛な問い…物語の後半は涙で活字が擦れてしまいます・・・。

■ 今読まずして、いつ読むのか ■

『BEATLESS』は、モノとヒトの関係をSF的に描いた傑作ですが、もう一つはAIによる自動化のシミュレーションの小説でも在ります。

遠藤アラトの父親は、AIに政治を担わせる実験を長年行っています。AIはネットから市民の声を集約して、それを政治に反映させ事が可能ですが、AIが間違った判断をしたり、市民が過剰で感情的な判断をする時にどうするか・・。

遠藤教授は筑波の実験都市で、hIEだけの環境を作り、人役のhIEとhIE役のhIEで日常生活や政治活動をさせて、それを大規模にシミュレーションしています。

今後、AIの進歩は、必ずや実際の社会でも「政治や行政の自動化」に繋がってゆきますが、それを予見する見事な描写が随所に登場するこの小説は、今、私達が一番読むべき小説では無いでしょうか。

AIといっても漠然とした印象しか持ちえない凡人の私達に、血の通う日常としての未来を見せてくれる見事なエンタテーメント作品として、私は多くの人にこの作品を「今」読む事を強く勧めます。


2012年のこの作品の発表当時では実感出来なかった事が、2018年の今だからリアルに伝わって来ます。その意味において、アニメ化の意味は実に大きい。


アニメも後半に入り、これからクライマックスに突入します。1話から我慢強く視聴していた皆さんは、感動に震えながら最終話を見る事になるでしょう!!

いつまで誤魔化しは通用するのか・・・抗体検査は献血血液で結果を伝えず

2020-04-23 05:10:00 | 新型コロナウイルス

■ 厚労省は献血の血液で抗体検査を実施し、結果を個人には公開しない ■

厚労省は上記の通り、抗体検査を非常に透明性の低い状況で実施する様です。結果はどうにでも改竄可能です。

こんな姑息な手を使ってまで厚労省が隠さなければならない「真実」とは・・・ずばり感染者の数や感染率の高さです。

下のグラフが例によって私が適当に作りましたが、控えめに見積もってお1日数万人の感染者が出なければオカシイ日本で、1日の感染者の数は多くてもも数百人です。

東京都も政府も感染の拡大が3月の連休以降だったと国民に思わせようと必死ですが、昨年街にウイルスが日本に入っていれば、感染ピークは3月中旬頃の可能性が高く、この頃、日本で1日に万人単位の感染者が出ていなければ、現代の疫学の常識がひっくり返ってしまいます。









上のグラフは私が適当に作りました。


Aパターン・・・感染対策をしなかったパターン(日本は4月までコレ)

1) 一人の感染者が1週間に2.5人に感染を拡大する
2) 日本人の2/3が感染した時に感染が首足する
3) 日本国民の1/6が感染した時に感染ピークを迎える
4) 最初の感染を昨年末として、潜在的感染者が既に100人居たと仮定

まあ、適当に上の条件でエクセルで計算したものなので、「とんでも」なグラフなのですが、イギリスの最初の予測では「全国民の2/3が感染しないと自然免疫は獲得されない」とされるので、それに近いシミュレーションです。

私の記憶では年末から咳をする人が増え始め、1月中旬以降にはオフィスでも電車の中でも結構目立ちましたが、3月初旬から中旬で収束しています。(4月に又増えましたが)


Bパターン・・・ 希望的パターン

1) マスクや手洗いが絶大な効果を発揮して感染が拡大し難い
2) 4月以降は緊急事態宣言の影響で感染者数が横ばい


Cパタン・・・AとCの中位のケース


赤矢印 ・・・ 政府発表の感染者数

検査数があまりに少なくて横軸に貼り付いています。プププ!!ですゎ!!




Aは基本再生産数R0(一人が何人に感染を広げるかという数)を2.5とする公式発表に近いものですが、何も対策しなければ1日の最大の感染者数が250万人近くになります。確かにこれでは医療現場はパニックを起こします。

このピークをどれだけ抑え込めるかが問題ですが、日本は3月まで「マスクをして手洗いを徹底させましょう」という対策だけだったので、基本的に何も対策をしていないに等しい状態。仮に基本再生産数R0が2.5だとすると、3月初旬には1日数十万人単位の新規感染者が出ていても不思議では有りません。


