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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

緑のタヌキに騙されるな・・・土日は検査お休み?!

2020-04-20 13:27:00 | 新型コロナウイルス
 

■ 国民を脅す割りにPCR検査は土日は休み ■

連日、水玉模様の可愛らしいマスクをした緑のタヌキがTVに登場、人々を「コロナは怖いぞ」と脅しています。

都のPCR検査の職員もさぞや不眠不休で検査をしているのかと思いきや、土日の検査数は極端に少ない。要は週休二日をしっかり取っているって事ですよね。多分、勤務も定時の9時-17時でしょう。

早期に感染者を発見し、濃厚接触者を割り出し、彼らが他人に接触する事を防がなければ感染拡大は止まらない・・・こう説明されています。

では、PCR検査が土日にお休みしている間に感染拡大が起きたらどうするのでしょうか・・・・。

「臨戦態勢」と言いながら、日本のPCR検査は、非常に悠長な事をやっているのです。裏を返せば、「やっている感」を出しているだけで、検査件数も未だに少ない。

■ 東京のPCR検査の陽性率は何故他の国や地域の5倍もあるのか? ■

不思議なのは東京のPCR検査の陽性率です。緑のタヌキが「感染爆発、首都封鎖」などと言った時から跳ね上がって50%程度をキープしています。

一方、日本の外の地域や、諸外国の陽性率は概ね10%前後です。

この差は何なのでしょうか?感染者の濃厚接触者を検査すれば当然陽性率は下がります。

1) 東京は検査数の制限から濃厚接触者の検査数が少ない
2) 確実に陽性と思われる人をセレクトして検査を実施している

3) 陽性率を高く見せる為に、陰性者のある程度を検査人数から外している
4) 感染者を多く見せかける為に、陰性者も無症状の感染者にして水増ししている

5) 東京の検査キットが不正確で陰性でも陽性と出てしまう

さーて正解はどれでしょうか・・・。


■ 民間の検査結果に注目したい ■

民間の医療機関も都内各所でPCR検査所を開設する様です。普通に考えれば、感染拡大を防ぐ為となりますが、私は陰謀脳なので、「感染者が足りなくなって来ているのでは無いか」と疑っています。

東京の感染者数は200人/日で頭打ち状態です。ウイルスの感染拡大期には指数関数的に感染者が増えます。確かに4月に入って緊急事態宣言が出されてから、人々の接触は各段に減っていますが、諸外国ではロックダウン実施後にも感染者は爆発的に増大し続けていました。

この事から、東京は既にピークアウトしつつあるか、或いは、とっくの昔にピークアウトしたと考える方が合理的です。

現在は高齢者施設や病院など、感染者が多いと予測されていながらも検査がされていなかった施設からクラスターが見つかっています。これらの施設では、従来の検査の為のフローチャートでは検査に辿り着けない人がほとんどです。

何故なら、厚生労働省のフローチャートでPCR検査にこぎつけられるのは、海外の感染地域への渡航歴が有る人か、海外の感染地域からの帰国・来日者と濃厚接触がある者に限られます。高齢者施設に入所している高齢者や、病院に入院されている方(高齢者が多い)は、例え発熱があったとしても、PCR検査の対象から外れていたのです。

一方、3月末の連休以降に感染者が増大したのは、海岸の感染拡大地域からの帰国者が、PCR検査対象に入った為に起きた事と容易に想像が付きます。そして、その後、その濃厚接触者の中から陽性者が見つり始め、検査対象を広げたので、どうにか陽性者が増えている様に見せかける事に成功しています。

今後、民間の医療機関が都内の各所でPCR検査所を開設するので、再び感染者数は増大しますが、注目すべきはPCR検査者に対する陽性の出現率です。かりに10%程度となるならば、東京都の検査の50%は水増しされていた疑いが高くなります。


緑のタヌキはシタタカですから・・・・。あ、あくまでも緑のタヌキの話ですよ。サクサクの揚げ玉入ったやつ!!



