ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ポンタさま御用達

2006年12月08日 | ワインの話

Photo_143 クアトロの店内の壁に、ワインのラベルを額に入れて飾ってある。クアトロの父の思いでのワインをピックアップしている。その中に、息子の生まれた年やクアトロ・ママの生まれた年のワインもある。クアトロ・ママの生まれた年のワインのラベルを見つけても「これこれ、古いワインのラベルだなあ」などと、云わないであげてください。
それはともかく、昔クアトロの父がフランス・ボルドーの「ビノ・エクスポ」というワインの見本市に行ったときに、ボルドーの酒屋で息子二人の生まれた年と結婚した年のワインを購入した。当時はまだよくワインも解らず資金も豊では無かったので、名前より価格で選んだ。一本一万円前後のもので選んだ。それでも、まだ出たばかりの有名シャトーのものでも、その値段で買うことができた。20年後に飲み頃の来るワインを無事選ぶことが出来た。日本に持ち帰り、その後の管理には気を遣ったものだ。そして、それぞれ20年たったものを開けて成人のお祝いを兼ねたりして飲んだ。そのラベルもクアトロに飾ってある。
今は便利になったのか、フランス人の商売上手に乗せられているのか、ボルドーの有名シャトーのワインは、酒屋に並ぶ前から予約販売という形で買うことが出来る。20年後ぐらいに飲み頃が来る高級ワインは、仕込んでから5年経たないと酒屋に並ばないのだが、まだ仕込んでいる時にもう売約済みになるわけだ。シャトーとしても早くに収益が来るのだからメリットがあるのだろう。その後の管理費と金利を考えると悪い話ではないし、売ってやるんだとばかりに、結構いい値段をつける。
クアトロの常連のお客様にポンタさまがいらっしゃいます。ポンタさまの生まれた年のワインをセレクトする任務をクアトロの父が仰せつかりました。2004年のビンテージです。20年後に飲み頃の来るワインというご注文です。そこで、予約販売を使うか、酒屋さんに出てからのものにするか、悩んでおります。予約販売の場合は品質に関して、その年の天候ぐらいの情報で価値を判断するので、若干当たりはずれが出ます。また、予約販売の方が値段が高くなる危険もあります。酒屋に出てからだと、実際の品質に見合った価格での販売になるので価格が高くなる確率は高い。待つべきか、早めに手を打つべきか、ポンタさまの信頼を裏切らないようにしたいものです。

コメント (1)
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