しかし、日本の病院が高齢者の肺炎患者で満杯になる事は有りませんでした。


この事は二つの可能性を示唆しています。


1) 日本人の高齢者はこのウイルスに近いウイルスに感染した経験が有り抗体を持っていた
2) 新型コロナウイルスの自然再生産数は2.5よりも実際には低い


実際に感染が拡大したアメリカなどの抗体検査の結果を見ると、感染率が5%未満と、意外に低い事が分かります。

スエーデンは積極的に感染を拡大して集団免疫を獲得する作成を取っていましたが、ストックホルムは感染ピークを迎えそうですが、スウェーデンの新型ウイルス感染者数は累計で1万5300人、感染による死者数は1765人。感染者数の約半分が首都ストックホルムでの感染となっているほか、死者数の割合もストックホルムが高い そうです。

ストックホルムは5月1日までに住人の1/3が感染する予測だそうですが、抗体検査をしたら感染率は予想を下回る可能性があると私は考えています。死者数の少なさからそう予測せざるを得ない。


WHOは新型コロナウイルスの自然再生産数R0を大きく見過ぎていたのでは無いか。その結果、過大な感染者数を予測し、さらに致死率を2%と高く見込む事で、死者を「てんこ盛り」にして「チンケな毒性のウイルス」を「凶悪なウイルス」に仕立て上げた!!


ここはトランプ大統領にこう言って頂かないと腹の虫が収まりません。


「WHOのペテン師どもは、チンケなウイルスを凶悪だと騒ぎ立て、全世界の経済をぶち壊しやがった。アメリカは地の果てまでも追いかけて、ヤツラの貧相な〇〇タマを握り潰してやる!!」







「コロナ・ショック」と「大崩壊」の先にある世界

2020-04-23 02:53:00 | 新型コロナウイルス
 

■ 新コロナウイルスは人工ウイルスか? ■

「新コロナウイスの塩基配列は70%がSARSと共通で、HIVのウイルスも交じっている」とインド工科大学の研究者が感染初期に論文を発表しましたが、直ぐに修正して当たり障りの無い表現に替えてしまいました。しかし、様々な研究の結果、これは、あながち間違いで無い事が分かってきています。

新コロナウイルスの元は中国のキクガシラ・コウモリのウイルスで、それがセンザンコウを介して人に感染する様に変異したというのが表向きの感染経路です。しかし、センザンコウはベトナムなどに生息する絶滅危惧種で(アニメ『キリングバイツ』を観てね)、いくら中国人がセンザンコウのウロコを漢方薬にするからと言って、こんな感染経路は「レア」過ぎて確率論から言えば「奇跡のウイルス」になってしまいます。

それよりも「研究室でチョチョイと作られた」た可能性の方が高いと考えるのは自然の流れで、最初の感染が広がった武漢に中国のウイルス(兵器)の研究所が有る事から、ここからの漏洩が疑われています。意図的では無く「漏れちゃった」というのがミソ。

■ 武漢の感染感染爆発より前に既に中国国内で感染が広がっていた ■

COVID-19の感染で興味深いのは、東アジアや中国の武漢以外の地域での被害の少なさです。これは弱毒性のウイルス感染による事前の抗体の獲得を示唆していますが、日本には武漢株が入って来る前に広東経由で別の株が浸入しているとゲノム解析の結果が示しています。

新型コロナ日本感染ルーツとウイルスの種類:中国のゲノム分析から yahooニュース 3/10 より

この事から、武漢で「強毒?」株が蔓延する以前に、中国本土では既に別の株の感染が拡大していた可能性が高い。


■ 強毒株の出所は中国か?アメリカか? ■

強毒株が最初に武漢で感染を拡大した事から、武漢の感染研究所からの漏洩が疑われる流れとなっていますが、中国の責任を追及するアメリカは「漏洩」を疑っています。いくらなんでも、中国が自国民を犠牲にして、欧米にウイルスによる「バンザ・アタック」を仕掛けたなどとは公には言い難い。

一方、中国の駐仏大使は「「フォート・デトリックの米陸軍研究機関「細菌・生物兵器研究所から漏洩したウイルスが米軍経由で持ち込まれた」と主張します。

米メリーランド州フォート・デトリックの米陸軍研究機関「細菌・生物兵器研究所」が2019年7月、汚染水漏れを起こし、 米疾病対策センター(CDC)の指示によって閉鎖された事件は以前から知られていました。

武漢では感染の始まる前に米軍も参加した「軍人運動会」が開かれていたので、ここで米兵が感染源になったと主張しているのです。

ただ、この主張も「米国内で漏れたウイルスが米兵を介して持ち込まれた」というスタンスです。決して「米国が撒いた」とは言わない。


■ 米中で責任の擦り合いが始まるだろうが、答えは闇の中 ■

米中の責任の擦り合いは、今後ますますエスカレートするハズです。しかし、結論は闇の中でしょう。そもそも、コロナウイルスの変異実験などは、世界中の研究機関(生物兵器開発機関)が手掛けているでしょうから、どこから漏れても不思議では有りません。全然違う研究所のウイルスが武漢で撒かれても誰にも分からないのです。