創価学会のオネダリに負けた財務省・・・分配は国民の間で調整しましょう

2020-04-20 05:56:00 | 新型コロナウイルス
 

■ 創価学会のオネダリに負けた自民党 ■

今回の「国民全員に10万円給付」は創価学会が公明党を脅して実現しました。選挙協力をネタに恫喝した。

公明党は元々、政府の案に賛成でしたが、創価学会の圧力に負け、山口代表が自民党に「全員給付」を強く迫った。連立離脱を匂わせたので、自民党もこれを飲まざるを得なかった。今の自民党議員は公明党や創価学会の選挙協力が無ければ2/3の議席を失うでしょう。

創価学会は公明党議員を通した生活保護の口利きなどを「利権」にしているので、オネダリ体質が強い。

■ 自民党案にも問題は多い ■

自民党案の元は財務省が作成したものと思われますが、これにも少々問題が有りました。

年収500万円 ・・・ コロナ後年収250万円 ・・・・ 給付対象
年収500万円 ・・・ コロナ後年収251万円 ・・・・ 給付対象外

年収1000万円 ・・・ コロナ後年収500万円 ・・・ 家族構成によっては給付
年収1000万円 ・・・ ころな後年収501万円 ・・・ 給付対象

年収1000万円の人が年収500万円になれば給付されるのに、年収500万円の人が年収251万円だと給付対象から外れてしまいます。本来なら、所得の減額割合に応じて細かく給付率を決めれば良いのですが、税制の様にあまり細かく設定すると、申請が複雑になりますし、確認の時間も長くなります。

そもそも、個人で確定申告をしない日本人は、こういう手続きや計算に慣れていません。元の自民党案では、フリーターなど書類手続きを苦手とする若年層が、「メンドクセーから申請ヤーメタ」となる可能性が高かった。

■ 本当の敗者は財務省 ■

今回の「国民全員に10万円給付」の真の敗者は財務省です。財務省はコロナ対策でも財布の紐をチョット緩めただけで、諸外国の様な大規模な財政出動を容認していません。

これは、日本は既に異次元緩和で財政ファイナンスに突入しており、日銀の国債購入余力の限度が近いからと想像出来ます。日銀は異次元緩和で大量の円を供給している様に見えますが、金融機関の多くは日銀の当座預金にブタ積しており、その資金が国債購入に充てられています。

財務省はインフレ率の上昇をも警戒しており、異次元緩和開始後の円安局面で、輸入物価の上昇によって物価が上昇し始めると、消費税率を8%に上げて景気に水を差した。

現在の日本の債務残高を考えれば当然で、ゼロ金利が崩れれば財政の継続性は失われてしまいます。だから、コロナ対策でも、市中のお金が溢れるてインフレ率が上る様な思い切った対策は打ち出し難い。

■ 「再配分」の義務を放棄した政府と財務省 ■

本来、政府と財務省は国民から集めた税金を、適切な場所に「再配分」する義務を負っています。生活保護や年金が端的な例ですが、様々な補助金や助成金などにより、税金は「本当にお金を必要としている人」に分配されるというのが「政治の建前」です。(実際にはロビイスト達が美味しく頂いていますが)

コロナ対策費も本来であれば、コロナで所得が大幅に減ったり、休業を余儀なくされた事業主に分配されるべきお金です。

をれを、所得が保証された公務員や、ボーナスの幾ばくかしか所得が下がらないであろう大企業社員や、学校が休校で暇を持て余してネットで飲み会をやっている様な教員や、既に公的資金をゲットしているん年金生活者や、生活保護世帯にまで「一人10万円」を配るのですから、「モラルハザード」と言う他有りません。

外国人は給付対象ですよ。今の日本は外国人の安い労働力で支えられていますから、彼らこそ受給資格が有る。

まあ、この様なモラルハザードの「全員プレゼント」に理由を付けるのは無理なので、「コロナ対策で不便な生活を強いられている国民の皆様全員に10万円を支給いたします」って、「迷惑料」みたいな理由付けしか政府も出来ませんでした。財務省職員の歯ぎしりが聞こえてきそうです。


本来ならばお店の休業で所得がゼロになった店員などが30万円受け取れるはずだったのに10万円に減額され、公務員や、所得が下がらない大企業の社員や、年金生活者に10万円ずつ配られてしまう。

