○カペー四重奏団(EMI他)1927-28・CD
ラヴェルの演奏方法として当初一般的だったのは寧ろかなり非ロマン的な演奏だったのではないか、とインターナショナル四重奏団などラヴェル監修とされた録音をきくにつけ思うが、カペーは違う。カペーも確かに即物的な解釈で演奏者独自の特徴を出さない方向にまとめているのだが(これはドビュッシーも同じ、のちのブダペスト四重奏団なんかに似たところがある)音色にはロマンティックな時代の奏法が高度な技術に裏づけされた形で注意深く反映されそこが違う点となっている。あからさまに下卑た感情的な音だと客観的解釈には乗りにくいし(そういう演奏もこの曲には多いが)非人間的なまでに音色を金属質にしてしまうとそれはそれで寄る瀬のない演奏となり鑑賞するのが辛くなる(分析するのには都合がよい)。後者はガリミール初期を言っているのだが、しかし、バランスという意味でも演奏自体の完成度という意味でも、全般地味ではあるものの弦楽四重奏史に大きな足跡を残すオーソリティなりの若い楽団を寄せ付けないプロフェッショナルなものが聞けるということでこの演奏は一聴の価値はある。○。音盤のプロデューサーによってけっこう音が違ってくるのでそこも注意。
ラヴェルの演奏方法として当初一般的だったのは寧ろかなり非ロマン的な演奏だったのではないか、とインターナショナル四重奏団などラヴェル監修とされた録音をきくにつけ思うが、カペーは違う。カペーも確かに即物的な解釈で演奏者独自の特徴を出さない方向にまとめているのだが(これはドビュッシーも同じ、のちのブダペスト四重奏団なんかに似たところがある)音色にはロマンティックな時代の奏法が高度な技術に裏づけされた形で注意深く反映されそこが違う点となっている。あからさまに下卑た感情的な音だと客観的解釈には乗りにくいし(そういう演奏もこの曲には多いが)非人間的なまでに音色を金属質にしてしまうとそれはそれで寄る瀬のない演奏となり鑑賞するのが辛くなる(分析するのには都合がよい)。後者はガリミール初期を言っているのだが、しかし、バランスという意味でも演奏自体の完成度という意味でも、全般地味ではあるものの弦楽四重奏史に大きな足跡を残すオーソリティなりの若い楽団を寄せ付けないプロフェッショナルなものが聞けるということでこの演奏は一聴の価値はある。○。音盤のプロデューサーによってけっこう音が違ってくるのでそこも注意。
お騒がせ致しました。
でも、カルヴェのドビュッシーは、ドキュメントから出ているようです。(まだあれば)
以下:全文引用
録音:1934年(*)/1935年(#)、以上パリ。原盤:Polydor。約10年間しか存続しなかったにもかかわらず、ラヴェルとミヨーを作曲者監修のもとで録音するという由緒正しき機会に恵まれた戦前のガリミールSQは、主宰のフェリックス・ガリミールとその姉妹たちによって結成された団体(第2次大戦後アメリカで、フェリックスが同名の別団体を創設している)。確かラヴェルは2007年現在でも当盤が唯一の復刻のはず。ミヨーはCASCAVELLEから、ベルクはTESTAMENTから現役CDが発売されている。音質極上。
入っているのは、ラヴェル、ミヨーの7番、そして、ベルクでした。シェーンベルクは大誤報。確認できるところに来ました。
レーベルは、ROCKPORTです。RR5007番1999年のもののよう、どうして最近買えたのか自分の行動は不明。です。
それにしてもシェーンベルク・・・レーベルは何でしょうか・・・
何が良いでしょう。
早速昨日試聴したところ、復刻の状態も良く楽しめました。シェーンベルクまで入っていたなあ。
ラヴェルだけですが、CDで最近ラヴェル室内楽集として集成されたものが店頭にも出ています。ちなみにこれは米国アマゾンのデータです。
http://www.amazon.com/Ravel-Chamber-Beaux-Arts-Trio/dp/B000FBHC9G/ref=sr_1_2/102-8097983-2782503?ie=UTF8&s=music&qid=1185852587&sr=8-2
Ravel: Chamber Music
Price: $14.49
Composer: Maurice Ravel
Audio CD (April 17, 2006)
Number of Discs: 1
Format: Import
Label: Eloquence/Universal
ASIN: B000FBHC9G
こういうとき田舎にいるとつらい。
あうあわないは別として、原初というか正統的にはフランスの団体で聴くのがいいとは思います。しかしフランスの弦はアバウトだったり逆に異常に神経質だったり、いちがいにも言えないもので、パレナンは前記の通り余りおすすめしないのですが、ヴィア・ノヴァあたりはどうだったでしょうか・・・現役なのでどのあたりの演奏が、と言われると網羅していないのが現状ですが。
原初的に、というとドビュッシーは絶対的に、パレナンの師匠でありフランス弦楽四重奏史上の巨人であるカルヴェのやりたいほうだいの演奏ははずせませんが(近年たまたま見た雑誌でuno氏が推薦しているのを見てびっくりしました一般紙で第一位に挙げるべき時代のものではないと思うのですが)、いくつかのレーベルで復刻されているもののもう長くたちますので、今はどうでしょう。。イタリア四重奏団も盤によってはいいと聞きますが、私はラヴェルはあわなかった記憶があります。少なくとも面白さではカペーよりカルヴェやパスカルでしょうか。。うーん、あとはここの過去記事(元サイト含む)をご覧ください。
何かおもしろそうなものをご教示願えませんでしょうか。