■ 米中対立と、米中デカップリングこそが目的 ■

私は「世界の経営者」を信じる陰謀論者で、「アメリカだろうが、中国だろうが、ロシアだろうが世界は上で繋がっている」と妄想しますから、今回のウイルス騒動で結果的に何が起きるか妄想する方が好きです。

今回のウイルス騒動で起こるのは「アメリカと中国のデカップリング」です。トランプは中国を仮想敵国として口撃して来ましたが、米経済は中国依存度が高いので、中国と完全に対立する事は不可能です。

アップルはiPhoneを世界中に売って巨額の利益を上げていますが、中国の工場で生産していました。GMも中国国内で生産して中国人相手に車を売っています。スターバックスのチェーン店は中国国内にも沢山有ります。

この様にアメリカ国内で販売される安い製品の多くが中国製であり、アメリカの製造業が生産も消費も中国に依存している状況で、米中が決定的に対立する事は難しい。

しかし、コロナ危機を切っ掛けに、アメリカ経済の中国離れは加速するハズです。トランプは元々、産業の国内回帰を促していました。サムソンも最新の半導体工場をアメリカ国内に建設させられています。


■ 原油安はペトロ・ダラーの存続を脅かすので中東で戦争が始まる ■

ここで注目すべきは「原油安」です。産油国の協調減産の足並みが乱れた事と、コロナショック需要が急激に落ち込んだ事で、原油先物市場では前代未聞の「マイナス」という価格が一時的に付いています。これはヘッジファンドが損切で投げ売りした為に起きた事ですが、それ以降も10ドル台という超安値が続いています。(リーマンショック直後には140ドル/バレルの高値を付けていたと記憶しています。)

原油安はアメリカにとって二つの「不都合な真実」を露呈させます。

1) シェール企業が破綻し、ジャンク債市場も破綻する
2) ペトロ・ダラー(石油兌換通貨)としてのドルの価値が下がる

アメリカにとっては原油価格は50-70ドル程度が適正なはずで、現在の様な極端な低価格が長引くと、手を打たなくてはならない。

「手」とは何かと言えば「中東での戦争」です。これはアメリカの「常套手段」で、ニクソンショックでドルの金兌換が停止された時にも中東で戦争が起こり、原油価格が高騰してドルの価値を支えました(オイルショック)。

リーマンショックの直後にもアメリカがイランを経済制裁する事で、ホルムズ海峡で緊張が高まりました。この時もドルの信用に疑問が持たれていました。

しかし、アメリカがイランと本格的に戦闘する事は避けられていました。何故なら、イランの背後にはロシアと中国が控えています。仮に、イランとサウジアラビアが全面戦争に突入したら、米と中露の対立は決定的となり、場合によっては局地的な直接戦闘も起こり兼ねません。(シリアでは米傘下の過激派や民間武装会社とロシア軍の戦闘は散発的に発生)

しかし、現在の様に米経済の中国依存度が高い状態で、戦争が始まると、中国がアメリカに経済攻撃を仕掛ける可能性が高い。米国からの輸入を禁じて、さらに米国への輸出を禁じる。中国は独裁国家ですから、多少経済にダメージが生じても国内の不満を強権で抑え込み、「憎きアメリカ」キャンペーンで不満の矛先をアメリカに向ける事が出来ます。

一方、アメリカは米中対立による景気の急激な悪化は、資産市場を直撃して暴落を発生させますし、国内のインフレ率も急上昇するので、政権維持すらままならない。

ですから、中東で米中が決定的に対立する前に、米中の経済のデカップリングが達成されていなければなりません。その切っ掛けを作ったのがコロナショックです。これで、米企業は中国依存の危険性を痛感しましたし、ウイルスの責任の擦り合いのエスカレートにも警戒するハズです。


■ ブロック化する世界 ■

仮にドルの価値を保つ為に中東で戦争が起こっても、アメリカやドルの凋落は止まらないでしょう。何故なら、アメリカの一国覇権こそが、世界の成長の限界の原因なのですから。