「国民全員に10万円給付」は、こんな惨たらしい政策である事を国民は理解すべきです。



■ 国民全員が「桜を見る会」に招待された様なもの ■

「国民全員に10万円給付」の財源は赤字国債です。これは本来ならば将来的には税金によって穴埋めされるものです。

安倍内閣は税金を使って国民税金を「桜を見る会」に招待した様なものです。ところが招待された国民から、この世紀の愚策に対する反対意見はあまり聞こえません。「10万円貰えてラッキー」というのが国民の本音です。これでは「桜を見る会」を批判する資格が有りません。

尤も、何の疑問も持たずに「ふるさと納税でオイシイ牛肉ゲットー」なんて事を日頃からやられている国民は、何が問題かを理解する事も出来ないし、理解しようともしないでしょう。


■ 家族な民間で再配分するべきでしょう ■

このブログをお読みになられている様な奇特な方々なら、私の言わんとしている事は理解されているでしょう。ですから、是非、皆様、ご家族で話し合われて、家族の誰にこの10万円を使うかを決めて頂きたい。

特に年金を受給されている方は、お孫さんんが仕事を失って苦しんでいないか確かめて欲しい。息子さんが、或いは、娘さんが、所得を失っていないか確かめて欲しい。

或いは、ご家族が困っていないなら、困っている方に幾ばくかを寄付して欲しい。

或いは、10万円を銀行に預金して「老後に資金の足し」にしないで、地元のお店でちょっといつもより買い物を多くして欲しい。

政府が「再配分」を放棄するならば、私達が家族の中で、或いは消費を通して再配分をする事が国民の義務だと私は考えます。


当然、私と妻の頂く20万円は、客が途絶えて窮地に陥っている美容師の息子に渡すつもりです。



先日の「年金生活者の10万円にタカろう!!」キャンペーンの記事を読んで(姉がチクりました)母親が激怒していたので、母にも分かる様に本日の記事を書きました。別に母の10万円を狙ってる訳じゃないんだけどね。


<採録>」神アニメとはこの作品の為にある言葉である・・・富野監督の最高傑作「伝説巨神イデオン」

2020-04-18 15:10:00 | アニメ

NHK-FMを流しながら仕事をしていたら、1980年のアニソン・ベスト10をショコタンが紹介していました。『ニルスの不思議な旅』なんてチョー懐かしい!!ってと思いながら聴いていたのですが、ベスト1は『伝説巨神イデオン』のエンディング『コスモスと君と』。ボリュームを上げて、涙を目じりに浮かべながら合唱しちゃいましたよ。ロボットアニマの最高傑作は『エヴァンゲリオン』ではありません、『イデオン』デス!!

という事で、過去記事をまた貼っちゃいます。


<過去記事より採録>








■ 日本アニメの最高傑作は『ガンダム』や『ナウシカ』では無い ■

「日本アニメの最高傑作は何か?」と聞かれたら、多くの男性が、『機動戦士ガンダム』と答えるでしょう。

国民全員に投票させたら『風の谷のナウシカ』とか『となりのトトロ』がトップを獲でしょう。あるいは若い方なら『エヴァンゲリオン』を挙げられるでしょう。

しかし私は、古今東西、この作品を超えるアニメは絶対に現れる事は無いであろうと答えます。

そのアニメの名は『伝説巨神イデオン』

ガンダムが大ヒットした直後、1980年から1981年にTV放映された富野監督によるSFアニメです。エヴァンゲリオンの庵野監督もリスペクトする事である年代より上のコアなアニメファンには絶大な人気を誇ります。

イデオンの劇場版予告がネットに転がっていたので、消されてしまう前に、急遽、この作品を取り上げたいと思います。

ちなみに、劇場版予告は下から。

http://www.dailymotion.com/video/x47np8_yyyy-yyyy-yyy-yyy_shortfilms#

■ アメリカンSFの直系の血を引き継ぐ重厚な作品 ■

最初から最後まで、ネタバレ御免 !!

