ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

政治的配慮をする真鯛

2010年07月13日 | 魚の話

Photo クアトロの黒板には、その日仕入れた魚が書き出してある。
今日だと、まず銚子産真イワシとある。
今時期の銚子の真イワシともなれば日本一の味わいだろう。
福島産マコカレイも常磐のカレイとなれば定評のあるものだ。
北海道産ホッキ貝も北海道の黒ホッキが美味しいことは想像出来る。
ここまでは、読み取れるものだ。
そして、鹿児島産真鯛とある。
集中豪雨で被害が出ている九州地方から届いた真鯛だ。
しかしここに物語があるのだ。
鹿児島の空港には生け簀がある。
その生け簀では、釣られた魚をしばし休ませている。
釣られてストレスのある魚を回復させるためのものだ。
傷ついた魚も水温や光を調整した生け簀で回復させる。
そうして、元気になった魚を飛行機で東京へ運ぶ。
時化で魚の少ない時にこそ、この鹿児島の生け簀の魚が重宝する。
そして、消費者が魚を食べる時に丁度食べ頃になるように、計算されて魚を市場でしめる。
何気なく書かれた鹿児島産真鯛には、クアトロが仕入れしている仲買さんたち魚のプロの努力を読み取れるのである。

※クアトロは14日(水)15日(木)連休させていただきます。
仲買さんたちを褒めておいたので、クアトロ連休明けの魚に期待しよう。

コメント
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