シードケーキと聞いてすぐ浮かぶのが、Miss Marpleの「バートラムホテルにて」
Miss Marple (左) と Lady Selina
Miss Marpleがバートラムホテルのラウンジで薦められたSeed cake, Miss Marpleが「Is it REAL seed cake?本物のシードケーキ?」と聞き返し、同席している友人の Lady Selinaが「I haven't eaten seed cake for years! シードケーキなんてもう何年も食べてないわ。」と言うシーンが気にはなっていました。
そうそう、このシーンではもうひとつ気になっていたことがあります。
「本物のシードケーキなの?」と聞かれた支配人が
"Oh yes, my lady. The cook has had the receipt for years.
と答えるのです。
the receiptレシート? the recipe レシピじゃないんだ?
元は receipt も recipe もto receive or takeを意味するラテン語 recipereから来ているんだそうな。
支配人はここでreceipt を使っているので「昔気質」なんだと分かります。 「the chef 」じゃなくて 「the cook 」って言ってるし。
(余談ですが、「昔から変わっていない」はストーリー上重要なキーワードです。)
話が逸れました・・・
このケーキ、大好きな本、The Hobbit or There and Back Again の第一章にも出てきます。
写真は映画から
“Come along in, and have some tea!” he managed to say after taking a deep breath.
”A little beer would suit me better, if it's all the same to you, my good sir," said Balin with the white beard. "But I don't mind some cake - seed-cake if you have any."
"Lots!" Bilbo found himself answering, to his own surprise; and he found himself scuttling off, too, to the cellar to fill a pint beer-mug, and to the pantry to fetch two beautiful round seed-cakes which he had baked that afternoon for his after-supper morsel.
There and Back Again, J.R.R. Tolkien, Chapter One
”A little beer would suit me better, if it's all the same to you, my good sir," said Balin with the white beard. "But I don't mind some cake - seed-cake if you have any."
"Lots!" Bilbo found himself answering, to his own surprise; and he found himself scuttling off, too, to the cellar to fill a pint beer-mug, and to the pantry to fetch two beautiful round seed-cakes which he had baked that afternoon for his after-supper morsel.
There and Back Again, J.R.R. Tolkien, Chapter One
(突然訪ねて来た見ず知らずのドワーフに驚きつつも「お茶でもどうぞ」礼儀正しいビルボに)「できればビールを所望したい。」とドワーフのバーリン、続けて言うには「だけど、ケーキも良いですな、シードケーキがあれば」
「ありますともたくさん!」と応える自分に驚きながらも小走りに酒蔵に行ってビアマグにビールを満たし、食糧庫には夕食後に食べようとその日の午後焼いた二つのまあるいシードケーキを取りに行ったのでした。 <じぇれまいあの大雑把な訳>
「ありますともたくさん!」と応える自分に驚きながらも小走りに酒蔵に行ってビアマグにビールを満たし、食糧庫には夕食後に食べようとその日の午後焼いた二つのまあるいシードケーキを取りに行ったのでした。 <じぇれまいあの大雑把な訳>
昔はシードケーキがポピュラーだったことが分かります。
ずっとポピーシードだと思い込んでました。 キャラウェイシードなんですね。
キャラウェイシードが見え隠れ
冷めきっていなかったけど待ちきれずにスライスしちゃいました。
味見しました。
表面の焼き色が付いた部分がとっても美味しい。
中はアーモンドプードルのおかげだと思いますが、しっとりしています。
なんと言ってもこのシードの風味がよろしいです。
癖になりそう、この香り♪
この香りをお届けできないのが残念です。
この素朴とも言えるケーキはアイシングなしが良いと思います♪
Miss Marple で出たのも Poirot で出ていたのもアイシングなしでした。
フードライターの Nigel Slater も
Whatever embellishment you bring to this recipe will change its nature and therefore its name.
どんな飾りを持ってきても、このケーキの特質を、故に名前を変えてしまう。
つまり、このケーキに飾り(アイシング)は不要、と言っていますワ。
********** 材料 ***********
砂糖 170g
バター 170g
卵 大3個
バニラ 小匙½
小麦粉 170g
ベイキングパウダー 小匙2
アーモンドプードル 45g
牛乳 大匙2
キャラウェイシード 小匙4 (香りが強いので小匙2-3でも良さそう)
キャラウェイシード!
うちにもあるんです。
何故か。(買ったからやろ)
食べてみたくなりました。
ケーキ焼けないから
ホットケーキで挑戦してみよかな~🎵
モノホンのシードケーキ。
バッタモンと味的に
どう違うんでしょうか??(*´▽`*)
キャラウェイシードを置いている家庭はそうそうないんじゃ?
何を作るつもりで買われたんでしょう? 興味津々です。
初めて使ったんですが、独特の香りですねぇ。
見かけはクミンシードみたいなんだけど、香りは全く違います。
因みにどちらも「シード・種」って名前だけど植物学的には果実何ですってさ~。
ホットケーキミックス、この辺りではすっかり売り切れてます。
そちらでは手に入りやすいんですか?
焼いたケーキはバターたっぷりなので、ホットケーキミックスだと違う風味になりそうですが、キャラウェイシードが頑張ってくれそうな気がします。
試したらおせ~てね♪