『伝説巨神イデオン』は子供向けのアニメ番組でしたが、その内容はガンダム以上に大人の鑑賞に堪える内容です。

舞台は未来。地球人達は、外宇宙に活動範囲を広げ、様々な惑星に移民を送り出しています。デスドライブと呼ばれる亜空間飛行が長距離航行を可能にしたのです。

「ソロ星」とよばれる惑星も、そんな開拓惑星の一つです。ソロ星には、過去の文明の遺跡が存在し、それは高度な機械文明である事が判明しています。その遺跡の発掘現場を、突然、謎の異星人が襲撃します。

■ 不幸な文明の出会い ■

遺跡を襲撃したのはバッフ・クランという星の異星人でした。彼らはソロ星をロゴダウと呼び、彼らの星の伝説にある「無限エネルギー」の痕跡をロゴダウに見出した為に調査隊を派遣していたのです。

その調査隊を率いていたのが、バッフ・クランを統治するドバ総司令の次女であるカララ・アジバ。バッフ・クランは侍の文化を有する、巨大国家であり、ドバ総司令は軍のトップとして絶大な権利を握っています。(別に皇帝が居る様ですが)

彼女はロゴダウ(ソロ星)の異星人に興味を抱き、侍女と二人でお忍びでロゴダウに潜り込みます。ところが、カララの身を案じた部下が地球人に攻撃を加えた為に、戦闘が発生してしまいます。

ソロ星の町は壊され、人々は遺跡に避難してきます。カララは遺跡への興味に負け、避難民を装って遺跡に潜り込みます。土に埋もれた遺跡の内部は、意外にも巨大な宇宙船だったのです。

そして遺跡の周囲で発掘されたのは、3台の超巨大な乗り物でした。ソロ星にかつて栄えた文明の主は、巨大な体を持った異星人だったのです。

カララの所在が不明な為に、バッフ・クランは執拗な攻撃を繰り返します。それに対抗する為に地球人達は巨大な宇宙船と、3台の乗り物を起動させます。彼らが敵の攻撃を受けた時、宇宙船の操舵室と、乗り物のコクピットに備えられていたゲージが眩しく輝きます。すると、宇宙船も乗り物も、何等かの力によって動き出します。そして3台の乗り物は合体して超巨大なロボットに変形します。

バッフ・クランの異星人は巨大ロボットを見て、「伝説の巨神」が出現したと怯えます。そして更なる攻撃を仕掛けてきますが、巨大ロボットがこれを撃退します。こうして、地球人とバッフ・クラン人の遭遇は、不幸な戦闘という形で始まってしまいました。

■ カララ救出とイデの強奪 ■

カララは批難民に紛れ込んでいましたが、ふとしたきっかけで、異星人である事が発覚します。地球人は彼女を憎みながらも、人質と、イデのエネルギーの情報提供者として、彼女をクルーに加えます。

一方、バッフ・クランの調査隊は総司令の娘が敵の宇宙船(ソロシップ)に囚われていると知り、彼女を奪還すべく執拗な追撃を繰り返します。武人(侍)の誇りを重んじるバッフ・クランの軍人は、かれらの誇りに掛けて、カララを取戻し、異星人の手に落ちたイデの遺跡を奪おうとするです。

その先頭に立つ優秀な軍人ギジェは何度も攻撃試みますが、その度に「巨神」の想像を絶する力の前に敗退します。彼は帰る場を失い、カララと同じくソロシップに潜り込みます。

ギジェは本来自決して汚名をそそぐべき所、イデの力の何たるかを知りたいが為にソロシップに潜入する道を選ぶのです。そして、やがてはソロシップのクルーとして、バッフ・クランと戦う道を選びます。

無限力イデは、良き魂に導かれて初めて正しい発動をするとギジェは考えたのです。そして、バッフ・クランが良き魂を持ちうるのか彼には革新が持てなかったのです。

■ 防衛本能に反応する無限力イデ ■

ソロシップのクルー達の悩みは、自分達が運用する宇宙船や巨大ロボットの原理が理解出来ないない事でした。イデの力はどこからとも無く供給されてきますが、不安定です。

戦闘の最中にもエネルギーが低下して何度も危機に陥ります。しかし、船内の子供達が危機に怯えると、イデのエネルギーは上昇する事が分かってきます。

イデのエネルギーは無垢な防衛本能に反応するのです。

その結果、巨大なロボットの操縦は少年少女達に任されます。そうは言っても、3機のロボットのパーツたる機体は巨大です。腕や足と言った各部に、ミサイル発射口が儲けられ、多くの人達が乗り込んで、ロボットを運用します。

