○ヴェス指揮ウィーン交響楽団(REMINGTON)LP
リアルな肌触りのけっこう輪郭線のぼやっとした演奏だが、純粋にベトの神的なアンサンブルを楽しもうという雰囲気がオケの内面からこみ上げてくるかのような力強さが特徴的。描写音楽であり、幻想交響曲あたりの元祖であり、わりと構造的ではなく簡素な絡み合いで叙述的に音楽が広がってゆく曲ゆえ、ヴェスのただ純音楽として分厚い響きをかもす熱気ある演奏スタイルにはやや不向きな感じもある。しょうじき後半は飽きた。だが演奏自体はいい。○。
リアルな肌触りのけっこう輪郭線のぼやっとした演奏だが、純粋にベトの神的なアンサンブルを楽しもうという雰囲気がオケの内面からこみ上げてくるかのような力強さが特徴的。描写音楽であり、幻想交響曲あたりの元祖であり、わりと構造的ではなく簡素な絡み合いで叙述的に音楽が広がってゆく曲ゆえ、ヴェスのただ純音楽として分厚い響きをかもす熱気ある演奏スタイルにはやや不向きな感じもある。しょうじき後半は飽きた。だが演奏自体はいい。○。