美味しいワインにも色々とある。
香りが華やかなもの、味わいに複雑さのあるもの、果実味が濃厚なもの。
クアトロのハウスワインは、イタリア・トスカーナのピサ地区で作るバディア・ディ・モローナの“ロッソ・ディ・ポッジ”と“ビアンコ・ディ・ポッジ”だ。
クアトロは、このワインをグラス売りはしない。
ボトルだけでの販売だ。
このワインを一口飲むと、特別な香りや濃縮感や複雑さを感じないが、飲みやすく感じる。
そして、料理を楽しみながら飲み進むといつの間にかボトルが空になる。
ボトルを振って空になっていることを確認した時に、このワインの美味しさを実感するかもしれない。
飲み始めから、終わりまで、料理のじゃまをしないで、料理をあくまでも引き立てる。
ワインはボトルで飲むものだなと感じるワインがクアトロのハウスワインである。
個性が強すぎないワインも美味しいワインのひとつだろう。
今日のクアトロは、天然真鯛や殻ホタテなどの魚介に、パルミジャーノなどのチーズ料理などがおすすめ。
クアトロのハウスワインで楽しんでみよう。
今クアトロで評判なのは新しくなったパルミジャーノのかたまりの中で仕上げるパルミ・リゾット、パルミ・ペンネ、そしてパルミジャーノの中心部分をおつまみにいただくこと。
ここにワインを合わせるためにクアトロの父が用意したのは、北イタリア・アルトアディジェのプンタイ・ゲヴェルツトラミナールだ。
このゲヴェルツトラミナールは、エステ・エ・ノイエと云う作り手の最上級ラインのプンタイ。
プンタイとは最上と云う意味で、出来の良い年にしか作らないゲヴェルツトラミナールだ。
ゲヴェルツトラミナールと云えばフランス・アルザスのものが特に有名。
最近では、カリフォルニアやニュージーランドでも良いものがある。
しかし本来このゲヴェルツトラミナールは、イタリア発祥のブドウ品種。
北イタリアのトラミン原産のブドウ品種で、トラミンのゲヴェルツでゲヴェルツトラミナールと呼ぶ。
同じ北イタリアのこのカルダロでも良いゲヴェルツトラミナールが出来るのも不思議ではない。
世界ゲヴェルツトラミナール大会のようなものもあるらしいが、このエステ・エ・ノイエのプンタイは世界一のゲヴェルツトラミナールの栄誉に輝いている。
さて、世界一のゲヴェルツトラミナールはどんな味わいだろうか。
一般的にゲヴェルツトラミナールを例えるバラやライチの香りがなんとも心地よい。
その後の飲み口は、アルザスほどの濃厚さは無いが、それが程よくてエレガントな印象を受ける。
酸もとてもきれいで瑞々しさを感じる。
最高のゲヴェルツトラミナール、あなたもクアトロのパルミジャーノとご一緒に試してみませんか。
クアトロ新着ワインに“ヴァルポリツェッラ・クラシコ・スペリオーレ・サンペレット”がある。
やたら長い名前だが、このヴァルポリツェッラとはヴェネト州ヴェローナ近郊で作られる赤ワイン。
ブドウを陰干しにしたものをブレンドする手法を用いてワインに奥行きを持たせるものが多い。
その手法を確立させた農学者ロベルト・マッツィが作るワインがこのサンペレットだ。
ただ、このサンペレットには陰干しのブドウは入れていない。
正攻法で作られたヴァルポリツェッラだ。
自然農法により作られたこのワインはガンベロ・ロッソでは最高評価トレビッキエリを得ている。
さらに、ヒュー・ジョンソンなどの評価も高い。
新成人のワイン初級者からワイン通にまでおすすめのワイン。
クアトロでグラスワインで提供中。
クアトロ新着のワイン“インコグニート・ホワイト”と“インコグニート・ルージュ”。
インコグニートは匿名とか、お忍びとか云う意味だ。
この“匿名”と云う名のワインは、カリフォルニア・ロダイ地区のカルト的なワイン。
エチケットにはあやしげなマスク。
ホワイトはヴィオニエを主体として数種類のフランス・ローヌのブドウをブレンドしている。
ルージュはシラーを主体としてやはりフランス・ローヌのブドウを数種類ブレンドしている。
それぞれ、ブレンドの比率は毎年変わる。
変わらないのは、その魅惑的で神秘的な味わいだ。
このワインを飲むと、マスクをつけて仮面舞踏会で踊っているような、異次元の大人の世界に足を踏み入れた気分になるだろう。