敵の襲来を受けると、体中からミサイルを斉射する姿は、さながら「納豆が糸を引くがごとき」です。ファンはこの映像をい「納豆ミサイル」と呼ぶようになります。



■ 異星人への憎悪と、育まれる愛情 ■

異星人であるカララとギジェに対する地球人の恨みは深まるばかりです。

農婦であり、子供達の世話係りも務めるバンダ・ロッタは肉親を殺したバッフ・クランを許せません。とうとう、カララに銃口を向けます。カララは侍の娘として、逃げる事はしません。バンダ・ロッタの銃弾を正面から受けますが、弾は全て外れ、ロッタは泣き崩れます。

そんなカララの毅然とした姿は人々の信頼を生んで行きます。

そして、ソロシップの船長であるベスとカララはいつしか恋に落ちます。そして、異星人の間に新しい生命が宿ります。

この最も無垢で、純粋な胎児という生命をイデの力は守ろうとして、力を強めて行きます。

■ もう一つの愛 ■

科学者のシェリルは、イデの力を探求したいというギジェの欲求に共感を覚えます。どちらかと言えば独善的なシェリルですが、いつしかギジェに心を許すようになります。故国を裏切るという負い目に苛まれるギジェは、シェリルの好意を受け入れます。この二人の愛は、半ば依存的です。

そして、戦闘におけるギジェの死で、シェリルの精神は崩壊します。イデオンから運びだされたギジェの死体にシェリルが近付きます。

「ひどいの?」
「シェリルさんは見ない方がいい!」

こんなやり取りが、夕方の子供アニメの時間帯に交わされます。

■ 家の名誉の為に妹を憎悪するカララの姉 ■

圧倒的な戦力を誇るバッフ・クランですがソロシップとイデオンを制圧する事が出来ません。

ソロシップは度重なる追撃を退けて、一路地球を目指します。しかし、地球は異星人に母星(地球)の位置を知られない為、ソロシップを追放してしまいます。ソロシップはバッフ・クランの圧倒的な戦力に単独で立ち向かいながら、宇宙を放浪するしか道は残されません。

そして、バッフ・クランのソロシップ追撃の先頭に立つのはカララの実姉である、ハルル。ドバ総司令は跡取りである男子を設けられなかった事を悔いています。そんな父の為、ハルルは武人として毅然と振る舞います。家の名誉の為に彼女を殺すと父に誓います。

双方、総力戦を繰り広げる中、ソロシップに潜入したハルルは妹カララと対峙します。

地球人との相互理解が可能だと、自分と地球人との子を身籠った事を告げるカララをハルルは非常に撃ち殺します。顔面を撃ち抜かれたカララの姿を発見して、イデオンのパイロットである少年コスモは「あんな美しかった人が・・・」と絶句します。
(これ、子供向けの夕方のアニメですよ)

■ ハルルは女の嫉妬でカララを殺した ■

父であるドバに、家の名誉の為にカララを自ら殺したとハルルは告げます。ドバは良くやったと労いますが、内心は複雑です。

自分が男子を設けなかったばかりに、娘が普通の幸せを得られない事に父親らしく心痛めます。そして、さらに彼はカララを殺したハルルの本心にも気づいています。

ソロシップとの戦闘で婚約者を失ったハルルは、地球人との間に子を宿し、女としての幸せを味わう妹に強烈に嫉妬したのです。ドバの娘として、女性として振る舞う事を捨てた自分と、自由奔放に振る舞って、異星人と恋に落ちた妹を比べてしまったのです。

(これ、子供向けの夕方のアニメです)

■ 宇宙規模の殺戮に発展する文明の衝突 ■

姉であるハルルに打ち殺された後も、カララの胎児は生き続けます。ソロシップの面々はそれをイデの意思と受け取り、胎児をメシアと呼びます。

その頃、地球にも、バッフクランの地球にも謎の隕石が多数降り注ぎます。双方の生命をイデが否定するかの如き現象に、バッフ・クランはイデの排除こそが生き残りの道だと考えます、

