ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

フォワグラの効能

2006年12月25日 | 食材の話

Photo_160 Photo_161 クアトロのファースト・クリスマス。シェフは普段と違うクアトロの料理を楽しんで貰う趣旨でメニューを組んだ。トリュフにフォワグラといった食材も使ってみた。お馴染みのお客様のご予約も多かったので、クリスマスらしくて普段クアトロで扱っていない食材をチョイスした。
トリュフをふんだんに使った鴨のコンフィの次に、オマール海老とフォワグラを使ったメニューをお出しした。さて、このフォワグラの話だが、フォワグラは脂の固まりで、食べ過ぎるととても体に悪そうだ。ところが、調べてみるとこの脂には単一不飽和脂肪酸と複合不飽和脂肪酸の含有量が多い。オリーブ・オイルよりも多い。
フレンチ・パラドクスという言葉が流行った。フランス人には、心臓病の人が少ない。それは、フランス人がたくさん赤ワインを飲んでいるからだ。赤ワインのポリフェノールが体に良いのだ。そして赤ワインブームが起き、ワインを飲んだことが無かったご婦人たちも、こそって赤ワインを飲み出したものだ。レストランでも「赤ワインをください」という注文が増えた。「とにかく赤い色をしていれば良いです」という乱暴なお客様もいた。
フレンチ・パラドクスは赤ワインだけではない。フォワグラや鴨の脂身やコンフィを多く食べている地方では、平均寿命が長いという。フォワグラの不飽和脂肪酸はコレストロール値を下げる効果がある。複合不飽和脂肪酸は脳を活性化するという。フォワグラを食べると体に良くて、頭が良くなるという話だ。
赤ワインのようにフォワグラはブームにならないのだろうか。かなり値段は高いし、カロリーもしっかりあるから、ちょっと難しいかもしれない。「フォワグラをください」「値段はいくらでもいいです」とはいかないと思う。

コメント
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