赤ワイン用の大きなグラスの四分の一ほどに赤ワインを注ぐ。
この赤ワインはあらかじめ適温と思われる温度に調整されている。
その温度を保つために、ワイングラスの脚の部分を持つ。
ワインを楽しむには会話を楽しむことが必然だ。
気のあった人とワイングラスを持ち上げてさあこれから楽しむぞと合図を送る。
そして背筋を伸ばしてグラスを口に運ぶと、ワイングラスが鼻を覆い、グラスに満ちた赤ワインの香りに包まれる。
舌の上に乗った一口目の赤ワインは、その個性や生い立ちを語ることだろう。
しかし、赤ワインの楽しみはまだこれからだ。
料理を食べながら赤ワインを楽しむ。
ここに赤ワインの醍醐味がある。
とは云え料理との組み合わせにはあまり神経を使い過ぎない方がいいだろう。
特に合いそうもないものを避ければ良いだけだ。
料理ごと素材ごとに表情を変える赤ワインが魅力なのだ。
赤ワインの余韻が残っているうちに、料理を口に入れる。
料理の余韻が残っているうちにワインを口に運ぶ。
どちらでも良いのだが、その度ごとに新たな発見があるものだ。
この時に、赤ワインも咀嚼するべきだろう。
口をすぼめてワインをすするのではなく、料理と一緒に赤ワインを食べるべきだ。
一口目の赤ワインの味わいから、料理とともに飲み進むと赤ワインの味わいが色々に変化する。
それが楽しい。
そして、気のあった相方と語り合う。
さて、クアトロで実践してみよう。