そしてバッフ・クランの強大な軍事力は、全宇宙を埋め尽くします。どこにデスアウト(亜空間飛行から通常空間に戻る)しても宇宙はバッフ・クラン軍で埋め尽くされています。

ソロシップのクルーも、バッフ・クランの本星を殲滅するしか自分達に生きる道が残されていない事を悟ります。

そして、イデのレーダーは、赤く一点を指示します。そこに敵のボスが居る事を、無言に示唆します。そう、この宇宙規模衝突こそが、イデの意思である事に人々は気付き始めます。

■ イデの発動とは ■

何と、TV版は戦闘の最中に突然イデが発動して、唐突に番組が打ち切られます。
まるで、ガンダムのアバオア・クーの戦闘が突然終結した様に・・・。

それはそうです。良い子の夕方の時間帯のアニメが、宇宙規模の皆殺し(殲滅戦)に発展し、爆風で女の子の首はと飛ぶわ、ヒロインのバイザーが割れて、少女が窒息死するは、顔面を銃で撃ち抜く様な姉妹喧嘩を見せられるのですから、これは打ち切りは当然です。

さらには、プラモデルや玩具がブサイクで、全く売れなかったのですから、スポンサーとしてはカンカンです。

実はこの作品の登場人物達は、ピンクや青い髪の毛の色をしています。主人公であるコスモがピンクのアフロである事で、当時ブームのリアル・ロボットアニメのファンはこの作品を敬遠していました。

この髪型や髪色には原因がありました。ガンダムは登場人物の設定がリアル過ぎて国籍が分かってしまいます。そこにPTAが噛みついていたのです。

それ程までに、アニメに対す風当たりが強い時代に、皆殺しアニメですから、これは打ち切られない方が不思議でした。

■ 劇場版で世紀の名作の座を確実にしたイデオン ■

富野はイデオンの残りを劇場版で上映します。

劇場版は、TV版のダイジェストの「接触編」と、TV版の終盤から結末に至る「発動編」に分かれていましたが、この2本は、セットで放映されました。

オリジナルガンダムの劇場版3部作が、TV版を丁寧に再編集、再作画してそれぞれ独立した作品として鑑賞に堪えるクォリティーを有しているのに対して、イデオンの発動編はTV版の荒いダイジェストで、ハッキリ言って、TV版を40話見続けていなければギジェの死も、全然悲壮感が漂いません。

ですから、イデオンの劇場版は、TV版で放映できなかった41話以降を一挙に見せる「発動編」にこそ価値のある映画です。その意味では、劇場作品としてイデオンは最初から破綻しています。

ところが「発動編」は実に素晴らしい。

丹念に育て上げてきた敵味方のキャラクターが、あまりにも一瞬で無意味に死んでゆきます。大人も子供も、敵も味方も、涙を誘う様な見せ場も無いままに、銃弾に撃たれ、爆風に飛ばされ、真空に吸い出されて死んでゆきます。

そして、その殺戮が頂点を極めた時、イデが発動します。

双方の人類が手をたづさえて、死に別れた者達は再会を果たし、理解し合えなかった者も、和合し合い、共に生命の根源へと還ってゆきます。

ドバ総司令はコスモ達を指して、皇帝にこう言います。「あの者達が、イデの一番傍に居た者達だと」

そこには、宇宙を掛けた殺し合いの名残はありません。完全な理解を持って、イデの大望は成し遂げられ、生命は無限の力を、己が命と引き換えに、イデに差し出すのです。

その報酬は、完全なる平穏と、幾億年か後の復活。

映画は、実写の海の荒い波の映像で終わります。原始の海の生命の源に、人々が還元された事を暗示して・・・。

■ アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」に匹敵する名作 ■

『伝説巨神イデオン』は、日本の子供向けアニメでありながら、そのテーマは当時のアメリカのSFの最高峰であるアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」に匹敵します。

