○チェリビダッケ指揮ベルリン・フィル(BP)1951/3/31・CD
この盤は全般残響付加とノイズリダクションが目立つが、演奏的にはチェリのフルヴェン的な覇気溢れる前進力と既に現れている構造への神経質な配慮が同時にあらわれたなかなかのものと言える。喜遊的にやらずともこの曲は面白く聞かせられる、チェリがだいぶ後年まで取り上げ続けたことからも楽曲的に脆弱でも何でもなく寧ろ計算された構造に妙がある楽曲の集合体であることがわかる。だがまあ、そこまで神経質でもなく、どちらかといえばベルリン・フィルがまるでベルリン・フィルじゃないくらいの「多少透けた」音を出しているところに聴きどころがあるか。○。
この盤は全般残響付加とノイズリダクションが目立つが、演奏的にはチェリのフルヴェン的な覇気溢れる前進力と既に現れている構造への神経質な配慮が同時にあらわれたなかなかのものと言える。喜遊的にやらずともこの曲は面白く聞かせられる、チェリがだいぶ後年まで取り上げ続けたことからも楽曲的に脆弱でも何でもなく寧ろ計算された構造に妙がある楽曲の集合体であることがわかる。だがまあ、そこまで神経質でもなく、どちらかといえばベルリン・フィルがまるでベルリン・フィルじゃないくらいの「多少透けた」音を出しているところに聴きどころがあるか。○。
ベルリン正規盤はどうも正規のわりに雑な仕事が目立ちますね、旧いやり方というか。。後年のものは確か非正規なのでこれはこれで音質に問題はあると思いますが。。