このところ、「カキの味噌クリーム」の注文が減っている。毎日コンスタントに売れており、寒くなるごとに売れているとこのブログの「味噌の効能」の話で書いたほどだ。それがおとといはついに一食も出なかった。生ガキは云うに及ばずで、有明のカキが泣いている。市場でもカキの価格が下落している。クアトロもこう売れないとカキの価格が安くても見送らざるを得ない。しかし、そもそも今回のノロウイルスの責任をカキに転嫁されるのは、とっても気の毒な話だ。
カキは河口に生息し、プランクトンを食べる訳で、川から流れる有毒物質を濃縮して体内に持ってしまう危険があるらしい。それでは、その有毒物質はどこから来るのだろう。生活汚染が原因なのは明らかだ。家庭の排水口から、食物連鎖によって、海のさまざまな資源に繋がっている。マグロにまで、妊婦が食べるには危険な物質が蓄積されているといったニュースもあった。カキに毒素が蓄積されるのと同じシステムだ。
ノロウイルス対策は結局はひとりひとりの問題で、自分たちのつけを今払わされているのだろうか。政府はカキの業者に補助金を出すとか云っている。それも必要だが、根本的な食の安全とは、個人の意識だということを教育基本法に入れるべきかもしれない。
偉そうなことを云っているクアトロの父だが、衛生観念の低さでいつもクアトロ・ママに怒られている。