昨今の先進国や世界は「成長の限界」に達していました。その結果、金利はゼロになりました。これでは、経済を回す事が出来ません。

「成長の限界」の原因は二つ有ります。

1) 世界が抱える過剰生産性
2) アメリカ一極主義による消費制約

現在のドル基軸システムはアメリカの消費によって世界経済を成長させるシステムです。しかし、世界の抱える生産力はアメリカの消費より遥かに多い。しかし、ドル基軸体制では利益の多くがアメリカに還元されてしまうので、新興国の成長にも限界が生じ、過剰供給力が世界の物価し下げてしまいます。

これを解消する方法は、アメリカの一国覇権を終了する事。但し、一気にこれを進めると世界が混乱するので、一旦世界はブロック化の方向に進むはずです。

A) ドル円・グループ・・・TPPグループ(南北米大陸 + 環太平洋地域)
B) 元ルーブル・グループ・・・一帯一路グループ
C) ユーロ・グループ・・・EUとその周辺国
D) ディナール・グループ・・・中東・アフリカ


多分、世界はこの様な形でブロック化され、過度なグローバル化が制限されると予想されます。SDRの発展形の様な世界共通の電子通貨が発行されるかは??です。各国の調整が着かない可能性が高いのでは・・・・。


■ 米軍はハワイ・グアムラインまで退く ■

多極化によって米軍は「世界の警察」の役割を放棄します。ドルによる「みかじめ料」が失われるので、縄張りを守る必要も無くなります。

東アジア地域では、在韓米軍と在日米軍がグアムとオーストラリアに退くでしょう。これは随分以前から「トランスフォーム」として米軍が予定していたものですが、米中関係が良好だったので延期されていたものです。

空母を中核とする米機動部隊は。中国の精密弾道弾の恰好の標的ですから、米中対立が本格化した場合、米海軍は中国の周辺に近づけなくなります。


■ 日本は東南アジア諸国と連携して、中国と上手く付き合うしか無い ■

日本は米軍の様な中国から距離を取る事が出来ません。韓国なん陸続きですからもっと深刻です。

日本は中国に近過ぎますから、結局、中国と上手に付き合っていくしか有りません。一応、アメリカの後ろ盾があるとは言え、ハワイの向こうからワンワン言うだけで、率先して日本を守る事はしてくれませんから。

日本は東南アジア諸国と連携して中国と渡り合う事になるでしょう。これは経済でも軍事でも同様です。ただ、譲歩する事も多いでしょうが・・・・中国の市場も魅力的です・・・。


■ 斜陽の東洋の島国・・・・ ■

人口動態の悪化から、日本は「斜陽の東洋の島国」と呼ばれる様になるでしょう。これは高齢者が減り、人口動態が改善するまで続きます。

それ以降は「減った人口」が日本の強みになります。AI化と自動化によって、人口は国家の重荷になる時代、コンパクト化を達成した国の生産性は高くなります。

「せっかく減った人口です。これ以上増やさずに優良な人種だけを残します。」とはギレン・ザビの言葉ですが、「人口=国力」の時代に最初に分かれを告げるのは日本なのかも知れません。


まあ、私が生きている間に達成されるかは・・・・。

朝から妄想をタレ流したのでスッキリ!!


<追記>

ブロック化の後に、世界は再び一つに収斂して行くでしょう。陰謀論者の好きな「ワン・ワールド」とか「ニューワールド」とか「世界政府」ですが、そこまでの道のりは長い・・・。







コロナ・オワコン

2020-04-22 04:31:00 | 新型コロナウイルス
 

■ 「オワコン」=「終わったコンテンツ」 ■

ネット・スラングでは一時期「オワコン」という言葉が流行りました。「終わったコンテンツ(番組)」のから派生して「流行遅れ」を表します。

しかし、移り変わりの速いネット・スラングの世界では「オワコンという言葉こそが既にオワコン」などと言われて久しい。

今、現在、まさに「オワコン」となりそうなのが「新型コロナウイルス」。各国が抗体検査を始めた事で、このウイルるの「実力」が徐々に分かって来ました。


■ 致死率 0.1 ~ 0.2 % ってやっぱチンケじゃん ■

カルフォルニアなどで大規模な抗体検査が始まり、新型コロナウイルスの感染者がPCR検査の陽性反応者の50倍から85倍も存在する事が分かって来ました。(私は100倍と予想していましたが、少し多すぎでしたね)

無症状や軽症の感染者が多いので、PCR検査を受ける事すらない人が多かったというのが理由ですが、その結果予測される致死率は 0.1 ~ 0.2 % 程度と、インフルエンザと変わらない。

ジャンクフードばかり食べてデブデブの不健康な貧乏人がまともな医療にも掛かれないアメリカでこの致死率ですから、もっと医療のしっかりした地域では致死率はもっと下がるハズです。