このアニメを見た庵野監督は衝撃を受け、アニメの世界を目指します。


そして『エヴァンゲリオン』はTV版でケリを付けづに、劇場版で終焉を迎えます。

劇場版の最後に、試射時の客席を写した実写を挿入して、富野監督と同様に、アニメの世界にどっぷりと浸かった観客に、冷水を浴びせて、映画は終わります。

エヴァが現在存在するのは、かつてイデオンが存在したからであり、「エヴァ!命」とか「エヴァは神」とか言っている若者に、「神を作りし神」の存在を、是非知って欲しいと思います。

このアニメを語り継ぐ事が、50歳に近い年にもなってアニメに熱中するオタク・オヤジの務めだと思っています。

出来れば、TV版40話を見てから、劇場版の「発動編」を見てほしい。アニメという表現様式が、こんなにも高い次元で人物を構築出来るのかと、きっと驚かれるはずです。

現代の類型化し、記号化したキャラクターでは、
到底、到達できない領域の存在を知って頂けたら幸いです。

そして、このアニメの業(ごう)の深さに比べれば「スターウォーズ」ですら単なる「お伽噺」に感じられるはずです。



尚、我が家には映画版のVHSはありますが、TV、ビデオデッキも捨ててしまったので、
内容や会話の仔細は、10年以上前の怪しい記憶です。あしからず・・・・。



PS

ギジェの最後のシーンがネットに・・・・

http://www.youtube.com/watch?v=kGMQHeXKgQE 

「バカ発見機」としての「コロナごっこ」

2020-04-17 13:22:00 | 新型コロナウイルス
■ コロナの致死率はアメリカで0.1%?!■

田中宇氏の記事によればアメリカで広範な調査を行った研究による新型コロナウイルスの致死率は0.1%だったとの事。

コレはインフルエンザの致死率と大差有りません。ニューヨークなどの惨状?の報道を見ているとアメリカも医療崩壊を起こす程の感染が広がっていると錯覚させられますが、米全土の現状の数字は「その程度」と言う事なのです。

一部に急激に激症化する患者がいる為、必要以上に恐れられているシン.コロナですが、「世界最大の死者」を出しているアメリカでもこの程度の致死率なのです。

急造の夜戦病院の様な入院施設もイギリスではガラガラで、4000床準備して入院患者が19人だとも。

だんだんとシン.コロナの「不都合な真実」が明らかになりつつ有りますが、これらの情報がメジャーに報道される事は無く、クラスター対策班の西浦教授の、医大生がレポートで提出したら教授が激昂してその場でレポートを破リ捨てそうな「超現実的では無い死者予測」を大々的に報道しています。

■ PCR検査者は韓国ですら国民の1% ■

報道機関は相変わらずPCR検査で陽性の人数を分母にして死者数を分子にするという、コレまた高校生の課題で提出したら居残り確実の数字を大々的に紙面に載せて恐怖を煽っています。

本来ならば名のある感染学者が「バカ」と一言言ってくれれば良いのですが、彼らも空気を読んで「インフルエンザ程度の脅威」とは言わなくなりました。

読んでいるのは国民の空気というよりは、WHOと各国政府の異常な空気。彼らの常識からかけ離れた感染予測を立てるWHOに対して、アンタッチャブルな何かを研究者なりに感じ取っているのでしょう。この辺は温暖化仮説に近いものがあります。反論したら「異端者」の烙印が押される。

■ メディアや政府を信用するなと声高に言う連中こそ騙されている ■

「新聞やメディア、政府を信用するな」「俺たちはネットで真実を見つけられる」と日頃息巻いている人達が率先して騙されているのが今回の「コロナごっこ」の面白い所デス。彼らは政府やメディアを信用しない余り、それらが隠しているのは「もっと怖い真実」だと信じて疑わない。

実際には仮にこのウイルスが研究所で作られたとしても、その毒性はチンケで出来損ないだとは夢にも重いはしません。

感染が収束した時、多くの人が喧伝されていた被害の差に驚愕するハズですが、「俺たちが政権に対策を迫った結果被害が軽減された。」と都合の良い解釈をすることでしょう。

そう、「コロナごっこ」は現代のバカ発見機としては、非常に優秀な性能を持っているのです。