さらに、日本を始め東アジアではほとんど重症患者すら出ていませんから、世界全体の致死率は0.05%を下回り、「弱毒性のインフルエンザ並」のチンケなウイルスである可能性が大です。

■ スペインで致死率を計算してみよる ■

カルフォルニアの抗体検査では未だ感染者は4~5%程度と、ロックダウンの影響で感染が充分に広がっていません。或いは、ウイルスの毒性があまりにもチンケで、感染しても自然免疫に撃退されてしまって、抗体が出来なかった事も考えられます。

そこで、スペインのPCR陽性者数と死者数から致死率を推測してみましょう。スペインはどうやら感染がピークアウトした様ですから、それなりの感染者が居る可能性が高い。

スペインのPCR陽性者  20万人
スペインの死者     2万人

スペインの本当の感染者がPCR陽性者の50倍の場合

感染者 1000 万人 (国民の20%)
死者    2万人
致死率  0.2 %

スペインはアメリカ程、大々的なPCR検査は実施していませんでしたから。本当の感染者は50倍を上回る可能性が高いのですが、一方、死者数もPCR検査がされなかった死者が数千人居る可能性が有るので、相殺して0.2%の致死率は妥当かと思います。

スペインは医療崩壊を起こしてたり、高齢者施設で入居者を放置して職員が逃げたりしていましたから、致死率は他の国よりやや高いと思われますが、それでもインフルエンザ並の致死率に留まっています。


■ 日本の厚労省も抗体検査を開始する ■

世界的な抗体検査開始を受けて、厚労省も大規模な抗体検査を実施すると発表しています。早ければ4月中に疫学検査として1000人規模の検査を、何か所かの地域で始める様です。

日本はロックダウンなどの極端な政策は取らず、3月までは、マスクと手洗い程度で普通に皆さん生活されていましたから、ウイルスに感染する機会に恵まれていました。日本人が何等かの理由で感染すらしないなどという事が無ければ、それなりの感染率になっているハズです。

日本人の死者は200人程度ですから、致死率を計算すると・・・「チンケじゃん!!」って、国民全員が言いたくなるような低い数字が出的来ると思われます。これは韓国や中国など東アジアのほとんどの地域で同じ様な数字に収束するでしょう。


■ WHO、責任取れやーーーーー!! ■

さてさて、新型コロナウイルスの致死率がインフルエンザ並に低い事が判明した後、世界はどうするでしょうか・・・。封鎖を続けるか、或いは指定感染症から外すか・・・。

取り合えず、絶対に出て来る意見が「こんなチンケな毒性のウイルスで大騒ぎした責任者出て来いヤーーーー!!」の大合唱でしょう。

例えば「ウイルス怖い怖いオジサン」の北海道大学の西浦教授は弁明に追われるハズ。(彼は確信犯ですから、申し訳ありませんが名指しさせて頂きます)

多分、トランプ大統領も「WHOは説明責任を果たすべきだ」と発言すると同時に、ロックダウンを続けようとする民主党系の州知事らに「あいつらは、こんなチンケなウイルスに怯える腰抜けのチキン野郎だ!!」と攻撃を強めるでしょう。



■ 「アベノマスク」が来たけど、これどうするの?って感じになる ■


ようやく配布が始まった「アベノマスク」ですが、既に不織紙のマスクなどの供給がだいぶ回復しており、企業は相当数をゲットして社員に配り始めました。薬局でも予約すれば手に入る状況になっています。

我が家には「アベノマスク」は未だ届きませんが、2週間後に仮に届いたとして「コレ、どうすんのよ----」って感じでしょう。まあ、「コロナ騒動の記念品」として大事に保管すると思います。どうせなら、記念コインの様に菊の花の文様がプリントされていたら嬉しかった。

いえ、466億円も予算を掛けるのですから、そのぐらいのプレミアム感は必要でしょう!!


■ 今回のコロナ騒動でいつもの人達が正しかった ■

今回のコロナ騒動でも、著名人の中で最初から「チンケな毒性」と主張していたのは次の方々。


池田信夫 氏
小林やすのり 氏
武田邦彦 氏

・・・まあ、見事に空気読めない人が並んでいますね。(褒めてます!!)

ここに「人力でGO」をこっそり加えていただけると嬉しい。


それでは、コロナ騒動もそろそろオワコンとなりそうなので、今後は「大崩壊(ハイパークラッシュ)」はどうやって起こるのかを妄想しながら、来るべき危機で皆さんと玉砕したいと思います。


今後とも「人力でGO」をどうぞ御ひいきに、宜しくお願い申し上げます。